木曽Now2

木曽の自然と大阪の自然を日記風に

アヤメ 雨に似合います

2019-06-13 08:02:10 | 木曽Now

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木曽町新開      午前8時の気温  11.0℃     今朝の天気    曇り(のち晴れ予報)

信州も梅雨に入り
毎日のように
雨が降っています。


その雨に似合う花
アヤメが
咲き誇っています。


カキツバタや
ハナショウブと違い
乾燥した草原に
生えるため
拙宅の敷地内でも
たくさん咲いています。


アヤメの花は
見れば見るほど
不思議な形をしています。


外側に垂れ下がるように
広がっているのが
外花被片。


すくっと
立ち上がっているのは
内花被片で
それぞれ
3枚ずつあります。


それでは
雄しべと雌しべは
どこにあるのでしょう?


外花被片の網目模様を
おおうように
出ているのが花柱で
雄しべと雌しべは
この中に隠れています。




そっとめくってみると
中に雄しべがあり
花柱の下側に
目立たない柱頭があります。




アヤメのシンボルでもある
外花被片の網目模様は
ここに蜜があると言うガイド
蜜標になっています。


蜜を求めて
花柱の下に
潜り込んだ虫たちは
背中にたっぷり
花粉をつけて
隣りの花に
移動すると言う
仕組みです。


梅雨の時期に
花を咲かせる
アヤメにとって
雄しべや雌しべを雨から
守る必要があります。


葯と柱頭を花柱の下に
格納する花の構造は
素晴らしいと思います。


雨の多い季節に
咲く花でも
結実してしっかり
種子を残しています。