採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

ローズハスクりんご

2012-11-26 | +フルーツ

しばらく前のことですが、珍しいりんごを頂きました。
(わらびさん、ふみえさん、ありがとうございました!)

その名も 「ローズハスク」。

香りの良い、バラの香りがするとも言われるりんごです。
huskは皮や殻という意味なので、果皮がほんのり薔薇の香り、というところから名付けられたのではないかと思います。

てっきり海外の、原種に近いようなりんごかしら?と思い込んでいましたが、よくよく読み返してみると、育成したのは長野県松本市の日本の方。
(道理で「rosehusk」で検索しても英語サイトでは何もヒットしない訳だわ)
1979年頃から育成を開始し、1989年に品種登録されています。
ガラ(ニュージーランドで1939年に公表された品種)とブラッシングゴールデン(アメリカで1765頃育成された品種)の交雑実生から育成された品種なのだそうです。
ブラッシングゴールデンは、黄色ベースにほんのり赤く色がさすりんごのようなので、真っ赤なローズハスクはガラ由来なのかな。


りんご情報満載の「青い杜の片隅から」というホームページで初めて目にして以来、どんな香りと味だろうなあ、とずっと思っていましたが、実物がいま手許に!
 

ローズハスクりんご

こちらです。
真っ赤でつやつやして、やや小ぶりのとても可愛い林檎。
芯の部分がやや大きめです。
果肉はサクサクして甘酸っぱくて美味しいです。 


そして確かに、とってもいい香りです。
でも、バラかといわれると・・・・・うーむ・・・・・。
(そもそもバラってどんな香りだったかしら)

北斗やトキなど、割といい香りが漂うりんごがありますが、これらのような香るりんごとバラの、どちらに近いかというと、やっぱ林檎に近い香りがします。
(そりゃそうだ)
売る場合は、香りがよい、というのは特徴だけれど、あまりバラということを強調しない方がいいんじゃないかなあ・・。

ネットで調べてみると、4ヶ月ほども、玄関や車に置いて、芳香剤として使えたりもするとか。
天然芳香剤だなんて、素敵・・・。

・・・・

でも、やっぱ食べてみないと!
(食い気優先!)


皮の香りを生かすには、どうしようかしら。
マルメロのパート・ド・フリュイみたいな感じはどうかしら。
皮と果肉を同時に煮込み、フードプロセッサーでピュレにして更に煮詰める、というものです。
 

ローズハスクりんご

こんな感じで皮ごとカット。
そして焦げ付き防止の呼び水代わりに、りんごジュース入れて、くつくつ煮て行きます。


(この後、動転していたため写真なし)

煮えたかな?と覗いてみると・・・。
果肉はとろりん、と煮えてきたのですが、皮が分厚くて固くて、ビクともしていません。
とてもじゃないけれど煮崩れたりしなさそうです。
以前紅玉りんごを煮たときは、色づけ用に入れた皮は柔らかく煮崩れて、取り出すのが大変だった位なのに・・・。

うわわわわ!どうしようどうしよう??


結局、一枚ずつ皮から実をこそげて、皮は取り出すことにしました。
加熱してしまうと、香りはよく分からなかったものの、赤い色が移って、山吹色の綺麗なりんごピュレになりました。
もともと酸味があって美味しいりんごですので、煮ても当然甘酸っぱくて美味しいです。
 

ローズハスクりんご

ジャムとして食べるほか、クランブルにもしてみました。
クランブル部分にココナツロングや胡桃を入れるとカリカリ感が増して美味しいです。 


美味しく頂いたとはいえ、香りを生かし切ったとはいえないような・・・。
(わらびさーん、すみません~)


後から考えついたのですが、皮を剥いて(中味は食べちゃって)皮をカリカリにドライにし(適宜砕いて)、 アップルティにしたらどうかしら?
皮だけ使って、しかも加熱しない方が、香りが生きそうな気がします。

今後の課題だな。
ローズハスクではなくても香りのいいりんごがあったら、まずは実験してみたいと思います。 

コメント
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