つむじ風通信

「信州うらの畑」へようこそ!松代町は長芋の産地で歴史の山、妻女山(斎場山)は我が里山です。

ムラサキシメジは美しい!

2007-10-31 21:20:03 | 気まぐれ雑記


善光寺平らはちょうど今ごろは千曲川からの霧が発生する季節で、その状況を「霧の川中島」と表現したりします。10年ほど前までは濃い霧がでるとひどい時には昼近くまで5m先が見えないような日がしばらく続いたものです。昨今は温暖化の影響かそれほどひどい霧の発生はほとんど見られなくなりました。それでも朝霧がまくと畑の長いもの蔓にも露が付くので、それを燃やしての片付け作業が出来ません。

ならばと少し時間が空いたので今が時期のムラサキシメジを里山に探しに行きました。今年は9月の猛暑と遅くに夏のぶり返しのような気温があったので、天然のキノコのほうも夏キノコから秋キノコへと順番に生えてくれずキノコも困惑してしまったようです。でもとりあえずダシが出るキノコだし、そのキレイなムラサキ色見たさもあったので期待を抱きつつ出かけました。山でそれを見つけた時の喜びは例えようもありませんからね。

山登りには遅い出発だったのですが、ポイントは一応頭に入っているので狙いをつけて効率よく探しました。しかし朝、晩の冷え込みがここにきていまひとつだったのでムラサキシメジ発生条件の葉の堆積した中に菌の幕が張った状態(その様な場所をシロといいますが)になっているだろうかと心配していました。でも写真のムラサキシメジが生えていた場所の様に風通し、湿り気、半日陰の条件さえ揃えば菌は付いてキノコとして成長するんですね。県や地域によってはあまり重宝がられないこのムラサキシメジも我が家では美味しいキノコの部類に入っています。(標高の高い山ではもっと他に名菌があるからかもしれませんね。)

結局ムラサキシメジだけで97本採れました。他にハナイグチを30本ほどとクリタケ少々の収穫でした。山から下りてきた後は仕事です。ついに今日のお昼も食べそこねました。キノコ好きはあそこにあると分かっているので、そうとうな年齢になっても又山に行ってしまうんでしょう。今朝の新聞にも2件のキノコ採りでの事故の記事が載っていましたけど命あってのキノコ採りなので誤食や無理な山歩きは気を付けなければと思っています。

(川柳)キノコ採り  その色・味に  魅了され   FUKI  

ついに収穫!原木キノコ

2007-10-28 17:20:38 | 野菜畑だより


一昨年原木キノコの栽培を試そうと我が家の山林にナメコとクリタケの菌を、切った木に植え付けてみました。説明書によると2年目にクリタケが出て、3年目にナメコが出ると書いてありました。昨年はキノコはキノコでも目的と違うのは出たけどさっぱりでした。でも今日山に天然のキノコを採りに行ったついでに、見てみると50本ほど菌を植え付けた内の2本に一種類づつ生えているのを発見しました。つやつやした方がナメコで栗色のがクリタケです。どちらも美味しいキノコでナメコは今晩早速、お豆腐と一緒に味噌汁にして食します。

天然キノコ採りは日曜日もあってライバルが多く、又この秋のキノコの不作も影響してハナイグチとクリタケ、ムラサキシメジを少々採ってきただけでした。



原木キノコはその環境も味も天然そのものです。今回はこれだけの収穫でしたが(写真は原木キノコのみ)夕飯に秋の山の恵みをいただきます。


(川柳)キノコ採り  他人のカゴが  気にかかる   FUKI

良い加減料理レシピ「キノコのぶち込みうどん」

2007-10-27 09:10:26 | 健康料理(良い加減料理レシピ)


だんだん寒くなり暖かいものが食べたくなる季節になってきました。秋なのでキノコもより美味しくなってきており、特に天然のキノコがあったら我が家で今作るのはこのぶち込みうどんです。ほうとうと同じような煮込みうどんになります。写真のキノコは昨日のお昼に里山で採った天然のキノコ、ハタケシメジとハナイグチです。

