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ブログよりも遠い場所

サブカルとサッカーの話題っぽい

【映画】マネーボール

2011-12-11 | 映画

[マネーボール]
http://www.moneyball.jp/


 面白かった!!

 映画館に足を運ぶときは、どちらかというと「映像を見に行く」という趣で、ストーリーの面白い映画には滅多に出逢えないこともあり、「派手な映像を楽しめればいいや」みたいな、ある種の割り切りを持っている僕ですが。
 そういう意味で、僕の(映画の)好みとは真逆に位置するのが『マネーボール』という作品なんですけど、コレはすげー楽しかったです。ぶっちゃけ映像的な楽しみはマジで皆無なので、話が楽しめないと終わってる作品というだけなんですけどね!w
 で、詳しいあらすじは他所を参照して頂くとして、あらすじをザックリ説明すると「ブラッド・ピット扮する貧乏球団のGMがカツカツの予算で金満強豪チームに対抗できる選手を集める」みたいな話です。以前、僕にこの映画の原作を薦めてくれた友人の言葉を借りると、「中身がしっかりしていて、キチンと楽しめる『もしドラ』」ということになりますが、まあそんな感じで間違ってないと思いました。
 『もしドラ』はつまらない、『マネーボール』は面白い、ちぃ覚えた。

 ……ホントさー、愚痴っぽくなっちゃいますけど、アルビレックス新潟も貧乏で毎年主力選手を引き抜かれるチームなので、序盤の展開とか他人事とは思えないんですよ。野球とサッカーという違いこそあれ、チームマネジメントという点では似通っていますし、世間と異なる選手の評価を行い、限られた資金で効果的な補強をしていくってのは、スポーツチームの永遠の命題だよなと。ワリと新潟はガチでそういうチーム運営をしているので、ホントに感情移入して観てしまいました。

 話を戻して『マネーボール』ですが、まあ、これで地区優勝に加えワールドシリーズ取ったら本当に「漫画みたいな現実」になっていたところ、そこまで甘くはなかったというあたりにリアリティがありますね。理論を実践して結果を出したレッドソックスも金満チームなので、世の中結局カネじゃねーか! みたいな。泣くほどのことじゃねえよ……最初から期待なんてしてなかったもん……
 ただまあ、フィクションなので脚色はされているでしょうけど、GMが代理人を通じて選手をモノのように扱うシーンはスリリングで面白かったです。トレード最終日の秒刻みの交渉は手に汗握りましたし、あそこが一番盛り上がるところじゃないでしょーか。
 つーか、Jリーグも選手会の要望で移籍制度とか変わったこともあり、特に今オフはストーブリーグがものすごく加熱していますけど、極論するとああいう扱いを望んでるってことなんだよなー。去年のオフは、当時マリノスの山瀬が「代理人を通じて来期の契約を結ばないことを聞かされたがフロントには直接言って欲しかった」とか言ってマリノスのフロントが吊し上げられていましたが、代理人ってそのために雇ってんじゃねえの? あれは今考えてもおかしいのだわ。マリノスは躍進しちゃったし、結果を見りゃフロントの判断は大正解だったってことだよなあ。優勝させてはいけないTEAM(笑)。

 なんにせよ面白い映画でしたよと。
 最近は時期を逃すとあっという間に公開終了してしまうので、興味を持った方はDVDやBDになってからレンタルしてご自宅でどうぞということで一つ。
 あ、あと、終わってみると噛みタバコが一番気になる映画だと思いましたwwww吐き出しすぎやろwwww


【映画】ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2

2011-08-22 | 映画

[ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2]
http://wwws.warnerbros.co.jp/hp7b/index.html


 ようやく観てきました。これにてシリーズ終了!

