善光寺平らはちょうど今ごろは千曲川からの霧が発生する季節で、その状況を「霧の川中島」と表現したりします。10年ほど前までは濃い霧がでるとひどい時には昼近くまで5m先が見えないような日がしばらく続いたものです。昨今は温暖化の影響かそれほどひどい霧の発生はほとんど見られなくなりました。それでも朝霧がまくと畑の長いもの蔓にも露が付くので、それを燃やしての片付け作業が出来ません。
ならばと少し時間が空いたので今が時期のムラサキシメジを里山に探しに行きました。今年は9月の猛暑と遅くに夏のぶり返しのような気温があったので、天然のキノコのほうも夏キノコから秋キノコへと順番に生えてくれずキノコも困惑してしまったようです。でもとりあえずダシが出るキノコだし、そのキレイなムラサキ色見たさもあったので期待を抱きつつ出かけました。山でそれを見つけた時の喜びは例えようもありませんからね。
山登りには遅い出発だったのですが、ポイントは一応頭に入っているので狙いをつけて効率よく探しました。しかし朝、晩の冷え込みがここにきていまひとつだったのでムラサキシメジ発生条件の葉の堆積した中に菌の幕が張った状態(その様な場所をシロといいますが)になっているだろうかと心配していました。でも写真のムラサキシメジが生えていた場所の様に風通し、湿り気、半日陰の条件さえ揃えば菌は付いてキノコとして成長するんですね。県や地域によってはあまり重宝がられないこのムラサキシメジも我が家では美味しいキノコの部類に入っています。(標高の高い山ではもっと他に名菌があるからかもしれませんね。)
結局ムラサキシメジだけで97本採れました。他にハナイグチを30本ほどとクリタケ少々の収穫でした。山から下りてきた後は仕事です。ついに今日のお昼も食べそこねました。キノコ好きはあそこにあると分かっているので、そうとうな年齢になっても又山に行ってしまうんでしょう。今朝の新聞にも2件のキノコ採りでの事故の記事が載っていましたけど命あってのキノコ採りなので誤食や無理な山歩きは気を付けなければと思っています。
(川柳)キノコ採り その色・味に 魅了され FUKI
なかなか食べ時のものに出合わないこともありますね。
山の土産物屋で売られているムラサキも行き過ぎたものが多いですね。ですから好まれないんだと思います。
マイタケも、こちらでは海抜400m位の谷でも3キロのものを採った話があるので、必ずしも標高は関係ないようですよ。むしろ菌糸があるかとか、適した環境かの方が大事なんじゃないですかね。
地球温暖化で、採れるキノコの種類も変わってくるかもしれません。
明日はムラサキシメジとブロッコリーのクリームパスタを作ってみようかと思っています。