山里の暮らしに関する一考察

本州内の町で、人口密度が下から2番目の小さな町・宮城県七ヶ宿に所在する社内で最小の事業所、七ヶ宿林業所のブログです。

まさに弾丸ツアー

2013-09-05 18:35:40 | お仕事
本日は、目覚まし雷から始まる
波乱含みの幕開けでした。
(共同アンテナが、影響を受け地デジ視聴不可)

珍しく週半ばの平日ツアーだったのですが
ちょっとした手違いで到着新幹線が通常より
一本遅れ=一時間遅れ(1時間に一本しかないのです)

そんな訳で「昼食は車内で済ましてきて下さいね」
とお願いしたのですが、未済(えーっ)

天候は超不安定で、いつ何時豪雨が来るか解らない
空模様で、白石から七ヶ宿までの道々
「どーすっぺ」と悩みながらだったので
ガイドトークもやや低調でした。

幸い、七ヶ宿は少雨状態だったので
お客様の空腹には目をつむり山へ向かい
サクッと伐採を済ませ
14時には閉店する蕎麦屋に電話を入れた上で急行!!

2歳と1歳のお子様連れのお客様なので
昼食はまったりと過ごしました。

木を伐って、蕎麦食べるだけでは
案内人として問題がありますので
帰りの時間を気にしつつ
我が山里の「いいところ」へご案内
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誰もいない長老湖の水面は
オセオセのツアーと真逆、まさに静謐という感じで
とてもキレイでした。

更に一か所をご案内した後
着いた白石は大雨でしたが
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つつがなく弾丸ツアーを終了いたしました。


最近は堕落してチツプソーユーザーです。

2013-08-27 17:46:31 | お仕事
今日もクマさんと遭遇しました。(この夏3回目)


社有林管理に直営班が居るものの
伐採業務と作業道開設に特化しているので
下刈や除伐などの保育作業は
七ヶ宿町森林組合にアウトソーシングしています。

そんな訳で、林業会社なのに
刈払機を使うことは稀で
事務所周りや、道路(林道・作業道)脇
キノコの榾場等で使う程度です。
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装着している刈刃は60Pのチップソー
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以前は、笹刈刃を使っていたのですが
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(アサリ入り)

研いだり、アサリを振ったりが面倒なので
数年前から、堕落してチップソー使い切りです。

ところで刈払機の使用にあたっては
ツーグリップ背負い式は危ないから使うなと
指導されるのですが、危ないと言われる物を
作って売り続けるのは何故なんですかね?





夏の終わりの恒例行事

2013-08-24 16:24:45 | お仕事
昨日もお知らせしましたが
本日、七ヶ宿ダム公園にて
「七ヶ宿の火祭り」(←click!)が開催されます。

で、我が社は採燈大護摩供の護摩壇について
材料供給から製作まで(山伏さんらと共に)を請け負っているので
一昨日から、スギ葉集めや
丸太の運搬をしておりました。
 
行を主宰する米沢の大覚院住職によれば
「ここのは特別サイズ」だそうで
(一般的なのは(←click!))
東北最大級の看板に間違いはないそうです。

まずは↓のように
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(真ん中の立て丸太は後で抜いて、煙道となります。)

丸太を井桁に組みスギの葉で覆い隠します。
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(今日は入門したての山伏さんもおりました)

本来は井桁組の規定段数があるそうですが
山伏さんが、縦横のバランスを見ながら
高さを決め、数本の丸太を残したところで
仕上げにかかります。
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立て丸太を引き抜き
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無事完成!!
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あとは上手く燃えてくれることを祈るばかりです
(あんまり燃え過ぎもよくないそうです)

天気も良い感じですので
お近くの方はお出掛け下さ~い









8月初旬までは涼しくて、少なかったけど

2013-08-19 12:49:06 | お仕事
梅雨明け以降は
30℃超の日が続き、アブが活性化してきています。

特に、現場作業進行中の茂庭道山林
水質良好で、沢が浅く、流れも緩やかなので
山林作業員の大敵イヨシロオビアブ
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(七ヶ宿ではメジロ)の一大産地だけに
窓を開けた軽トラ(エアコン無し)で
通行するだけで数十頭がキャビン内に侵入してきます。

そこで、先週の土曜日に
昨年製作したアブトラップを設置
明日出荷する丸太の検収がてら
成果を確認しに行ってきました。
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(結構入ってます)

しかしながら、設置初日は上部のビニールに
メジロがぶつかる音で賑やかな感じだったのですが
トラップ内に生きてる個体は見当たりません。

軽トラに付いてきたであろうメジロは
車体から離れてトラップに引き寄せられている様なので
「クルマでご案内しなければならないの?」
などと思っております。








普通じゃないハウスメーカー 

2013-08-07 17:58:59 | お仕事
梅雨明けしたので、午前中は夏空です。
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"完全自由設計"と謳っているハウスメーカーは
巷に何社もありますが
実際はある程度の定型がある
オーダーというよりはイージーオーダー
のような注文住宅だそうです。

ところが我が社の住宅事業部は
ゼロ状態から創り上げていく
設計事務所的な家造りをしているようで

こんな注文が入りました。
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猫の登り木だそうです。

普通のハウスメーカーでは引き受けませんよね?
仮に請け負ったとしても
銘木店から買い付けするぐらいだと思いますが

林業から始まった会社ですから、こうした変わった木を
立木で眺めて、伐木をお見せすることによって
家造りへの思いが高められるのです。

但し、この時期は丸柱を採ってはならない季節で
?皮が上手く出来ません。
(クマが樹皮剥ぎする季節ですが、当年成長した部分が木質化しつつあり
その下の辺材部が水を多量に含み柔らかくなっている為)

そんな訳で今回の施主様には
さび丸太ぽくなりますよ」と解説し
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ご承諾を得られたので、お引き受けし
枝の皮むきに苦戦しつつもなんとか剥き終わりました。

3日前に剥けた部分は
既に変色しつつあります。
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半乾きになったところで
山から下し、磨きをかけます。

20尺物なのですが
どうやって秋田工場に運ぶか、思案中です。