ベトナムの子どもたちに奨学金を――FUJI教育基金

ベトナム南部・北部の中学・高校生、大学生に奨学金を贈って勉学の支援をしています。

2011年奨学金授与の旅(ベトナム南部):同行記(3) by Tsuchiya (10月3・4日)

2011-10-17 | 奨学金授与の旅

 

5日目  チャウドク市からホーチミン市 

 

103日(月)晴れうす曇 雨   

0800 ビン・ミー幼稚園を訪問。

1クラス三十数名の3-4歳くらいの子に、先生1人で対応。先生はけっこうきびしいらしい。全員で354人いると聞いてびっくり。

しばらく子供たちを観察したり、一緒に遊んだり。思い思いに過ごす。

私はかわいい子供にしばし見とれる。どの子もまったく日本人とかわらない。

ところが、かなり小さい子でも、ほとんど耳にピアスをしている。首にはネックレス。腕にはいくつものブレスレット。足につけている子もいる。これは習慣の違いだからとまあ理解。

また、子供たちは肩のところに大きな安全ピンで、小さなハンドタオルをつけている。口や手などをふくのだろう。首にくさりがからまるのではないか、安全ピンが刺さるのではないか・・などと話していたら、日本の子供は守られすぎ?という結論に達した。

 

0940 園を後に、以前支援していたというベンチェ刺繍教室をめざす。この施設はベトナム戦争の枯葉剤使用による障害者のためにもうけられた施設という。

道中、長い旅。途中、ロンスエンで昼食。

またまた鍋、今度はカエル入り。以前、日本の割烹でフライにしたものを食べたことがあるが、カエルと言われなければ、わからなかった。で特に驚かない。まあ弾力のあるチキンといった感じか。でもこちらは、しっかり足の形がわかる。足の付け根から先っぽまで長いまま。

昼食をとり、汗だくのまま、またバスに。

それから大きな河にさしかかり、かなりの時間待たされて、やっとフェリーに乗る。フェリーに乗ってしまえば、あっという間に対岸へ着いてしまった。ほんの少し居眠りをしていたので、バスの外に出るひまがなかった。ちょっと残念。

そのままバスに乗っていると、途中から雨、涼しくなってむしろほっとする。それからどしゃぶりになった中、教室に到着。

 

一見、障碍者が少ない。ところが、ほとんどの子が耳がきこえないという。教室の作業を見学させてもらう。少しでも助けになればという気持ちから、皆さん刺繍された小物やシャツなどたくさん買い込んで1840帰途に。

 

1920 ようやく食事。

こちらに来てはじめてお目にかかります。小ぶりのバレーボールといった感じの物がテーブルに。もちをふくらませボールのようにして揚げたもので、これをつぶし皆で切り分けていただく。とてもおいしい。象耳魚もまた出てきた。今日はめずらしいものを堪能、どしゃぶりだった雨もあがり、ホーチミン市のホテルへ。

 

2140 サイ・ゴンホテル到着。満足満足、満腹満腹。

 

6日目    ホーチミン市

 

104日(火)晴れ

今日からは、ハノイへ行き、ベトナム北部の学校での奨学金授与式に参加するグループ。アオザイを作りに行くグループ。個人で自由行動する人など、それぞれ別れて行動。急にさみしくなる。  

 

0830 私たちは、オーソドックスにタクシーでホーチミン市内観光。

まず定番、統一会堂(旧大統領官邸)。中を現地ガイドさんの案内で見学。社会主義国家になってどう変わったかなど、ほんの少し話しを聞く。

外に出て、こんどはサイゴン大教会付近をぶらぶら。ちょうど花嫁花婿さんが、カメラマンをひきつれ、教会をバックに写真を撮りにきていた。台湾などでも名所旧跡をバックに何枚もプロが写真を撮り、豪華なアルバムを作って、結婚式で披露していた。ベトナムでも同じような習慣があるのだろう。

「立派なアルバム作って、別れるときどうするんだろう」なんて勝手に想像。(失礼)

もっと見学したかったが、お昼は、ホーチミンに残っている方と一緒にとることになっているので、見学は終了。食事へ。もうこのころから食事にも慣れてきて、なんでもオーケー。その分、何を食べたかも忘れた。

 

1410 一息ついて、また学校訪問へ。

こんどは奨学金授与ではないらしい。ホーチミン師範学校の日本語学科へ。

学校へ行くと、日本語を学ぶ学生が減っている・・という話をしていた。世界中で日本語が通じるのは日本のみ。効率からいえば英語に勝る言語はない。

それでも熱心に日本語を学ぶ学生に敬意を表して、今日はにわか日本語教師になる。授業の一環だというので責任あり。

すでに各班に分かれてる中に私たちは1人ずつ入り、思い思いの教育法?で日本語を学んでもらう。日本人であるというだけで、教えられるわけでなし、冷や汗をかきかき2時間。ようやく終わって、声もかれ、疲れもどっと出てきた。

終了後、今回この授業に同行したかつての奨学生2人を交え、喫茶店でしばし休息。「トゲバンレイシ」という果物のジュースをいただく。アイスクリームシェイクみたいな感じでとてもおいしい。帰途へ。

 

1800 先ほどの先輩学生2人をふくめ、こちらに残っている人たちも一緒に夕食。

これは忘れない。メニュー豊富なホテルバイキング。カキやホタテ、エビなど、その場で焼いてくれる。お寿司もある。

ゴルフボールより大きなタニシ(?)のような物も焼いてもらい食べてみた。同行したベトナムの女の子が好物らしく、たくさん焼いてもらっていた。

片っ端から食べてみたいが、そろそろ体重が気になり少しセーブ。

 

2000 長い暑い汗びっしょりの1日が終了。ホテルは目の前。歩いてサイ・ゴンホテルに帰着。いよいよ明日を残すのみとなった。