5月も中旬になり、夏野菜の苗などを植えている姿があちらこちらで見られるようになりました。我が家では、野菜の苗は基本的にJAへの一括注文で買うのですが、その他新顔の野菜や注文には無い物はちょっと離れた種苗店へ買いに行きます。
その中でちょっと目を引いたのが、
黒いトマトの苗でした。とは言っても苗そのものはごくフツーで、果実が熟してくると黒く変わってくるそうです。あまくて美味しい、リコピンがより多い、美肌効果ありとなればこれ買わない訳に行きません。たったひと苗ですが植えてみました。トマトは必要最低限の水だけで育たないと甘味がのらないのとウィルスに弱いので寒冷遮などで囲う必要があります。ミニトマト・中玉・大玉と大きくなるほど育てるのが難しくなります。他に紫オクラなんてのも売っていましたが火を通すと濃い緑になるそうです。
ほとんど自家用野菜だけなのですが、特に夏野菜は収穫期に一気に沢山生るので食べきれない事が多々あります。写真の畑の他にもう5箇所に苗や種を蒔きます。
写真の手前は生ネギで余った分ですがその向こうのあんどんを被せてあるのが、辛い唐辛子でその次は秋に掘る牛蒡と長ネギで次に種無しブラックボール(スイカ)と坊ちゃんと言う名のミニカボチャが植わっておりトンネル仕立て(ある程度成長するまで朝晩の寒さや風などから苗を守ります。)にしてあります。全体としてのこの季節に植える野菜は、メインの
丸ナス・キュウリ・トマト・唐辛子・ピーマン・ゴーヤ・トウモロコシ・牛蒡・カボチャ・ジャガイモ・サツマイモ・スイカ・
アピオス・ヤーコン・白ゴマ・黒ゴマ・枝豆・小豆などです。
今回の新顔野菜やご当地野菜、初めて植えた野菜は先ほど紹介した黒いトマト・
万願寺唐辛子・
伏見甘長唐辛子(京野菜です。)・サラダ用キューリ・ラッキョです。他にすでに一年中、自分の株分れや落ちた種でニンニク・ノビル・青シソ・緑化ウド・ハーブが生えています。
このように書いてくるとまるで八百屋さんが開けそうです。中でも新顔野菜や生産量の少ない野菜は一部の高級スーパーやレストランなどでしかお目にかかれないようです。又それらがTVなどで取上げられると、あ!っと言う間に話題になるのでTVの力は恐るべしです。それから地域的に特に外せない苗は、長野県の郷土料理に丸ナスを使う「
おやき」があるのでどこの家でも長ナスより丸ナスを多く植えます。自家用なので多少の虫食いや見た目を考えない分だけ消毒もやらないか、必要最低限にするので安心して食べられます。近じか農薬の使用規制が200何種類から800何種類に一気にふえるとか・・。作物の残留農薬を気にする消費者が増えているのが理由らしいですが、実際出荷するとなると味とは比例しないブランドや見た目を気にする流通業者や消費者がいる限り、見た目がよく農薬も使わない作物を作るなんて不可能です。特に果樹や葉物は難しいし出来ても手間が掛かり大量生産出来ないので原価がむしろ高くなってしまいますね。
ニートを農業従事者にしようとか、ビルで米などの農産物を作ろうとかの発想が出てくる人達は今すぐ現場の畑に見学に行ってみたらどうでしょうか。定年後の晴耕雨読のような感覚なんでしょうけどこの先どうなるんでしょうね~。と日本の自給率の低さを心配しています。ともあれこれから成長していく野菜たちを食べるのが楽しみです。
(川柳)平成版 粗食の薦めは ベジタリアン
カラスたち 収穫前に 試食する FUKI