<材料>
今ある季節の野菜(白菜やネギ、カボチャなど)と複数種類のキノコ・豚肉バラ
調味料・うどんなど人数分・好みでゴマ油や七味など

<作り方>
それぞれの材料を適宜に切っておき、キノコは下ごしらえしておく。鍋でそれらを煮て火が通ったら、うどんをいれる。ある程度煮てから醤油や出しを入れて味を調整する。

<コツ>
うどんを先に入れて下さい。醤油を入れた後ではうどんが塩分でしまってしまい煮えづらくなります。


(川柳)
台風で  山のもみじも  ざわざわと

キノコ採り  凄い株見っけ  ニガクリだ      FUKI

個人的里山再生プロジェクト「キコリは楽し!」

2007-10-19 21:21:02 | 野菜畑だより


今日は久しぶりにまとまった雨が午後から降り続き、体感温度も一段と寒く感じました。それほど遠くない秋の中ごろまで暑いアツい!と大騒ぎしていたのが嘘のようにグッと秋めいてしまいました。

仕事が忙しくなる一週間ほど前に山の手入れをしました。せっかくの檜が夏の間の下草や、場所によっては厄介なアレチウリにその成長を妨げられています。三脚と長ハシゴを軽トラに積んでまるまる2日の枝打ち作業をしました。私はもっぱら増えすぎた山桜の木を切ったりアケビの木を切ったりと、山に日ざしを当てて風通しを良くする為の作業をしました。但しそのなか半日はそのまま同じ山にキノコ採りに行ってしまったのですけどね。(今年は大不作です。)

先日のTVでフィンランドの赤松林に松茸を探しに行くという企画を放送していましたが、永遠と続く赤松の森に3時間ほど入っていくとまさに日本の松茸とほぼ同じ外見の立派な松茸が何本も生えていました。ここフィンランドでは森などでの木の実やキノコはだれでも自由に採っても良いという法律があるとかいっていました。父の話によると昔は日本でも薪用の小枝拾いやキノコ採りなどは習慣的にだれでもやっていたそうです。皆が山を持っている訳ではないし、かまどがありましたから法律はないにしろそのようにしないと日々の生活が出来ないですからね。

でもそれが今の時代、中国産に代わる日本への松茸輸出事業としての大きなマネーチャンスとなりつつあるようです。そうなるとやっぱり誰でも採って良いなどというのは無くなり、日本の松茸山の様に止め山になる事は必至でしょう。30年ほど前に一度だけ職場の仲間と今でも有名な産地、長野県上田市の松茸小屋に行った事があります。実際松茸の生えている山を見学したあと、当時5000円位の松茸づくしを食べた記憶がありますが、今ほどキノコ自体に関心がなかったのでその感動も今ひとつだったような気がします。

山も手入れをしないと、あれやこれやの蔓系植物がはびこり美しい日本?とはほど遠くなってしまいます。木を切るのは結構ストレス解消にもなります。自然を残しながら使える山を目指してギコギコとノコギリを挽き里山再生をしています。


(川柳)オレンジの 木の実は何ぞや  鈴なりだ!

    野生柿  ひと口かじり   その渋さ    FUKI

「白根山」の湯釜はキレイでキケン!

2007-10-12 20:38:36 | 気まぐれ雑記


やっと秋らしくなり、山の紅葉も例年より一週間ほどの遅れで今やっと2000m級の山々が赤く染まってきました。10日、11日と湯田中温泉にある桃山風呂で有名なお宿に泊まってきました。ネットで調べての前日予約でしたが希望のコースが空いていたので急きょ決まった旅ではありますが、無事出発する事が出来ました。旅行代理店に申し込まない旅としては30年ぶりくらいです。昔いわれた「アン・ノン族」がリアルタイムでしたので、女の子の友達同士での国内旅行が流行っていたのです。それ以来となる自分で調べて行く旅行は、今はネット検索で事前に色々情報を得ることが出来るのでその点では大変便利になりました。宿では貸しきり風呂の特典があるとは知らず、それも含め4回もお風呂に入ってしまいました。

