山里の暮らしに関する一考察

本州内の町で、人口密度が下から2番目の小さな町・宮城県七ヶ宿に所在する社内で最小の事業所、七ヶ宿林業所のブログです。

暖かい日差し

2012-03-29 12:53:52 | インポート
風は冷たいものの、春らしく力を感じる日差しです。
不忘の嶺が白く輝いて見えます。
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雪に覆われていた我が家も
白い面積が減退しつつあり
先週末から、スイセンがようやく出てきました。
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本日は、冬期間に実施した収入間伐事業の
所有者事後確認に行ってきました。

本拠地・大深沢社有林の基幹道路(林道)は
切り立った沢を登って行く道路なので
冬期間は、小規模な雪崩が頻繁に発生し
通行が危ぶまれることから
冬期間は別の所有者山林で間伐事業を実施しています。

この事業は、七ヶ宿町森林組合との連携で
森林整備加速化・林業再生事業という制度を利用し
実施しており、組合での担当のマサ君
共に、宮城県や所有者の方と交渉しながら進めています。

今回の所有者の方は比較的大きく山林を所有されているので
今年で3年連続のお付き合いをしており
事後の山林の様子をご覧になって、満足されていた様でした。
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我が社は、自ら山林を経営する林業会社ですので
林業会社らしく、数十年先を見据えた仕事を心掛けており
「道路も立木もきり過ぎない」・「保残木は大事に」
「所有者には適切な還元を」という感じで取り組んでいます。
そんな訳で、大儲けは出来ませんが、黒字を確保し
「またよろしく」と言われる様な林業事業を
今後も展開していきます。

と今回は会社員らしく







震災後

2012-03-27 12:15:29 | 本と雑誌
昨年の震災については、震央県の中にありながら
地震災害の直接的被害が極めて少なかった山里ですが
こんな物↓が設置されました。
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撮影した時点では雪に覆われていたので0.064
本日は融雪が進み0.07の表示でした。

爆心からさほど遠くない80kmにありながら
山々によって遮られ、深刻な状況には至らなかった
山里ですが、線量については日々計測を行い
役場HPで表示していました。
↑により、この様にリアルタイムで確認出来るようになりました。

で、福井晴敏です。
諸般の事情により、文庫派である私にはありがたく
週刊誌連載から、一年を待たずに文庫化された
小説・震災後 (小学館文庫)小説・震災後 (小学館文庫)
価格:¥ 620(税込)
発売日:2012-03-06

そのものズバリ「震災後」。

第二次大戦・自衛隊もの(殆ど既読)や
ガンダムUC(読んだこと無い)で人気の作家さんですが
余程、世の中に「伝えたかったんだろうな」
というのが、文庫化への期間のなさから窺えました。








中学校で林業体験授業

2012-03-22 16:29:20 | インポート
今年度途中から、地元中学校の林業体験授業(年2~3回)
を受け持つことになり、今日は2回目の授業でした。
何故にやる事になったかと言えば、やや墓穴掘りで
町内の教育懇談会の際に、教育委員会から
「森林の町としてふさわしい、コケシの絵付け、キノコの植菌
炭焼き等の林業体験の授業を実施している」という説明があった際に

「どの辺が林業?山での仕事が林業なんじゃー!」
という感じの意見をしたところ、早速中学校からの依頼が舞い込み

第一回目は昨秋、宮城県の普及員さんと共に、森林の役割講座と
枝打・間伐体験を行いました。

2回目の本日は、我が社単独で
林業の目的&用材林業について座学と
実際に収入間伐作業をしている現場に出向いて
伐採・造集材の実演と作業に関する説明を行いました。
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座学に関しては、中学生にはやや難しめの講義だったので
子供達の様子もイマイチで、愚息(末っ子)に至っては赤目を擦りつつ
睡魔と闘っている感じだったので、早めに切り上げ山へと向かいました。

山里の子供達とは言え、70年生程のスギ伐採を
目の当たりにする機会は無いので、その音に驚き
ハーベスタによる造材に興味深く見入っておりました。

でも一番受けたのは、林内車の荷台に乗って
移動したところだったようですけど。 山の話は山でするべし