採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

沖縄風くず餅

2008-08-11 | +お菓子(西洋)

沖縄のくず餅ってご存知ですか?
亀戸天神の舟橋屋などで有名な、白っぽくて「ぶりん」とした食感のくず餅とは違います(これも好き)。こちらは小麦デンプンを発酵させて作るそうですが、沖縄のはわらび餅に似てぷるぷるで、色は黒くて透明で、くず餅部分は甘く、プレーンなきなこがまぶっています。
ずっと前沖縄で食べて以来ファンだったのですが、こちらでは見かけないですよね。

調べるとサツマイモ澱粉(沖縄ではうむくじ、とか、いもくず、と呼ぶそうです)と黒糖を使うそうなので、サツマイモ澱粉、買い込んでありました。
が、1回ほど作って以来ご無沙汰。
また食べたいけれど、以前どんな分量で作ったか思い出せません・・・・。


作り方を検索しても沢山はヒットしません。いくつか見付けたものは材料の分量がかなり違うし・・・。
今回は本にあった黒糖入りわらび餅の作り方を参考に作ってみました。

今回はカップで量るやり方でやったのですが、すり切り200ccの計量カップがなく、お米の1合カップを利用しました。(まあ20ccは誤差のうちかと・・・。あ、1割は誤差っていわないか・・・。水の分量を1割減らすという手もあったけれどしませんでした)

次回のために1カップの重さを量ろうと思っていたのに忘れました。なので後から計り直しました。
黒糖は、カップにぎゅうぎゅうに詰めたのか、ふんわりだったのか思い出せません。
(多分私のことだからふんわり気味だと思う)

私がやった分量は参考にならないかもしれませんが、原著、その他参考情報を載せておきましたので、よかったらお試し下さい。
ぷるぷるでおいしいです。

 
■■沖縄風くずもち
■材料

今回の分量
(重さ目安)
原著 参考1

参考2

いもくず 1合
(118g)
1カップ
(原著ではわらび粉使用)
150g 1カップ
黒糖 2合
(ぎゅっと詰めて98g軽く詰めて67g。
つまり140~200gの範囲)
2カップ 200g 1.5カップ
600cc 600cc 600cc 4カップ(800cc)
きなこ 適量 適量 適量 適量

■作り方
(1)黒糖は固まりの場合はおろす。黒糖を鍋に入れ強火にかけ、水300ccで煮溶かす。アクはすくう。さましておく。
(2)いもくずを残りの水300ccで溶かす。
(3)いもくずを茶こしを通しながら冷めた黒糖液の鍋に入れる。よく混ぜる。
この段階ではミルクコーヒーのような濁った色です。
(4)これを弱火にかけ、全体が黒く透明になり、一度固くなったものがまた少し柔らかくなるまで15~20分、練り上げる。
とても力がいります。助手をひとり用意しておくとよいかと・・・・。
(5)きなこを敷いたタッパに流し込み、なるべく平らにならし、上にもきなこをふりかける。
(6)ひんやり冷やしたら、すぐ食べる。時間をおく場合は食べる直前に冷やす。
もし甘さが足りなかったら、食べるときに黒糖を少しふりかけても・・・。


工程写真、多めに撮ったのでご紹介しますね。 

2008/8/9黒糖おろし

まずは黒糖をおろすところから。ビニール手袋をして、蒸れるので軍手もその内側に。

このおろし金、スグレモノでした☆

すりおろした黒糖

大変きめ細かくおろすことができました。

そのまま舐めても甘ったるくなく、すっと涼しくなるようなおいしい黒糖です。

八重山波照間産黒糖

黒糖にもピンからキリまであるようですが、これはそんなにお高くはない方だと思います。

だいぶ前、ダンナサマがおみやげに買ってきてくれたのです。
当時このおろし金がなく、包丁で削るのが大変であまり減っていませんでした・・・。
でもこれからは、固まりを買おう。おろしたてってとてもおいしい☆

いもくずの袋

これがいもくず。

2008/8/9いもくず

大きいかけらだったり、粉になっているところがあったり。

カケラと粉では、1カップの重さも随分違うのではないだろうか・・・。
今回ひとまず深く考えずカップに詰めました。

2008/8/9作黒糖くずもち

(練る段階は大忙しだったので写真なし)

タッパにあけて、きなこをふりかけたところ。表面を平らにするのは無理でした・・・。

側面

こんな感じの色になります。

タッパにはりついていますが、冷めるとぺろんと綺麗に剥がれるので大丈夫。

ふよふよのくず餅

食感はふよふよ☆

常温のまま食べましたがおいしいです。

今回ややうす甘でした。おそらくカップにふんわりしか詰めなかったのだと思われます。



次回、重さを確定させて作ってみたいと思います。
私好みの甘さはお砂糖何グラムか、ちゃんと計って調べなくては。


我が家には、あとタピオカ澱粉と、レンコン澱粉というものがあります(片栗粉はあるけれど、わらび粉・葛粉はないです)。
これらで作るとどんな感じになるか、ちょっと興味があります。
とりあえず半量で試してみようかな・・・。

タピオカだと、とても粘りが出そう。
レンコンだとどうかしら。レンコン澱粉と和三盆を使った京都のお菓子に「西湖(せいこ)」というものがあったのような。確か1個300円前後とえらいこと高かったような・・・。似たものが作れないものだろうか・・・。
レンコン澱粉は高いので、タピオカやサツマイモ澱粉を混ぜたらどうかな?
そういえば、普通の片栗粉でも、わらびもちっぽく出来上がるのかな?


