FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

チーム夏合宿2014@山岳スポーツセンター ①

2014-08-22 14:12:36 | イベント報告
8月15日(金)~16日(土)
メンバー:のんちゃん(小5)、リューセイ(小5)、たけくん(小5)、コージン(小6)、ユキちゃん(小6)、りょーた(中1)、さとし(中1)、タクミ(中3)、コーヘイ(中3)

今日から17日(日)までの3日間、チームの子どもたちはここ山岳スポーツセンターに泊まり込んでの合宿である
1日目の今日はチームメンバーのみの合宿。
なのでクライミングの時間では自分たちのクライミング技術を磨くことに集中したい
限界のグレードにチャレンジしたり、お互いに組んで登ったり。
さらにここの壁はインドアの商業ジムとは違ってヌンチャクが常備されていないので、マスタースタイルで自分の課題にチャレンジしたり、登り終わったらヌンチャクを回収したりする必要もある。
いろいろな勉強が出来る良いチャンス有効に使おうね

2日目と3日目の「サマーキャンプ」では初級や自分達より小さい子どもたちを交えての活動となるので、覚えた技術を今度は他者のために役立てよう
まだロープを結べない子の面倒を見てあげたり、ビレイをしてあげたり。

自分が他人にお膳立てしてもらって登るだけでなく、自分の身につけたことが他の人の役に立てること、それが一人前になるということであるということ、そしてそれは自分にも充実感をもたらしてくれるものである、ということを肌で感じてもらいたいな~

クライミング以外の時間はミーティングでリーダーや各係を決めたり、サマーキャンプ時でのイベントを決めたり、食事のメニューや材料を話し合ったり
各係は自分の役割を遂行し、話し合いでの献立をもとに自分たちで必要なものを買い出しに行き自分たちで「サマーキャンプ」の準備をする
大人はあくまで補助。主役は子どもたち自身だ。


合宿をこのような形にした当初、子どもたちは面倒くさがったり嫌がったりするかな?といぶかったが、ふたを開けてみたら全く逆。
買い出しに行ったり係の任務をこなすことを楽しみにし、日常の生活でも自分から手伝いをしたりて「この時」に備えるようになった

任せれば、子どもたちはきちんと動く。それを動かないようにしているのは、大人たちの接し方なんだな、と思う。

さて、朝9時に山岳スポーツセンター正面玄関に集合。
クライミングの合宿なので、先ずは今日から3日間の各自の目標を考えてもらう。
荷物を研修室に置かせてもらい、午前中のクライミング。
うす曇りなので、少し楽だね




居合わせたクライマーの方が連れて来た犬が可愛くて、みんな気になるようす


いつもレッスンで一緒になる子同士で何となくパートナーが出来ていた。
自分のパートナー以外にもビレイが必要な子には気配りしてあげられると良いね。




~つづく~

<レッスン日誌>チームFCC合同練習会

2014-08-19 11:44:05 | アウトドアレッスン報告
7月19日(土)
メンバー:のんちゃん(小5)、たけくん(小5)、コージン(小6)、りょーた(中1)、タクミ(中3)、コーヘイ(中3)

ユキちゃんが学校行事で、チームに入ったばかりのさとしが元々予定がありお休み

この練習会では、実技の前にちょっとした勉強コーナーを設けて子どもたちの意識を高める一助としてもらっている。
今回は「JOC」というユースの大きな大会が近いこともあり、トレーニングについての基礎知識やレスト日の過ごし方、身体の回復における睡眠と生活リズムの重要性についてまとめたプリントを渡す。

チームに入ると競技への参加も積極的に勧めているが、これは日常の生活態度への取り組みの姿勢と、考え方のレベルを上げてもらうためである
全ては日常の生活態度に結びつく。このことにいかに気付くか
この点さえ習得できれば、たとえ将来どのような職種についたとしてもしっかりやって行けるだろう
そこにこそ、子どもたちが競技に参加して行く意義がある。


みんなちゃんと内容が理解できたかな?

さて、実技は「JOC」にあわせてルート中心とする。
大会時のアップのシュミレーションとして、ボルダーエリアで軽くウォーミングアップ。
その後各自で5課題を選び、15分間でどれだけ完登できるか、の本気トライ

ルートに移ったらルートでのアップはなしで、いきなり目標ルートにチャレンジだ

みんな結構身体が動いたようで、成果の出る子が多かった

コーヘイは「ツナミ」にある13d黄緑■をレッドポイント
レッドポイントグレードを更新したね
これで大会に自信をもって臨めそうだ。
アップの仕方も今日のやり方が少し参考になったようだった

タクミも「ツナミ」の12dオレンジ↑を2回トライし、1テンにこぎつけた
少し持久力もついて来たようだね

りょーたは11bを1本レッドポイントし、11aも1本オンサイト
りょーたも大会で活躍できるようになりたいと強く想っており、努力もしている。
レベルの高い日本のユースの中で上に上がって行くのは決して甘くないが、努力が続けられれば「夢」だけで終わらないかもね

コージンも割と調子が良く、前回猛練習したショートウエーブの10dをレッドポイント
でもそこで力尽きた
登りこんでスタミナをつけて行くのが今の課題かな~

のんちゃんも絶好調
11aを3本トライし、2本レッドポイントし、1本をオンサイトした

たけくんは、気持ちに負けた
ショートウエーブの11aを3回トライしたが、怖さに負けて動けなくなり、1回も最後まで行けなかった
「自分に負けてしまった」…たけくんのコメント。
でも、それが分かっていれば、努力の方向が見えてくるよね

