このブログではあまり触れてきませんでしたが
「林業所」である以上、ちゃんと林業をしています。
私が入社した20年前の七ヶ宿林業所は
「山はあるけど道路無し」
「立木あるけど手段無し」で
林業機械はチェンソー×2台と集材機があるのみで
恐らく、最も機械化が遅れた
林業事業体であったと思います。(全国的に)
他所の事業者は大型重機を利用してましたし
平成2年の台風被害により一気に普及し始めた
「高性能林業機械」を社内外で目にするたびに
羨ましく思ったものです。
その当時は丸太の値段が現在の倍以上でしたので
多少能率が悪くても、人手と売り方で何とかなっていたのですが
過剰に根性を求めた結果、人手が居つかず
最小限の人員で生産の維持向上をするため
機械力の整備を推し進めることにしました。
とはいえ、作業道等が殆ど無い=生産基盤が無い山が相手ですし
全く何も無いところからのスタートですので
単独機械の導入で見違えるように生産効率が上がる訳で無く
作業毎の機種を備えなければなりません。
更に、単年度の利益も確保しなければならず
ピカピカの機械を一気に揃える事は出来ないので
「身の丈に合った機械」を少しずつ設備したという感じです。
現在の生産体制は、チェンソーで伐採
↓で集材路を開設し
↓で木寄せ(積み込みも)
↓で造材(枝払い、玉切り)
↓で運材&荷下し&選別
運材距離が長い(4km超)大深沢社有林の場合は
↓で運び
↓で荷下し選別を行っています。
林業現場では
高価(千万単位)な林業機械で安価な木材を生産するので
機械の稼働時間を高めることが求められますが
我が所の場合、お古で設備していて
台数の割に資産額は低く抑えており
さほど機械の稼働率を考えなくても良いので
2名+αでとっかえひっかえ使って
人員数機械台数という特異な生産体制となっています。
「林業所」である以上、ちゃんと林業をしています。
私が入社した20年前の七ヶ宿林業所は
「山はあるけど道路無し」
「立木あるけど手段無し」で
林業機械はチェンソー×2台と集材機があるのみで
恐らく、最も機械化が遅れた
林業事業体であったと思います。(全国的に)
他所の事業者は大型重機を利用してましたし
平成2年の台風被害により一気に普及し始めた
「高性能林業機械」を社内外で目にするたびに
羨ましく思ったものです。
その当時は丸太の値段が現在の倍以上でしたので
多少能率が悪くても、人手と売り方で何とかなっていたのですが
過剰に根性を求めた結果、人手が居つかず
最小限の人員で生産の維持向上をするため
機械力の整備を推し進めることにしました。
とはいえ、作業道等が殆ど無い=生産基盤が無い山が相手ですし
全く何も無いところからのスタートですので
単独機械の導入で見違えるように生産効率が上がる訳で無く
作業毎の機種を備えなければなりません。
更に、単年度の利益も確保しなければならず
ピカピカの機械を一気に揃える事は出来ないので
「身の丈に合った機械」を少しずつ設備したという感じです。
現在の生産体制は、チェンソーで伐採
↓で集材路を開設し
↓で木寄せ(積み込みも)
↓で造材(枝払い、玉切り)
↓で運材&荷下し&選別
運材距離が長い(4km超)大深沢社有林の場合は
↓で運び
↓で荷下し選別を行っています。
林業現場では
高価(千万単位)な林業機械で安価な木材を生産するので
機械の稼働時間を高めることが求められますが
我が所の場合、お古で設備していて
台数の割に資産額は低く抑えており
さほど機械の稼働率を考えなくても良いので
2名+αでとっかえひっかえ使って
人員数機械台数という特異な生産体制となっています。
このブログで、何度かご紹介しております
我が社のOB達は1932~33年生まれの同級生で
今月でめでたく全員(3人)傘寿をお迎えになられました。
「膝が…」、「腰が…」と仰られておりますが
冬でも家にこもると具合が悪くなるらしく
各々山へと向かいます。
炭焼きをしている前所長のニーヤマさんと
元エース木伐りのタナカさんは
町内外から寄せられるの注文に応えるべく
積雪期にもかかわらず、炭原木の搬出に勤しんでいます。
↑の現場は昨年春の強風により
集団的に倒伏した針葉樹林を
近在の木材業者が伐採搬出した奥にあります。
この急な道は、その際に大型重機(20tクラス)
で開設された搬出路で
その道を農業用の運搬車で登って行きます。
業者が作った道は目的地手前で途切れているので
唐鍬とツルハシで延伸したそうです。
ここから先は、更に狭い沢になっているので
雪を踏み固め、木馬(キンマ)で搬出です。
伐採、玉切り後に斜面から手まくりで集め
橇に積み込み
(舵棒に絡めたロープはブレーキ)
ロープを緩めつつ、引っ張ります。
動画の埋め込みが作動しないので
動いている様子(←click!)
運搬車の積み込み箇所にマクリ落とし
凍み融けで滑りやすい斜面を
トビ使いでスイスイ降りて
運搬車で林道⇒軽トラに積み込み
炭窯まで運びます。
お達者な80歳です。
我が社のOB達は1932~33年生まれの同級生で
今月でめでたく全員(3人)傘寿をお迎えになられました。
「膝が…」、「腰が…」と仰られておりますが
冬でも家にこもると具合が悪くなるらしく
各々山へと向かいます。
炭焼きをしている前所長のニーヤマさんと
元エース木伐りのタナカさんは
町内外から寄せられるの注文に応えるべく
積雪期にもかかわらず、炭原木の搬出に勤しんでいます。
↑の現場は昨年春の強風により
集団的に倒伏した針葉樹林を
近在の木材業者が伐採搬出した奥にあります。
この急な道は、その際に大型重機(20tクラス)
で開設された搬出路で
その道を農業用の運搬車で登って行きます。
業者が作った道は目的地手前で途切れているので
唐鍬とツルハシで延伸したそうです。
ここから先は、更に狭い沢になっているので
雪を踏み固め、木馬(キンマ)で搬出です。
伐採、玉切り後に斜面から手まくりで集め
橇に積み込み
(舵棒に絡めたロープはブレーキ)
ロープを緩めつつ、引っ張ります。
動画の埋め込みが作動しないので
動いている様子(←click!)
運搬車の積み込み箇所にマクリ落とし
凍み融けで滑りやすい斜面を
トビ使いでスイスイ降りて
運搬車で林道⇒軽トラに積み込み
炭窯まで運びます。
お達者な80歳です。