山里の暮らしに関する一考察

本州内の町で、人口密度が下から2番目の小さな町・宮城県七ヶ宿に所在する社内で最小の事業所、七ヶ宿林業所のブログです。

七ヶ宿における長い夜

2011-09-29 09:41:46 | インポート
山里で林業に関わる中年のオッサンは早く寝ます。たとえ子供が受験勉強に励んでいても

昨夜も、22時には消灯し床に就いたのですが、約一時間後に町の防災無線(各戸備付)の

「町内~の~木材で火災発生」という放送があり、レム睡眠への移行が打破されました。

数百m3の丸太在庫を抱える工場での火災ということで、呆けた頭を振りながら

大わらわで消防団出動となりました。 長い夜の始まりです。
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結果的に、火災は工場内部に止まり、周囲に椪積された木材には影響しませんでしたが
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可燃物の集積された現場ですので、私の班で3時半、地元の班で5時過ぎまでの警戒待機となりました。

しかしながら、アドレナリンの分泌で全く眠くなりません。今のところ





七ヶ宿林業所における経営面積の拡大

2011-09-25 09:02:29 | ブログ
古河林業㈱七ヶ宿林業所の経営管理する山林面積が拡大しました。
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(北側から望む)

国が推し進める山林経営の集約化(山林経営の受託推進)とは少々異なり

土地も含めた買収によってで、前所有者は中央資本の不動産会社です。

広さは全面積で約350ha、東京ドーム75個分、その内直接経営が70%

更にその内75%が人工林です。

町内西部に位置し、林業所からは約12㎞(車で15分)というところです。

既存の大深沢社有林↓と比べると、緩斜面が多いのですが、樹木の成長はやや劣るという感じです。
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(南から望む)



今後の経営管理の方向性について、山と相談しながら思案です。








台風が過ぎ去った後は山点検

2011-09-22 15:37:09 | ブログ
台風の進路が、七ヶ宿へのストライクコースから、やや逸れたこともあり

昨夜22時以降は、雨風共に弱まったので、昨夜は安心して就寝しました。

とはいえ、家の近くを流れる川の水音が、今朝も大きな音で聞こえてくるので

山林の状況調査に出掛けてきました。

七ヶ宿を貫く白石川は、昨日とあまり変わらず、濁流となっていました。
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我が社の大深沢は、水量は増しているものの、濁りが少なくなってきています。
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山林に被害は無く、作業道や林道も洗掘等の被害はありませんでした。
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 林道や作業道の保守管理上、最も注意を払わなければならない事は排水です。

山の道路は、一般的な道路と異なり、側溝などは設けていないことが多く

道路勾配(横断)や横断溝により、路面に水が流れない様にしています。

しかしながら、車・重機の往来、降雨で流れ出た土砂が堆積などにより、路面や横断溝が変形し

これらの施設の機能不全が間々起こり、路面流亡や路肩崩壊の要因となります。

 無精者揃いの七ヶ宿林業所では、このことへの対策として、「車を選ぶ道づくり」を行っています。

一般的な林道・作業道の横断溝は、様々な車が通行することに配慮していますが

七ヶ宿社有林に入っている道路は、セダン等の車高の低い車は通行しないと想定し

極端な段差を設けており、作り方も凹ではなく、凸を作って埋まりにくい形状にしてあります。

それ故、山菜の季節などによそ見運転をすると、天井に頭をぶつけるようなジャンプをしてしまいますが

この方法を採用してから、降雨や雪解けによる路面洗掘が大幅に減りました。





 











台風15号・久々の東北直撃コースか?

2011-09-21 11:20:51 | ブログ
台風15号の予想進路を見ると、直撃コースのようです。
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七ヶ宿は、台風の影響を受けることが少ないのですが

台風に伴う前線活動の活発化で、昨日から結構な雨降りでした。(今は小康状態)

降り始めからの雨量は七ヶ宿ダムの観測データによれば

100㎜を超えており、白石川はコロラド川のようです。(行ったことないけど)
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その支流、社有林を流れる 清流 大深沢も濁りが出ていました。
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今回は、激甚災害をもたらした台風12号接近の際に、作業道の排水措置等を行っているので

大きな被害は出ないと思いますが、東に逸れるよう偏西風が強く吹くことを祈っています。







七ヶ宿における金波銀波

2011-09-19 11:35:01 | ブログ
~お前たちゃ威張ったって知っちょるか お米のなる木を知りゃすまい

知らなきゃ教えてあげようか、おいらが農場付いて来い

金波銀波の打つ様は、そりゃ踊りゃんせー踊りゃんせ~

私の母校の応援歌(大根持って踊るやつです。)の2番です。

金波銀波という言葉の本来の意味は、

月光に照り映えて金色や銀色に見える波。また、落日に照り映える光…だそうですが

応援歌中の金波銀波は稲穂が実った水田が、風によって波打つ様を謳っています。

9月中旬の七ヶ宿は、まさに金波銀波での様な感じです。
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写真の腕に難があることと、天候が曇りなので、本当の美しさの1/100も伝えられませんが

晴れた日に車窓から垣間見る、稲穂の黄金色とソバの花のコントラストは、とても見事です。


 七ヶ宿のお蕎麦屋さんは、七ヶ宿のソバ畑で栽培したお蕎麦を提供しています。

大黒柱ツアーでお越しになるお客様の感動ポイントは、立木伐採もさることながら、

お蕎麦の美味さが高得点の様です。
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