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風評被害と観光業

2011-04-13 10:32:39 | 地震を乗り越えよう
余震が止まらない。
原発問題も長期化の様相を呈している。
そして放射線汚染の懸念についても長期化が予想される。

災害には段階がある。
地震・津波・火事などの直接的被害と
風評被害などの間接的被害である。

風評被害とは、サービスや品質に全く支障がないにも関わらず、
偽の情報のために、直接的な被害はない事業者や当事者までも損害を受けることを指す。

具体的に言うと、
農産物・水畜産の買い控えや観光客の激減。
その理由は原発事故による放射線問題が一番の要因であることは間違いのないところだが、
報道を見る限り、特に福島県の風評被害が一番大きいように感じられる。

原発事故による避難地域のある浜通り(太平洋沿岸)の局所地域は仕方のないことかもしれないが、
中通り、会津地方まで被害、いわゆる風評被害が広まっている。

とにかく、
農産物が売れない、観光客が来ない。
原発周辺(半径30キロ圏と一部市町村)は危険だが、
同じ福島県というだけで、100キロ以上離れた会津地方まで原発周辺と同じような目で見られている。

100キロというと、ピーンとこないが、
具体的にどのくらいの距離かというと・・・

東京からだと、熱海・高崎・前橋・宇都宮・水戸あたり
大阪からだと、姫路・舞鶴・彦根・伊勢・田辺あたり

距離を比べてみると、かなり離れていることがわかる。

こうして見ると、同じ県内ではあるが、
浜通りと会津は全く別地域だということがわかる。

観光業と温泉は切り離せないものだけに、
このような状態が続くと、「廃業」する温泉宿が出てくるのは間違いない。
というか、すでに出始めている。

特に大型施設ほど経営状態が危ない。
建物という箱モノを建てるときに、大きな負債を抱え、
運営・運営するために多くの従業員を抱え、
多くの水道光熱費とメンテナンス費用を払っている。

でもそれは売上げがあるからこそ賄えるのであって、
もともと借金体質の大型の温泉施設は、不況にかなり弱い。

恐竜と同じ・・・と言ってしまえばそれまでなのだろうが、
温泉に関わる者として「絶滅」という言葉だけは聞きたくない。

自身のサイフとも相談しなければならないが、
少しでも福島、東北地方を元気づけられるように、
現地のために「消費をする」ことが今必要なことだと強く感じる。


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温泉ソムリエNOBUの温泉ガイド
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http://www.onsen-shinsengumi.com/
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