採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

キャンディド・フルーツへのグラス(糖衣)がけ実験

2014-02-10 | +ジャム・ピール(果物系保存食)

大雪の土曜日(2月8日)は、一日中、一心不乱にチョコがけをやっていました。
適温のチョコを利用すべく、寸暇を惜しんで昼食はカップ麺のスープかけごはん(ダンナサマが麺を食べた後の残り)。1杯で2食分とれるなんてお得だわ。

午前中、窓から外を見たダンナサマが、「駐車場の車がみんな出払ってるよ?」と報告してくれました。
ええ?雪なのになんで? と思いましたが、後から考えたらみんなタイヤ交換に出かけていたのだわ。

そう気づいたのは月曜の朝。
雪まみれの駐車場内で車がスタック!!

チョコにかまけてノーマルタイヤだし、轍で凸凹になった雪は凍っているし・・・。
で、雪国在住経験のあるダンナサマに手伝ってもらって、車を救出。
(スコップで前輪周りを掘って、ダンナサマがエンジンをかけ、私が車を押した。)
私の車はあきらめて、ダンナサマの車にて外出

「スタッドレスに替えておいてよかったよね~」
と鼻高々でしたが、そういうダンナサマだって前回の雪の日(2月4日)の夕方、雪が降りしきる中スタンドに持っていったんじゃーん。
用意周到っていうよりは、ギリギリセーフ、もしくは
ドロナワ式って感じ。


久々の大雪で色々学習しました。なるほどねー・・・。すぐ溶けない雪ってこうなるのね・・・。
次はちゃんとタイヤも替えて、雪かきもせねば・・・。

================


イタリアのピエトロ・ロマネンゴのキャンディド・フルーツには、薄くてサックリとした糖衣がかかっています。
お友達がレシピを解説して下さったので、一度真似してみることにしました。

■■フルーツの砂糖煮への糖衣がけ
■材料
水 50cc
グラニュー糖 200g

■大まかな手順(私の推理も含まれているので、間違っている可能性もあります・・)
(1)鍋に水とグラニュー糖を入れ、完全に溶かし、しばらく沸々煮立てる。
この段階では完全に透明になる。

(2)ここに糖衣がけしたいものを投入し、シロップの中であたためる。
 (冷たいフルーツを結晶液の中に入れると分厚くかかってしまうため、あらかじめ熱くしておく)

(3)鍋肌の水位付近に砂糖が結晶してくるので、木べらでこそげてシロップに混ぜ込む。
この鍋肌の結晶が、結晶の種になる。
鍋肌にがっちり結晶させてしまわないように、ヘラでよくこそげて、すり潰すようにする。

(4)しばらく混ぜる作業を続けると、透明だったシロップが白濁してくる。
(雪解けのシャーベット状のぬかるみ、もしくは片栗粉でとろみづけしたソースのような感じ)
ここで火を弱めてしまうと、アイスナインが地球の海を凍らせるように(カート・ヴォネガットのSF『ガラパゴスの箱船』)みるみる結晶化が進む。
かといって、結晶化を遅らせるように火を強めると、折角形成された微細な結晶が溶け、粗い結晶が残ってザラザラの仕上がりになる。
なので火力はうかつに変えない。
(どのくらいの火力がいいのかは不明です)

(5)適当な段階で、フルーツを穴あきお玉でザルにあげる。


一度やってみて、大まかな原理は何となく分かってきましたが、実験中は、当然ながら順調ではありませんでした。 

アイシングがけ

50ccの水に砂糖200gを入れたところ。
当然ですが、ジャリジャリと底に沈んでいます。

アイシングがけ

これを加熱すると、一旦透明になります。
鍋肌に付着した結晶をこすって混ぜ込むようにして混ぜ続けると・・・ 

アイシングがけ

こんな感じの白濁してとろーんとした状態になります。
(本来ならばこの段階でフルーツは中に入っているべき)。

今回はここに冷たいフルーツを入れたこともあり、結晶化が進みすぎて分厚いコーティングになってしまいました。

アイシングがけ

輪切りのレモンコンフィを実験用に使ったのですが、窪みにたっぷり砂糖がはまり込みました。

結晶化の早さに驚いて火を強めたところ、今度は結晶が粗くザラザラに。 

アイシングがけ

しかも。

ザルにあけたのですが、ザルと糖衣が密着。 

アイシングがけ

無惨!
底は糖衣がハゲてます。 


●やってみた感想
・どんな感じだろう?と、ちょくちょく味見しながらやっていたのだが、基本的に濃厚砂糖シロップなので味見はあまり意味がない。
むしろ、触って粘りやザラザラ感などを見るべきだった。
砂糖のなめすぎというのは、体力的に、なかなかしんどい。

・途中味見してしまったせいで、しばらくは出来上がりを味見する気になれない。
(なので味見まだなのです)

・失敗作(糖衣の結晶が粗いもの)は、尚更食べたくない。剥がして再利用するかな・・・・。
チョコであれば、ブルーム出まくりでも食べるけれど・・・。

・ものすごく薄くかけられれば別だが、糖衣がけした後に、更にチョコレートをかける気にはならない。

・粉砂糖を水で溶いた、グラス・ロワイヤルをコーティングするのではダメなのだろうか。
温度管理がいらないし、楽では??