 や、面白かったです。
 公開から一ヶ月以上経ってるからネタバレ配慮しませんけど、これは「ハリー・ポッターの物語」ではなく、「セブルス・スネイプの物語」だったよなあ、というのが見終わって最初の感想でした。現在から過去に至るまで、あまりにもスネイプが重要キャラすぎて、感動するよりも先に呆気に取られてしまった感じ。
 なんつーか、メインストーリーの中核を担うだけでは飽きたらず、メインキャラたち(ハリーとジニー、ロンとハーマイオニー)の恋愛描写がどこか唐突感が否めないものであるのに対して、ガチで幼馴染みのことを大切に想ってる描写まで出てきちゃったもんだから始末に負えませんでした。これぞまさしく純愛完成ってやつじゃあねえのかよ。オイ。
 このへん、映画ではスネイプの思惑を知ったハリーの心情描写がほとんどなされなかったので(原作であるかどうかは知らんけど)物足りない感じはあったんですが、最後の最後、ハリーが自分の息子にスネイプの名前をつけている&スリザリンに入ることになっても問題ない的な話をしているのは、『ハリー・ポッター』という作品で一番の感動ポイントだったかも。
 まあ、身も蓋もないことを言うと、1巻のころから「スネイプが黒幕……と見せかけて実はべつの人でしたァー!!!」ってネタを繰り返し使っていたので、コレをマンネリととるか、ジャパニーズ天丼系の様式美として受け容れるかってのは好き好きのような気がします。ハイ。
 以下雑感。

・命を救ってやって感謝してるように見えても所詮ゴブリンはクズ。……という描写に容赦のなさを感じた。外国の作家さん怖いねー。

・スリザリンの学生はどんな状況でもクズ。……という描写に(略)

・マクゴナガル先生は今作一番の萌えキャラ。異論は認めねーぜ! プロフェッサーの若いころの話とか見てみたいなあ。ちなみに萌えキャラ時点はルーナ。

・最後にグリフィンドールの剣を手にしてヘビを倒すのが、いくじなしだったネビルってのは面白いなあ。『ダイの大冒険』のポップを見ているのと似た感じ。こういうのが好きなのって日本人だけじゃないのね。

・杖の所有者ネタや、ダンブルドアの本性(ハリーを利用していた、と見せかけて、蘇りの石を持たせていた)ネタは、よく考えられているなあと感心。さほど凝ったトリックではないが、こういう「ちょっと頭を使う」系のネタが含まれているからこそ、世界で広く支持を受けることができたんだろうなあ。

・どんだけ凄惨な最後を遂げるのかと期待していたヴォルデモート側で一番目立ってた黒い魔女は、まさかの結末を迎えることに。ロンのおっかさんがMVPとってしまうとは。

・で、作品を総括した感想としては、決して僕の好きなタイプの作品ではなかった、という感じかなー。これは完全に好みの問題なんですが、最初から最後までキャラクターがヒステリックにわめき立てる場面が多くて見ていてイラッとすることが多かったです。やはり子供が主人公ということでしょうがない部分はあったんでしょうけど(命の危機に直面するのはすごいストレスだろうし)、そういうのを見ていても楽しくないんですよね。某『ガンダムSeed』の「やめてよね。僕が本気を出したら~」系のいやらしいシーンが一つのエピソードに必ず何回か挟まれているせいか、物語の面白さとはべつの要因として、キャラをそれほど好きになれず、愛着を持つこともできなかったので、いわゆる「大作補正」みたいなものがなかったら途中で見るのを止めてたと思います。根はいいヤツだけど普段の言動がアレ、って登場人物多すぎるんだよなー。この作品。

 長きにわたった魔法少年ものはキレイに幕引きを終えましたということで一つ。


【映画】コクリコ坂から

2011-07-23 | 映画

[コクリコ坂から 公式サイト]
http://kokurikozaka.jp/


 弱い。なにもかもが弱すぎる。
 ジブリ内で比べるなら、『ゲド』以上『アリエッティ』以下ってとこ。僕は『アリエッティ』をちっとも面白いとは思わなかったけど、少なくとも序盤の小人の生活が描かれるシーンは見ていてワクワクできたからなあ。
 対して『コクリコ坂』にはそれすらない。見ていて不愉快になった『ゲド』に比べればマシだけど、それはあくまでもプラマイゼロだからにすぎない。なにもかもが弱い、なにもない、空っぽの映画。

