しばらく前のことですが、珍しいりんごを頂きました。
(わらびさん、ふみえさん、ありがとうございました!)
その名も 「ローズハスク」。
香りの良い、バラの香りがするとも言われるりんごです。
huskは皮や殻という意味なので、果皮がほんのり薔薇の香り、というところから名付けられたのではないかと思います。
てっきり海外の、原種に近いようなりんごかしら?と思い込んでいましたが、よくよく読み返してみると、育成したのは長野県松本市の日本の方。
(道理で「rosehusk」で検索しても英語サイトでは何もヒットしない訳だわ)
1979年頃から育成を開始し、1989年に品種登録されています。
ガラ(ニュージーランドで1939年に公表された品種)とブラッシングゴールデン(アメリカで1765頃育成された品種)の交雑実生から育成された品種なのだそうです。
ブラッシングゴールデンは、黄色ベースにほんのり赤く色がさすりんごのようなので、真っ赤なローズハスクはガラ由来なのかな。
りんご情報満載の「青い杜の片隅から」というホームページで初めて目にして以来、どんな香りと味だろうなあ、とずっと思っていましたが、実物がいま手許に!
こちらです。 |
そして確かに、とってもいい香りです。
でも、バラかといわれると・・・・・うーむ・・・・・。
(そもそもバラってどんな香りだったかしら)
北斗やトキなど、割といい香りが漂うりんごがありますが、これらのような香るりんごとバラの、どちらに近いかというと、やっぱ林檎に近い香りがします。
(そりゃそうだ)
売る場合は、香りがよい、というのは特徴だけれど、あまりバラということを強調しない方がいいんじゃないかなあ・・。
ネットで調べてみると、4ヶ月ほども、玄関や車に置いて、芳香剤として使えたりもするとか。
天然芳香剤だなんて、素敵・・・。
・・・・
でも、やっぱ食べてみないと!
(食い気優先!)
皮の香りを生かすには、どうしようかしら。
マルメロのパート・ド・フリュイみたいな感じはどうかしら。
皮と果肉を同時に煮込み、フードプロセッサーでピュレにして更に煮詰める、というものです。
こんな感じで皮ごとカット。 |
(この後、動転していたため写真なし)
煮えたかな?と覗いてみると・・・。
果肉はとろりん、と煮えてきたのですが、皮が分厚くて固くて、ビクともしていません。
とてもじゃないけれど煮崩れたりしなさそうです。
以前紅玉りんごを煮たときは、色づけ用に入れた皮は柔らかく煮崩れて、取り出すのが大変だった位なのに・・・。
うわわわわ!どうしようどうしよう??
結局、一枚ずつ皮から実をこそげて、皮は取り出すことにしました。
加熱してしまうと、香りはよく分からなかったものの、赤い色が移って、山吹色の綺麗なりんごピュレになりました。
もともと酸味があって美味しいりんごですので、煮ても当然甘酸っぱくて美味しいです。
ジャムとして食べるほか、クランブルにもしてみました。 |
美味しく頂いたとはいえ、香りを生かし切ったとはいえないような・・・。
(わらびさーん、すみません~)
後から考えついたのですが、皮を剥いて(中味は食べちゃって)皮をカリカリにドライにし(適宜砕いて)、 アップルティにしたらどうかしら?
皮だけ使って、しかも加熱しない方が、香りが生きそうな気がします。
今後の課題だな。
ローズハスクではなくても香りのいいりんごがあったら、まずは実験してみたいと思います。