7月の初級アウトドア「十里木ボルダー&川遊び」 ②

2014-08-13 13:06:25 | アウトドアレッスン報告
お昼を食べて、いよいよ本格的に川遊びタイム開始

登るエリアから少し下流に行くと中洲に小さな岩島があり、その近辺が川も少し深くなっていて格好の遊び場だ
  

水中にダイブしたり、潜ってみたり、楽しみは尽きないね


この岩島の反対側にはボルダリングの課題もある。


登る派と飛び込む派の二手に分かれ、遊ぶ遊ぶ


水が苦手なタイゴ。
ひたすら登る…

登る…


はじめは飛び込みに参加しなかったミサキも…
 

タイゴとりょーたは岩島一周トラバースにチャレンジ


午後から天候が不安定、との予報なので、ゴロゴロ来る前に切り上げたいが、子どもたちの遊びはもちろん尽きることがない
川遊びも堪能したいけど、クライミングもまだしたい
少し雲行きが怪しくなって来たので、1時半ごろに川遊びを切り上げてクライミングに戻る。
…が、水の中でさんざん動いた子どもたち、かなりヨレていた
身体が重くて、なかなか思うように動けない
そんな中、川遊びタイムもひたすら登り続けていたタイゴが、午前中登れなかった5級のハイボルダーを完登
おめでとう

よし、自分もと他の子もがんばり出したところで、急に冷たい風が吹きポツポツと大粒の雨が…
急いで撤退
すぐに荷物をまとめて来た時とは別ルートで帰る。
無事「瀬音の湯」にもどり、みんなで足湯に浸かって解散した。

7月の初級アウトドア「十里木ボルダー&川遊び」 ①

2014-08-12 13:42:32 | アウトドアレッスン報告
7月27日(土)
メンバー:ミサキ(小3)、リューセイ(小5)、カツラ(小5)、タイゴ(小6)、りょーた(小6)

雨天で延期になったこの企画だが、今日はとても良いお天気

10時に「瀬音の湯」のバス停に集合し、エリアへ移動
川沿いの岩伝いにまわりこんだ入り江にエリアがあるのだが、
このところの雨で水量が多く、入り江に降りるのが結構大変だ
中学生のりょーたに先に降りてもらい、後続の荷物を受け取ったりしてもらう。

少し休んでから先ずはボルダーにトライ

アップも兼ねて、岩の上に登った後の下降路を登って降りることから。
外岩のボルダリングでは必ず確認しておくべき事柄だ


次に、7~6級くらいのクラックラインにみんなでトライ
これは全員が2~3回以内で完登
みんな良い感じだぞ
     

次は少し難しいラインに。
ハングのカンテ沿いを登るラインだ。

↓うーん…どうしようかな?


中学生になって最近登り込んで来たりょーたはさっさと完登したので、ムリはしないことを条件に右の5級くらいのハイボルダーへのトライを許可
数回で完登した

カンテラインを小学生で一番早く完登したタイゴもこのラインにトライ開始
↓カンテラインは一抜け!
  
でも、高さがあるので、ちょっとコワイ
果敢に何度もトライしたけれど、どうしても高いところにある細かい核心部分まで行くと不安になり、午前中は完登出来なかった。

他のメンバーはカンテラインを攻める
でも、ちょっとテクニカルな動きに対応しきれなかったかな
外岩は難しいね
 

さて、クライミングをがんばったら身体が暑くなっちゃった
お昼近くになって来て気温も
「川に入りたーい」というワケで…
↓わー、気持ちいい~
 
↓だんだん本格的な川遊びへ…


このまま放置するとお昼ご飯も食べずに遊びだしそうな勢いだったので、ランチタイムに。
みんな涼しい木陰を探してお昼ご飯にした


~つづく~

<レッスン日誌>レベルアップレッスン@pump2

2014-08-05 11:57:03 | クライミングレッスン報告
7月23日(水)
メンバー:コージン(小6)、たけくん(小5)、イッシー(小2)、りょうくん(小1)

平日の初級レッスンは、今まではほとんどレッスンを受けに来る子がいなかったのだが、近頃常連さんができて来た。
新しい常連さんは、イッシーとりょうくんだ。

イッシーはご両親もクライミングを楽しむ、恵まれた環境
子どもたちが何かを習い、情熱をもって「続けて行きたい」「上手くなりたい」と思った時に、カギとなるのがご家庭での姿勢である。
ご家庭が理解と興味を示し、積極的に関わってくだされば、子どもたちも安心してその力を伸ばして行ける

わんぱくのイッシーは、準備体操の時もリーダー役のコージンにいろいろちょっかいを出してはコージンを困らせているが、「良い子」より「わんぱく」なくらいなほうがたのもしい
エネルギーの大きさが感じられるからだ
始めのうちは「ムリ」を連発していたイッシーだが、近頃は「がんばる」粘り強さが出て来たね

りょうくんは小さいながら、なかなかのしっかり者
目をキラキラさせてクライミングをする
そして、1回の失敗ではめげずに、必ずリベンジをする心の強さを持っている

今日のボルダーではイッシーは7級を集中力を切らさずがんばって完登
りょうくんは、自分が決めた「よこあるき(壁のトラバースのこと)20回」を見事達成

中級でチームメンバーのコージンとたけくんは4級にトライ
2人とも失敗した後の修正力がアップして来たね

ルートでは、りょうくんは1年生ながら、ギャラリーの白□を完登
イッシーも同じ課題を手足限定で完登

たけくんとコージンは10dに苦しめられているが、コージンは今日、ムーブを解決出来た
たけくんは、自分に負けずに一手を出すこと、だね
2人とも自分より小さい子たちの面倒を良く見てくれた。ありがとうね