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真田太平記

2007-06-10 21:48:53 | 温泉とは関係ないけれど
最近改めて読み始めた小説がある。
それは池波正太郎の『真田太平記』
天正10年(1582)の武田家滅亡から元和8年(1622)真田信之の上田城から松代城移封までの
40年に亘る真田昌幸・真田信之・真田幸村の真田一族を主人公とした物語。

全12巻で1冊500頁ほどの文庫本なので、総頁はおよそ6000頁以上。
巻末の発行年をみると昭和63年・・・買ったのはもう20年近く前のこと。
今まで3回読破しているので今回は4回目の挑戦になる。
高校生と大学生、そして社会人3年目の時に読んでいる。
だから今回10年ぶりにその表紙を開いた次第。

ボクは何故かこの物語が好きだ。
主家・武田家を失った弱小大名の真田家が織田・豊臣・徳川・北条・上杉・・・
名だたる大名の狭間を動きながらその『真田』という家名を残していく苦闘を続ける。

徳川軍を撃退した第1次上田合戦や親兄弟別れ戦った関ヶ原の前哨戦である第2次上田合戦での真田昌幸の采配。
大坂冬の陣における大坂城真田丸での奮戦や、
『真田日の本一の兵』と最も真田の名を轟かせた大坂夏の陣での数に勝る徳川軍を突き破り、
乱戦の中で徳川家康本陣をも敗走せしめ、家康が切腹を覚悟したといわれる真田幸村最後の奮闘。
そして親兄弟と別れ、最後まで生き残り、真田の家名を残すため奔走した真田信之の苦悩。

互いに深い情愛を持ちながら、それぞれの立場や宿命で敵味方に分かれざるを得なかった3人の選択。
真田家は昌幸の父・幸隆も加え、この戦国の時代には稀な3代続けての優秀な当主や一族を輩出し、
結果として明治維新に至るまで大名として家名を残すことになる。

その家名を残すために生き残ることへの懸命な姿に心惹かれるのだろうか?
逆に最後まで信念を曲げず絶望的な戦いに殉じる姿に心惹かれるのだろうか?
とても長い物語であらましも当然知っていのだけれど、何度も読みたくなってしまう。

ちなみに物語の舞台は信州・上田。
近くには別所温泉もあり、幸村ゆかりの湯として物語にも数回登場する。
しかし読めば読むほど・・・別所温泉に行きたくなってしまう。
我慢をして読まねばらなないのが辛いところだ(笑)


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