色々妄想が膨らんでおります・・・・。

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10 コメント

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サワディ~カ~ (takoome)
2008-08-11 20:38:55
沖縄で買って来た「イモくず」無くなってしまってタピオカ粉で作っています。
黒糖も品切れてタイ産の同じようなものを使っています。
若干,違うだけなのに既に沖縄のそれでは無くなっています。
それも一考かと楽しんでいます。


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おお、葛餅系LOVEです (melocoton)
2008-08-13 00:45:43
ご無沙汰してます♪

沖縄風くず餅って初めて見ました! おいしそうです。

くず餅もわらび餅も大好きなので(きな粉も!)ぜひあじわってみたいな~^^。

片栗粉って最近はジャガイモのでんぷんで作っているらしいので、片栗粉でも似たようなものができるでしょうかねぇ? ちなみにロンドンの我が家では片栗粉の代わりにその名もポテト・フラワーと呼ばれているジャガイモのでんぷん使ってます。 コーンフラワーのほうが一般的ですが、とうもろこし入りのスープにとろみが付かないので(笑)。

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今度はタピオカで (●takoomeさま~Fujika)
2008-08-13 16:59:25
お砂糖の味って結構影響するでしょうね。でも確かにそれも一興。私もタピオカで作ってみるの楽しみです。
タイにはもちもちした系統のお菓子沢山ありますよね。お米を使うものが多いのでしょうか。
タイに行ってスイーツ食べまくりたいです。
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タピオカでもよいとの情報が (●melocotonさま~Fujika)
2008-08-13 17:09:43
こちらこそご無沙汰してます。欠かさず読んでますよ~。

ヨーロッパに澱粉を練った系統のお菓子って見かけないですよね。特にこんなに柔らかいものは。
サツマイモ澱粉でなければタピオカでも作れるようなので、機会があったら是非☆ イギリスの方はびっくりするかもしれませんね。
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たびたびすみません (melocoton)
2008-08-13 18:40:25
>ヨーロッパに澱粉を練った系統のお菓子って見かけないですよね

しいて言えばギリシャやトルコのターキッシュディライトでしょうか? 牛皮みたいなのがローズウォーターなんかで味付けしてあるやつ。  私は苦手ですが、夫の好物(笑)イギリス人は結構好きな人が多いみたいです。

タピオカ粉、早速買ってきます!
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Unknown (楽子)
2008-08-15 11:43:04
沖縄には何度も行っていながら、葛餅と言うのは見たことなかったなぁ。(なんせ、スイーツ情報に弱いもので…^_^;)
そうそう、沖縄の黒糖ってきーんとするような涼しげな甘みですよね。
もう少し小さく切られた黒糖などは、疲れた時のお茶受けやおばぁのおやつになっていますよね。
沖縄の落花生の豆腐、じーまみ豆腐なども元々はさつまいもの澱粉で作られるようだけれど、多分今はタピオカ粉のほうが多いのではないかな。
スーパーなどでもさつまいもスターチよりはタピオカ粉のほうが沢山置いてあります。

京都の「西湖」、先日会社で頂きました!
甘みも上品でとてもおいしかった~。
最近丸の内にこのお店が出来たんですよ。
同僚が早速買いに行ってそれを頂いたのですが、お店の雰囲気も京都ーーーっ!って感じのちょっと敷居が高い特別なお店だったそうです。
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何か懐かしい (patako)
2008-08-18 12:55:17
黒糖にきなこ、私の好きな味・・・
と思ったら、昔むかし子どもの頃に片栗粉でこういうのを作ったことがあるのを思い出しました。
確認したら、『おばあちゃんのおやつ』という本にも「変わりくずもち」として、片栗粉で作るレシピが載ってましたよ。大阪のおばあちゃんのレシピでした。
でも昔の記憶によると、ちょっと弾力が強くてもちっぽかったような・・・。沖縄式に、サツマイモのデンプンの方が美味しくできそうです。
巷で「わらび粉」として売っている粉が、サツマイモのデンプンですよね?

ところで本来のくず餅が発酵食品だというのはつい最近まで知らなかった私でした。一口にくず餅といってもいろいろ、奥が深い?ですね~。
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いえいえ何度でも (●melocotonさま~Fujika)
2008-08-18 17:01:43
そうですね、ロクム(小さいイが入力しづらいのでこっちの名前で・・・)は澱粉菓子(?)ですね。
私はピスタチオナッツたっぷり入りのは好きですが、プレーンタイプはいまひとつ・・・。
イギリス人にとっては馴染みのお菓子だったのですね。そういえば『ライオンと魔女』にも出てきますものね。
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沖縄のお総菜屋の片隅にあるかも・・・ (●楽子さま~Fujika)
2008-08-18 17:20:35
芋クジ天ぷら(とても好き)も、もとはサツマイモ澱粉だったからこの名前なのでしょうね。
今はタピオカが主流とは知りませんでした。

「西湖」召し上がったのですね!いいなあ!
原材料は何なんでしょうね。
レンコン澱粉、タピオカ、和三盆糖、トレハロース、あたりでしょうか。
似たもの、作れないかなあ。(オリジナルも食べず、それは無理か)
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お試しを~ (●patakoさま~Fujika)
2008-08-18 17:56:44
黒糖ときなこがお好きであれば、絶対気に入る味だと思いますよ~。是非お試し下さいませ。
巷のわらび粉、実は買ったことないのです。
安いものは絶対わらび関係ではないはずですよね。
タピオカやサツマイモ澱粉を混ぜているのかな。
ならば尚更、わらび粉でもこのくず餅作れそうです。
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