ネガティブな感想ばかりですみません。
上手に薄くかけられれば美味しいのでしょうけれど、ぼったり分厚い糖衣は、見るだけでおなかいっぱいです。
なので再チャレンジするかどうかは未定です。

とはいえ、結晶が過飽和になった液体で何かをコーティングするというのは、チョコレートをテンパリングして、チョコがけをするのに通じるものがあります。
チョコがけの理解を深めることにも役だったような気がします。
ひとまず、やってみてよかったです。 

コメント (8)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« かき餅(母作)と焼き方 | トップ | チョコがけ2014~ピール準備 »
最新の画像もっと見る

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
エクスパックが意外とよかったです (●$有銭$さま~Fujika)
2014-02-25 11:07:07
チョコ3.5キロ分もの製品、発送も大変な量でしょうね!
どんな感じにされているのか、ほんと見たいです~。
ブログアカウントを作って、写真だけアップするとかどうでしょう☆

大雪の翌日にいくつかエクスパックで発送したのですが、なんとその翌日には愛媛に到着!(むしろ近いはずの雪国東京には遅れてました)
ヤマトは「茨城県から先、トラックがどこにも出られません」という話だったのですが、郵便局はどんな手段で運んだのでしょう。
郵便局、グッドジョブでした。
返信する
Unknown ($有銭$)
2014-02-23 12:59:32
すみません、名無しの権兵衛は私ですU+1F4A7うっかりしてました(^^;;
今年は発送が…先週は大雪の影響で海無し県方面は荷受停止でした。そちらは如何でしょうか?
返信する
液だれしない (●aさま~Fujika)
2014-02-14 20:25:16
炊飯器の釜は、現役炊飯器の分以外に複数持っておりまして、鍋として活用しています。
他のお鍋も持っていますが・・。
縦横比、底の丸さ、テフロンのしっかり具合、取っ手がないのでコンロの上や冷蔵庫でかさばらないところ、あと、注ぐ作業をした際に液だれしないところが、他のお鍋より好みで、ついこちらを使ってしまいます・・・。
返信する
結構沢山 (●kazuharuさま~Fujika)
2014-02-14 19:51:30
ポン菓子は今年はないかもですが、ピールはけっこういっぱい出来ましたよ。
そちら向けは、化粧箱じゃなくていいので助かっています。
返信する
お名前を~ (●あわてんぼさま~Fujika)
2014-02-14 19:30:05
えーと、○○さんかな?とは思ってはいるのですが、お名前をお願いしまーす。
「ベーシックは美味しい」以前図書館で見ました。
今読むとまた更に面白いかも。借りてみたいと思います。
私も、バレンタインは過ぎつつありますが、チョコレートをまた注文してしまいました。
有名ブランドのチョコも食べてみたいなーとも思うのですが、数粒で3千円とかします。その分で結構いいチョコが1キロ買えますよね。
チョコがけにはげみすぎて、フルーツケーキの具の仕込みを忘れそう。
返信する
Unknown (a)
2014-02-12 17:01:41
調理途中のお鍋の写真が出てくるとき、大抵、炊飯器の釜か、土鍋で、普通のお鍋は登場しないのが気になっていました。どうやって調理なさってるんでしょう?いつか、ネタがないときに、使われている調理器具、加熱方法を記事にして下さいませんか?
返信する
チョコがけ (kazuharu)
2014-02-11 01:12:57
いつものように、余分は極力多めにお譲りくださいませ。費用は後ほどお支払いしますので。

よろしくです!
返信する
Unknown (Unknown)
2014-02-10 22:42:40
こんばんは(^^)着々と進んでいますね♪
うちもチョコレートの作業はあと少し、バレンタインには間に合わないかもなのですが、気にしない事にしました💧
コンフィの仕上げはご存知かもですが、河田勝彦氏の著書「ベーシックは美味しい」に載っています(この方の著書は家庭向きでは有りませんが内容が充実していてとても面白いです)。以前の記事とほぼ同じ方法でしたよ(^^)
砂糖やチョコの作業って恐怖を覚えつつもホントに面白いですよね(^^)
毎年増え続ける砂糖とチョコレートの量に驚愕しています(^^;;
返信する

コメントを投稿

+ジャム・ピール(果物系保存食)」カテゴリの最新記事