那須湯本温泉 鹿の湯

一週間の疲れを取るために、また那須湯本温泉に行ってしまった。
硫化水素臭のプンプンする共同浴場『鹿の湯』にたっぷりと使ってきた次第。
初夏という季節柄、42℃の湯船にほぼ一時間・・・
営業終了間際だったので、あまり人も多くなく、ほとんど貸切状態で使用。

他の温度の湯船は今回はつからず、終始42℃で時間を過ごすことに。
温泉は熱い湯に入ることが偉いわけじゃないと思う。
ボクは熱くても、温くても、自分にとって快適と感じる温度に入り、
身も心も癒すことが温泉入湯の目的だと思っている。

それはさておき・・・
今回訪問時、脱衣所が少し広くなって、一部増設されているのに気がついた。
気になって聞いてみたら、この火曜日（というと6/26か）に増設したばかりらしい。
真新しい檜の香りが硫化水素臭に負けじと浴場まで漂い、目を閉じると本当に極楽状態。

今回どの温泉に行こうか散々迷ったけれど、鹿の湯にして良かったと思う。
やっぱりオイラは硫化水素のニオイが好きみたいだ・・・
硫黄泉（硫化水素型）は一番温泉らしい泉質だとつくづく思う。
このニオイは温泉以外は考えられない。（たま～に都会のドブから類似のニオイがするが・・・）

しかし、この『鹿の湯』の外観は決して今風じゃない。
高級そうな雰囲気もない。
シャワーもカランもない。
露天風呂や貸切風呂もない。
ここには本物の温泉が注ぐ素朴な湯船しかない・・・

でもこれが本当にスゴイ！
この凄さと素晴らしさを理解してくれる人はどのくらいいるのだろうか？
湯につかりながら、そんなことを考えてしまう。
嘘や偽装というインチキが多いこの世の中、
この素晴らしい『本物の温泉』がずっと続くことを『一温泉ファン』いや『一日本人』として本当に願うばかりだ。


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温泉ソムリエNOBUの温泉ガイド
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