昨年は、頂き物のタンカンを使って色々なものに加工してみました。ママレード、リキュール、輪切りコンフィ、などなど作ってみた中で、一番気に入ったのが「丸ごとタンカンのスパイスビネガー漬け」。
『プリザービング』にあった「丸ごとオレンジのスパイス漬け」をタンカンに変えたものです。
鶏肉や豚肉など白身のお肉を焼いたものに添える、と本にはありましたが、赤身の鹿肉にもぴったりでした。
酢とオレンジってどんな味?と作ったときは不安でしたが、食べてみるとさすが肉食文化圏のレシピ、お肉にあいます。
去年は試しに作ってみた程度の量でしたが、来年は量産しよう、とタンカンの季節を楽しみにしていました。
作り方は昨年とほぼ同じですが、昨年の教訓を忘れてたり、蒸し器に移す際にビンを倒したり、台から落としてビンを割ったり、今年の方がハプニング多発でした。
いつもの鍋ではなく、大量に作ろうとすると、何かしら問題が起こるものです・・・。分かっているけどつい・・。
■■丸ごとタンカンのスパイス漬け
■材料(実際はもっと沢山作りました)
小ぶりのタンカン 1kg
りんご酢 1リットル
砂糖 750g
レモン果汁 1コ分
クローブ
(スパイスバッグの材料として)
クローブ 小さじ2
シナモンスティック 2本
カルダモン 小さじ1
■作り方
(1)これから加工する予定のタンカンを、ビンに仮に詰めてみる。
意外とピッタリのビンというのはないので、タンカンを煮てしまった後から探すのは結構大変です。
これが重要と昨年分かっていたはずなのに、まあいいか、と省略して、やはり後から困りました。
(2)タンカンをよく洗う。
昨年はさっと熱湯を通しましたが、今年はなし。
こうすると次に茹でる際にやや水が濁り気味ですが、いい香りは抜けにくい気がしました。迷うところです
本ではカヌレナイフで皮を筋状に削っていましたが、タンカンの皮はごく薄いのでそれはしませんでした。
(3)タンカンを鍋に入れ、ひたひたの水を入れ煮立たせ、沸騰したらとろ火で20~25分、あるいは皮が柔らかくなるまで煮る。穴杓子でタンカンを取り出しよく水を切る。
ここで、沸騰後は本当に弱火でないと、皮がはじけて敗れてしまうので要注意です。
タンカンの場合皮もごく薄く果肉も柔らかなので、10~15分くらいでよかったのかもしれませんが、何しろ寸胴鍋満タンの量なので、沸騰するまでにかなり時間がかかってしまいました。
まずお湯を沸かし、その中にタンカンを入れ、数分煮るというのはどうだろうか。
(4)タンカンを煮た水は多めにとっておく。まずは1リットル(ビネガーと同量)だけ計り、ここに同量のビネガー、砂糖、レモン汁、スパイスバッグ(私はバラバラのまま入れました)を入れて煮立たせ、10分間アクをとりながら煮詰める。火を止めたらタンカンを鍋に入れ、一晩置いておく。
瓶詰めする際に、かなり大量の液体が必要になるため、この段階での液体は、タンカンがたっぷり浸かる以上の量が必要です。
瓶詰めしていて足りなくなりそうなら、残しておいたゆで汁と新しい酢で、再度スパイスビネガーを作ることになります。
(4)翌日、鍋を火にかけ、沸騰したらごく弱火で20分煮る。火を止めてタンカンを取り出し、少し冷ます。
ここでもごく弱火でないとはじけてしまうので要注意。
(5)タンカンにナイフで小さな穴をあけ、そこにクローブを刺し、加熱消毒済みの瓶に入れる。
何本も挿すと格好いいですが、クローブの風味はかなり強いので、1,2本でよさそうです。
(6)シロップは、やや濃くなるまで煮詰める。
このとき味見して、「結構酸っぱい☆」と思う程度の味がよいと思います。
タンカンが完全にシロップに浸るように瓶に注ぎ入れ、これを脱気密封する。
1ヶ月後以降が食べ頃。
皮が別嬪さんのものを選り分けてみました。 どちらがそうかというと、左側。 鍋から盛り上がっていますが、茹でたらへしゃげるから大丈夫! ・・・と思っていたけれどあまり減らず、結局鍋2つに分けて酢に漬けておきました。 |
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小さい方の鍋を瓶詰めした際はまあ問題なし。 タンカンにあうサイズのビンを探すのは、やはり結構大変。 来年こそ調理前にあらかじめテストしておこう。 2011//2/09作 タンカンビネガー漬け |
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1バッチ終わっても、まだ大鍋に満タン残っています。 大鍋のままでは問題がありそうなので、とりわけて分割して瓶詰め作業。 なのにビンを倒したり割ったり。ここまでひどいミスは久々だわ・・。 奮発して高い方の「純りんご酢」を買ったのに・・・。 くじけそうになりましたが、そんな場合じゃないのでした。全部詰めちゃわないと。予備にお酢をもう1本買っておいてよかったよ。 2011/02/12作その1 |
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2011/02/12作その2。 |
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2011/02/12作その3。 |
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使用例。 この時のようにお肉に添えると、とてもさっぱりして美味しいです。 |
頑張って作ったのはいいけれど、1年にこんなにお肉料理をしないかも?
沢山ってどのくらいのつもりだったんだろう。
この日はこのあと、キムチヤンニョムを作ったり、鹿肉のベーコン巻きを作ったり。
なんだかすごく頑張った日でした。
いつもこのくらい元気だとよいのだけれど。
どんな味かなぁと想像が膨らみました。
以前のレシピでローストビーフにのせてるのもおいしそうですね!
外国のお店に出てきそうで、なんだか気分が味わえました。
読み返さずに送ってしまいました。
ローストビーフではなくて、イノシシでしたね。
コメントした前日はよく読んでいたのですが・・すみません!
あと最後は、「旅気分が味わえました」というつもりで。。
このコメントは削除してくださって結構です(汗)
折角2つ頂いたので勿体ないのでとっておきます☆
昨年初めて作ったときは、オレンジに酢?と非常に疑問で、味見もビクビクものだったのですが、さすが肉食文化圏のレシピ、お肉に合います。
使用例の写真は赤身肉ですが、鶏胸肉にもあいました。豚肉のパテに添えてもよさそうです。
そういえば、今年はまだパテを作っていません。レバーだと思ったらヒレ肉だった事件があり、作りそびれてしまいました・・・。