翌日そのまま帰ると早すぎるので、これも急に決めた湯田中駅前から出ている白根山行きのバスに乗ってこれまた高校の日帰りバス遠足で行った以来の白根山の湯釜へ登ってきました。平日にもかかわらず観光バスや一般の車が非常に多くびっくりしてしまいました。写真がその湯釜ですが、初めてその景色を見た人達はけっこう感動した様子でした。あんな独特の色をした火口の湖は早々無いですから。最後の噴火はs58年らしいのですが、有毒ガスで犠牲者がでてからは火口から500mほどの場所で杭とネット網によりそれより下は立ち入り禁止になっています。
相当昔、私の父はその火口付近で腹ばいになりそのまだ当時ゴウゴウと湯気の立ち上る火口を見ていたそうです。(超キケンで今では有り得ない!)

今でも観光客は多くても、有毒ガスや噴火の危険性はあるので避難小屋や注意を促す看板などが立っています。大概の人はしっかり足元だけでもウォーキングシューズやスニーカーでしたが、中にはヒールで登っている若い女性もいるのでどういう環境の山に登っているのか分かっているのかと首を傾げたくなりました。(どこへ行っても、こんな人は見かけますが・・。)

それから写真マニアが凄かったですね。中学の時は途中の池付近の紅葉がバス車窓からとても綺麗だったのが今でも目にやきついていますが、その時は一般のカメラマンなど滅多にいなかったので感動しましたが今回は景色は変わらなくても池の回りがぐるっとカメラの三脚の列で少し興ざめしてしまいました。

山での帰路ではすっかり霧にまかれてしまいよくこんな道をバスはじめ車は降りていけるなと感心してしまいました。それから長野駅から乗った去年から走っている「ゆけむり号」も展望が良く快適でした。乗車券とは別に特急券(100円)も必要ですが電車好きの人はぜひ一度乗って見て下さい。

長野県人は中・高校で一度はどこかの山に登山をする機会があると思いますが、山々は多いのですがそれほど地元の山に詳しくはありません。むしろ他県からの登山好きの人が近年特に多くなったのに驚いています。だいたい団塊の世代にあたる年代の方でしょうか?そこに山があるから登るんでしょうか・・。私は頂上に松茸でも生えていればスグ登るんですけどね。今回のルートでは長野県から途中群馬県に入りますので白根山の湯釜は群馬県に位置します。なのでお土産はさしみコンニャクの詰め合せを買ってきました。


(川柳)この景色  一見キレイで  超キケン!    FUKI




良い加減料理レシピ「サクラシメジの天ぷら」

2007-10-02 15:22:51 | 健康料理(良い加減料理レシピ)


遅れて秋が来たと思ったら、いきなり寒すぎで10度ほどの気温差になかなか体がついていきません。でもここ2日ばかり降っていた雨もやんでまた少しは暖かくなるのではないでしょうか。そして天然キノコを山で採る楽しみもあるし、この季節は畑仕事が忙しくなるまでのほんの何日かの、のんびり期間となるのです。

10日ほど前に採ったサクラシメジをどう料理しようかと、茹でてとりあえず軽く塩漬けにしておいたものをそのまま衣を付けて天ぷらにしてみました。

いままで天然のキノコは煮物や炒めもの、キノコご飯にすることが多かったのですが天ぷらはそのキノコの水分で油跳ねがひどくあまりやりませんでした。でもこのキノコは結構苦味が強く、しかもダシもあまり出ないし他のキノコに比べて水分が少なめなので衣をやや厚めにして揚げてみました。これが思いの他美味しく感じられ家族にも好評でした。苦味も和らぎそのキノコ独特の食感と塩の加減がより味を引き立てていました。

標高500M前後の低い山で採っているのでそれほどキノコの種類は多くありませんが、天然ならではのキノコの味は室内での栽培キノコとは比較になりませんからね。蜂や蛇、熊に会う可能性があっても皆山に入るのでしょうね。

料理手順は簡単すぎるので、書きませんが茹でてきれいにしたキノコに塩を振っておく事が唯一のポイントです。


(川柳)苦くても  毒ではないよ  サクラシメジ

   赤いから  こうも呼びます  アカンボウ     FUKI