山里の暮らしに関する一考察

本州内の町で、人口密度が下から2番目の小さな町・宮城県七ヶ宿に所在する社内で最小の事業所、七ヶ宿林業所のブログです。

最強の寒波襲来中、休み明けの事務所はかなり寒い。でも

2013-02-25 08:23:35 | インポート
七ヶ宿林業所の休日は日曜・祝日と
法定労働時間・週40時間を達成するため
年間変動制によって不定期に
土曜休を組み入れています。

特に日照時間・荒天などで捗り難い
冬期間に余計に休日を組み入れているのですが

その結果、連休明けの事務所は
非常によく冷えております。

特に先週末からテレビ等で大騒ぎしている
寒波のまっただ中である本日は
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とーぜん氷点下で、水拭きモップもカチンカチンでした。

しかしながら、優秀な暖房器クラフトマンストーブを
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備えた今年は、僅か30分(8時現在)で
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ポッカポカです。






30年前深夜の掃除屋さんでした。

2013-02-23 21:43:49 | ブログ
2月もあと少しですが、強い寒波の影響で
今週末は雪模様の山里です。

雪が消える頃に娘が家を出るので(家出ではありません)
なんだかんだと片付け整理をしていた妻が
懐かしい物を見つけました。
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マイルド(スパーライト)な苦学生だった私の学生生活を支え
卒業までの道程を整えてくれた、掃除屋のバイト仲間と作ったトレーナーです。

娘もこんなバイト先と巡り会えたらいいな




年度末は検査

2013-02-20 12:17:37 | お仕事
この冬は経営計画作成に傾注する為に
補助事業の申請を暮れまでに終わらせていたので
例年の年度末の様に
完了報告書類作成⇒現地検査×複数
ということは無いのですが
年明け後から着手した
七ヶ宿町の請負事業(搬出間伐)が
終了したので、町役場の検査を受けました。
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緩い(傾斜が)、近い(事務所から5分)、太い(木が)、
の素晴らしい現場でした。




林業所の特異な生産体制、ここまで来るのに20年掛かりました。

2013-02-19 17:58:34 | お仕事
このブログではあまり触れてきませんでしたが
「林業所」である以上、ちゃんと林業をしています。

私が入社した20年前の七ヶ宿林業所は
「山はあるけど道路無し」
「立木あるけど手段無し」で
林業機械はチェンソー×2台と集材機があるのみで
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恐らく、最も機械化が遅れた
林業事業体であったと思います。(全国的に)

他所の事業者は大型重機を利用してましたし
平成2年の台風被害により一気に普及し始めた
高性能林業機械」を社内外で目にするたびに
羨ましく思ったものです。

その当時は丸太の値段が現在の倍以上でしたので
多少能率が悪くても、人手と売り方で何とかなっていたのですが

過剰に根性を求めた結果、人手が居つかず
最小限の人員で生産の維持向上をするため
機械力の整備を推し進めることにしました。

とはいえ、作業道等が殆ど無い=生産基盤が無い山が相手ですし
全く何も無いところからのスタートですので
単独機械の導入で見違えるように生産効率が上がる訳で無く
作業毎の機種を備えなければなりません。

更に、単年度の利益も確保しなければならず
ピカピカの機械を一気に揃える事は出来ないので
「身の丈に合った機械」を少しずつ設備したという感じです。

現在の生産体制は、チェンソーで伐採
↓で集材路を開設し
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↓で木寄せ(積み込みも)
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↓で造材(枝払い、玉切り)
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↓で運材&荷下し&選別
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運材距離が長い(4km超)大深沢社有林の場合は
↓で運び
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↓で荷下し選別を行っています。
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林業現場では
高価(千万単位)な林業機械で安価な木材を生産するので
機械の稼働時間を高めることが求められますが

我が所の場合、お古で設備していて
台数の割に資産額は低く抑えており
さほど機械の稼働率を考えなくても良いので
2名+αでとっかえひっかえ使って
人員数機械台数という特異な生産体制となっています。































傘寿の山業

2013-02-16 09:20:59 | 山里の
このブログで、何度かご紹介しております
我が社のOB達は1932~33年生まれの同級生で
今月でめでたく全員(3人)傘寿をお迎えになられました。

「膝が…」、「腰が…」と仰られておりますが
冬でも家にこもると具合が悪くなるらしく
各々山へと向かいます。

炭焼きをしている前所長のニーヤマさんと
元エース木伐りのタナカさんは
町内外から寄せられるの注文に応えるべく
積雪期にもかかわらず、炭原木の搬出に勤しんでいます。
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↑の現場は昨年春の強風により
集団的に倒伏した針葉樹林を
近在の木材業者が伐採搬出した奥にあります。

この急な道は、その際に大型重機(20tクラス)
で開設された搬出路で
その道を農業用の運搬車で登って行きます。
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業者が作った道は目的地手前で途切れているので
唐鍬とツルハシで延伸したそうです。
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ここから先は、更に狭い沢になっているので
雪を踏み固め、木馬(キンマ)で搬出です。
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伐採、玉切り後に斜面から手まくりで集め
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橇に積み込み
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(舵棒に絡めたロープはブレーキ)

ロープを緩めつつ、引っ張ります。
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動画の埋め込みが作動しないので
動いている様子(←click!)

運搬車の積み込み箇所にマクリ落とし
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凍み融けで滑りやすい斜面を
トビ使いでスイスイ降りて
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運搬車で林道⇒軽トラに積み込み
炭窯まで運びます。
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お達者な80歳です。