山里の暮らしに関する一考察

本州内の町で、人口密度が下から2番目の小さな町・宮城県七ヶ宿に所在する社内で最小の事業所、七ヶ宿林業所のブログです。

バイオマスエネルギー資材加工に関する技術革新

2012-07-29 21:52:07 | インポート
と言っても、我が家の薪割りについてなんですが

7月22日の記事で、フィンランド製薪割り斧 ヴィポキルヴェス
使い始めたと書き込みましたが


普通の斧と使い方が異なるので、まだまだ使いこなせてはおらず
上手い具合に行ったときと、ヘタこいた時のギャップが大きく
結局、ホームセンターマサカリの柄を交換し
暑さと戦いながら(惨敗しましたが)木割に励んでおります。

使いこなせない斧について、技術革新とは言えませんが
このヴィポキルヴェスのHPの動画で
開発者のおじさんが使っている薪割り台を真似てみました。

今までは、薪材の中で一番太いモノを
薪の長さに切り、台として使用した後、最後に台も割る
という感じに作業してきたのですが

我が家のストーブは炉が小さいので、薪の長さも33cmと短く
結果として、台も低めで、一振りごとに薪材が台から落ち
その度に、腰をかがめて拾い上げる必要があり
薪割り翌日は、「腰が~」となっておりました。

今回は、台に用いる木を敷地内で倒れたアカマツの暴れ木にし
(結構割れがたい)
大の高さが膝高になるよう(薪ストーブの本、著者の田淵さんご推奨)
50㎝とし、町内のクルマ屋さんで貰った扁平タイヤを固定
イザ使ってみたら、これは便利!!!!
暑さに負けなければ、作業の進捗が普段の倍ぐらい、はかいった(はかどる)ことでしょう。
和斧でも
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ヴィポキルヴェスでも
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マキワリストの皆さんおすすめですよ。




お引越しです。

2012-07-26 10:26:31 | お仕事
本日は、古河林業㈱七ヶ宿林業所の本拠地大深沢社有林から
昨年度に購入した、大物沢社有林への引っ越しです。
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重機4台を約12.5㎞、来月行われる"わらじで歩こう七ヶ宿"
とほぼ同じ距離を、運搬業者さんに運んでもらいます。

と、そんな日に突然。先々週にお願いしていた
パルプ材の運び屋さんが「いぐからよ」と登場
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幸い、早い時間に来てくれたので
車のやり取りで、頭病み(悩む)をしなくて済みました。





潔い先駆け

2012-07-24 09:18:09 | 山里の
マツ枯れやナラ枯れ、クマ剥ぎによるスギの枯れ等
山里を囲む山林には、枯れ上がった樹冠が散見されます。

この季節になるともっとも目を引くのが
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ヤマハンノキ(ケヤマハンノキ?)です。
この木は、共生している放線菌の働きで
空気中の窒素を土壌に固定する能力を持っており
崩壊跡地などにいち早く進入し、純林を形成したりします。
学校では先駆樹と習いましたが
最近はパイオニアプランツと言うと専門家風でカッコ良いです

そのような性質を利用して
荒廃地や土工事跡地の緑化等に用いられることが多く
植生が過剰気味なので、花粉症要因の一つになっている様です。

七ヶ宿では、平成になってから完工したダムがあることや
廃用地があることから、マツ、スギに次いで良く見かける木ですが
盛夏前後に葉を茶色に枯らします。

画像に挙げた木は、虫害?ぽいのですが
本などを見ると、ハンノキの葉は他の樹種の葉と比べて
寿命が30%程短い様で、夏ごろには葉を枯らします。
このことによって、ハンノキの下層にある他の木達は
盛夏から初秋にかけて、陽光を受けることが出来ると考えると
「上手く出来てるなぁ」と感心せざるを得ません。


荒れ地に生え、土地を肥やして、草に打ち勝ち
他の樹種が生育しやすい環境(照度調整)を整えて
数十年で去って行く。とても潔い先駆けですね。





夏が来るようで

2012-07-23 10:06:24 | 山里の
ここ数日間、オホーツク海気団の影響で
山背気候が続いており、町役場の防災無線では
農作物への低温に関する注意報が報じられていました。


暑いのが苦手な私にとっては
いいね~と言う感じだったのですが
農家の方たちは、さぞ、やきもきしたことでしょう


本日の天気図によれば
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太平洋高気圧が張り出してきたので
涼しいのも今日限り
明日からは、夏本番の気候となりそうです。


事務所のあじさいは
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今日が見頃です。





金八先生が

2012-07-22 18:39:16 | 山里の
「薪を割る人は二度暖まることが出来る」って言ってましたが
雪深い山里では、冬に薪割りは出来ませんので
冬暖かいのは燃やした時だけで
割るときは、汗と挽きクズにまみれて行います。


私も普段は春までに割り終わるのですが
原木確保に手間取り、未だに終わっていません
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社有林から産出された木もあるのですが
売り物なので、販売担当者としては一線を引くために
自分には売らないことにしており、取引先から買ってます。


その薪割りを長年支えてくれたマサカリが、相次いで破損しました。
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右は、まだまだ下手くそな息子らが、柄を木に当ててしまい
割れてしまいました。柄を買ってこなければ。

左のものは重傷で、今日の午前中に金物にヒビが入ってしまいました。
何れもホームセンターで買ったものですが
15年にわたり、我が家の薪割りを担ってくれました。


感傷に浸る柄でもないですし、木も沢山あるので
「薪割り作業を進めないと」ということで
会社にある、舶来物を借りて午後の作業にあたりましたが
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(フィンランド製薪割り斧 VIPUKIRVES ヴィポキルヴェス )

普通のマサカリとちょっと違うコツが必要ですが

ツボにはまると、中々すごいですよ。