採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

正体判明

2012-08-15 | +その他

 

ヒョウタン系イタリア野菜

畑にいる謎の野菜。
こんな種まいたっけ???
カボチャっぽいツルなのに白い花が咲くのです。
この花は、昼行くと枯れていて、夕方に花開きます。
やはりヒョウタン(≒ユウガオ)系ですよね。 

ヒョウタン系イタリア野菜

ところが先日ふと見ると、この前見たのとは違う形の花が咲いています。
これはもしや、雌花では。

正体を確かめるチャンス! 

ヒョウタン系イタリア野菜

8月1日、探してみると、にょろーとした2つの若い実がついていました。

そういえば

なんかこんな感じの野菜の種を蒔いたような気がする。 

ヒョウタン系イタリア野菜

種の袋を探し出してみました。
こちらです。

ひょろ長~いこちらの野菜。
Zucca SERPENTE DI SICILIA
(シシリアのヘビウリ)(←勝手に命名)
これの種を何粒か蒔いた記憶があります。
おそらくこれだわ。 

ヒョウタン系イタリア野菜 種のアップ。
ポットに播いたときは深く考えませんでしたが、どうみてもこれはカボチャ類の種ではありません。

でも播いたときは、てっきり、トランペットズッキーニzucca trombetta d'albengaの方かと思っていました。

ヒョウタン系イタリア野菜 丁度その辺にあったカボチャとタネを比較してみると、全然違います。
(ラップくらい外せばよかった・・・。横着御免)
トランペットズッキーニ トランペットズッキーニzucca trombetta d'albengaというのはこちらで、花は黄色です。(写真は借り物です)
こちらのサイトの中程に綺麗な花の写真があります。

この写真の果実は緑色っぽいですが、完熟すると肌色の硬い皮になります。日本でいう鶴首カボチャとかなり近いと思われます。

ヒョウタン系イタリア野菜
よくよく探すと、「シシリアのヘビ瓜」の種の袋に花が写っていました。
白い花です。
(Kのすぐ下および斜め下)
トランペットズッキーニもシシリアのヘビウリも、どちらもウリ科ではありますが、こちらはヒョウタン/ユウガオ系の植物だと思われます。
(写真手配中) このSERPENTE DI SICILIAは以前ミラノの友人宅にお邪魔したときに実物を見て、しかも御馳走になったことがありました。
1m以上もありびっくりでした。
ちょっと変わったズッキーニだから育ててみて!、ということで種を頂いたのです(mさんありがとうございました!)。

(業務連絡:お母さんへ
長いままの状態の写真をそちらのカメラで撮ったと思うのでメールして下さい) 
ヒョウタン系イタリア野菜 8月7日、様子を見に行ってみると・・・・
あらららら。
なんかしなびています。  
ヒョウタン系イタリア野菜 一つはダメでしたが、こっちはなんか育ってますよ!
握ってみると、ふわふわ、というかぼわんぼわんとした(萎びた茄子に近いような)弾力があります。
キュウリやズッキーニの場合、幼果でもカチっとしていますので、新鮮な驚きです。
丁度この程度の若さで収穫してもよさそうな雰囲気でした。
でも、この日は持って帰っても料理する気力が全くなく、ひとまず畑に置いてきました。
ヒョウタン系イタリア野菜 そして8月14日。収穫!
本当は9日に行く予定が結局行けず、前回から7日も経ってしまいました。
1週間経ったけれど、長さや太さはさほど変わらないように見えます。
触ってみると、皮および果肉の質感がずいぶんかっちり硬くなりました。やはり前回採っておくべきだったかな。 
ヒョウタン系イタリア野菜

探したらもう1つ出来ていました。
こちらはすんなりまっすぐ!
長靴の大きさと比較すると、1m近くあります。 

 

どうやって料理するかはこれから調べます。
一応イタリア料理を検索してみますが、面倒臭くなったらユウガオとして調理してしまうかも。




■参考情報
(1)トランペットズッキーニの棚栽培方法(PDF)
”zucca trombetta d'albenga栽培組合”らしき組織による資料。
イタリア語ですが写真多数。 
このひょろりんとした瓜を1m以上にまっすぐ育てるには、ブドウ棚のように棚を作りそこから実をぶら下げるようにしてやるのだそうです。
シチリアのヘビウリも、おそらく棚仕立てにすると思われます。

(2)Google画像検索をすると色々な写真が見られます。
日本ではユウガオとズッキーニ・カボチャ類を混同することはありませんが、イタリアでは双方をzucca lunga同じ名前で呼ぶこともあるようです。
どちらも若採りして食べる分には同様に調理できるからかな。
(でも味は随分違うと思うのだけれど) 

Zucca Serpenta di Sicilia : ヒョウタン・ユウガオ系のもの。
zucca lunga serpente di Sicilia という場合もあるようです。
なおスクロールしていくとホンモノの蛇の画像もあるので要注意。 

zucca trombetta d'albenga、 zucca tromba、 zucca trombetta  : trombaはトランペットのこと。
(trombettaの正確な意味はよく分からなかったのだけれど、片方の端にゴムボールがついたおもちゃのラッパ/自転車用ホーンをこう呼ぶことがあるとか)
ズッキーニ・カボチャ系。日本の鶴首カボチャとかなり似ているように思われます。
ジェノバよりも西の地中海岸、フランス国境にほど近いところにAlbengaという場所があり、そこの名産と思われます。

zucca lunga : 長い瓜、という意味?。 この言葉はカボチャ系とユウガオ系、両方に使われるようです。


(3)シシリアのヘビウリは、日本の「ナチュラル・ハーベスト」という種屋さんにも2つの会社の種がありました。
(リンクがうまく貼れないので検索して下さい。種類豊富でいいお店です)
この種屋さんは私も買い物したこともあり、好きなお店ですが、この品種に関しては説明が違うように思います。

勝手に添削しちゃいました。
(そもそも、この2つは種のメーカーが違うだけで同じ品種のはず)
イタリアではカボチャもユウガオもZuccaみたいだけれど、やはりここは日本なので、ユウガオに似ていると書く方が分かり易いのではないかな。
 
●(カボチャズッキーニコーナー)Zucca lunga serpente di Sicilia
開花後40~50日後、へたの部分がコルク化、変色し、細かい亀裂が入った頃が適期です。←これはカボチャの適期であって、ユウガオは違うのでは?
長さは40-100cmにもなり、さわってみて弾力を感じる段階で収穫します。
南イタリア原産のパンプキンユウガオでズッキーニに分類されることもあります。
実が若いうちに収穫したほうが味はよいです。ツルがぐんぐん伸びるので植える場所に注意が必要です。


●(ズッキーニコーナー)Zucca Serpente di Sicilia
中早生種、生育旺盛です。生育はズッキーニ同様、ブッシュタイプツル性です。
白い花をつけ、果肉は黄色白色ズッキーニとパンプキンの中間のユウガオに似たイタリア野菜です。
25-30cm長さ長さは40-100cmにもなり、さわってみて弾力を感じる段階で収穫します。
地這いではなく棚仕立てにすると比較的まっすぐな実が収穫できます。
オリーブオイルでソテーして肉魚料理との盛り合わせやパスタと共に調理されます。
ツル先とともにスープパスタとして調理するのがシチリア風です。 

 

コメント (14)
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