『名も無く豊かに元気で面白く』

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2018年のドル円予想、105円と120円に分かれる。

2017-12-27 08:59:07 | 日記

2018年は日銀が事実上の金融政策正常化へ舵を切り、世界経済の主役に躍り出そうな予感です。既に日銀は国債の買い入れを事実上抑制しており、今後、銀行収益回復の為に買い入れ国債の総量、5年債への転換などいろいろ正常化に向け準備を始めるはずです。不可抗力があるとすれば、物価上昇がゼロ金利では抑えきれないほど上がり、金融引き締めで経済に打撃を与えることです。2018年、円は105円~120円の範囲で動く可能性があり、相場を張る投資家には面白い年になりそうです。

以下抜粋コピー

2018年のドル・円相場は、引き続き主要テーマとなる米国の経済・金利動向に関する見方の強弱を反映し、市場関係者の年末予想が1ドル=105円から120円と分かれている。 三菱UFJモルガン・スタンレー証券の植野大作チーフ為替ストラテジストは、来年は米経済が複数回の利上げを継続できる基調を維持するかが最大のポイントで、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策正常化が米株の値崩れや世界経済の不安定化などを引き起こさない限り「ドル高圧力が出てくる」と予想。「日銀緩和の円高バックストップ効果との合わせ技」で年末119円までのドル高・円安を見込む。 米利上げは今年3回と過去2年の年1回から加速。米連邦公開市場委員会(FOMC)が先週公表した最新の経済予測では18年の成長率予想を引き上げる一方、インフレ予測は変更せず、来年の利上げ回数の予測(ドッツ)は従来の3回を維持した。 野村証券の池田雄之輔チーフ為替ストラテジストは、世界経済加速でドル・円が年前半にも120円に到達すると予想。最大の注目は「ドッツ引き上げの可能性」とした上で、米利上げ想定が4回となる可能性が高まり、ドルが125円に向かう展開になれば「日銀が円高リスクを恐れずに金融政策正常化を打ち出す可能性があり、結果的に戻される」とし、年末は120円を見込んでいる。

❷  ドルにとって2017年はここまで散々な年だったが、来年はもっとひどい年になるかもしれない。最近の相場反発にもかかわらず、アナリストや投資家はドルがユーロや円に対して一段と下落する可能性があるとみている。米国が政策金利を引き上げても海外の力強い経済成長や金融引き締め見通しで相殺されるとの見立てだ。今年のドルは主要通貨に対してここまで7%余り下落し、この10年で最大の下落率となっている。 運用資産約7700億ドル(約87兆3000億円)のUBSアセット・マネジメントで資産配分責任者を務めるエリン・ブラウン氏は、欧州や新興市場をはじめ世界で見られる経済成長によって「ドルは再び売られる公算が大きい」と指摘。欧州や日本の中央銀行がどう動くかについては「ほとんど織り込まれていない」と語った。

ブラウン氏によると、ユーロは18年に1ユーロ=1.30ドルに達する可能性がある。これは対ドルで10.7%の上昇余地を表している。今年のユーロの対ドル上昇率はここまで約12%。同氏はまた、円の対ドル上昇も予想する。為替トレーダーは今年、米当局の金融引き締め観測を受けて金利先物スワップが急上昇したにもかかわらずドルを売り、ユーロと円を買った。今や市場参加者の多くは、米連邦準備制度の金融引き締めサイクルは終わりに近づいているとみていて、関心は欧州中央銀行(ECB)や日本銀行に移っている。18年の世界経済は成長率が3.7%に加速し、7年ぶりの高水準になる見通し。  

コメント (2)
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