 んー……。あるいは、かつてのジブリだったら、この脚本でも良作の域まで押し上げられたのかもしれません。カルチェラタンを初めて訪れるシーンだったり、改装していくシーンだったり、あのへんを映像のスゴ味によって装飾し、視聴者の心を鷲掴みにすることはできていたんじゃないでしょうか。
 でも、なんだか近年のジブリを象徴するように、絵作りが平面的で、のっぺりとしていて、全体的にチープ。金払ってプロの舞台を見に行ったら、どこぞの学園祭のステージ演劇を見せられた気分。
 モブキャラが有象無象になってしまうのは百歩譲ってスルーするとしても、主役格のキャラたちがそこに埋没してもおかしくないくらい描き分けられてないのは本当にガッカリ。旗を掲げてからチャリに乗ってた男と、カルチェラタンから飛び降りた男が、同一人物だと最初わかりませんでしたよ、僕。

 結論。
 わざわざ映画館まで見に行くほどの作品ではないと思います。ジブリの次回作には期待したいと思いますが、期待値はどんどん下がっているのは間違いないですね。ハイ。



 どうでもいい話。
 前知識ナシで見に行ったので、時代背景が最初はよくわからなくて、「カルチェラタンを残そう」という運動が起こっているのを見たときに「ああ、空襲でこの建物全焼するのか」とか思った人は多いとか少ないとか。
 あと、作中で「海はフランス語でラ・メールだからメルって呼ばれてるんだよ」って説明ありましたっけ? いきなり登場人物たちがメルメル言うもんだから、岸田メルさんがジブリを侵略したかと思って吹きそうになりました。


【映画】えー、俺、そんなにジョニーデップに似てる?

2011-06-08 | 映画

[パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉]
http://www.disney.co.jp/pirates/


 見てきました。劇場で『放課後のプレアデス』グッズ売りまくってるのに笑った!

 それはそうと、一作目以降は微妙に尻すぼみな印象だったシリーズが、ついに四作目に突入しました。元々、三部作で完結するという話だったところ、人気があったので続編を作ることにしたらしいですねー。映画館に足を運ぶくらい好きな作品ではあるので、続きが作られるのは純粋に嬉しいです。もう終わりだと思っていたので、少し驚きましたけど。
 で、結論から言うと、一作目に次ぐ面白さでしたよと。さすがに最初のインパクトには敵いませんでしたが、それでも見に行った甲斐はあったかなと。
 なんつーか、最初の三部作でスパロウと並んで重要なポジションを担っていたウィル・ターナー(オーランド・ブルーム)とエリザベス・スワン(キーラ・ナイトレイ)の二人とは関係ない、全く別の物語が始まったことによるワクワク感が半端なかったです。ぶっちゃけ、あの二人ってシリーズを重ねるごとにキャラがブレて「結局オメーら何がしたいんだよ!」みたいな感じになってしまっていたので、スパロウと他数人を除いて登場キャラを一新したのは大英断だと思いました。僕としては全面的に支持したい気分。
 物語としては、スパロウが相変わらずの緩い感じで事件に関わる当事者を振り回すといういつもの内容。途中の展開で首を傾げてしまう部分はありましたが(特に宣教師絡みのエピソードはよくわからなかったなあ。人魚とのラブロマンスはいかにもとってつけたように感じてしまったし)、スパロウのキャラはよく立っていたし、聖杯入れ替えトリックなんかは予想通りの結果だったのに楽しかったし、スタッフロールの後でアンジェリカの元に人形が流れ着くというオチには僕を含めた客席から笑いが起こっていました。スタッフの遊び心を感じる、小気味の良い娯楽映画だったなあという感じ。
 唯一突っ込みたいのは、僕は2D字幕で見たんですけど、夜のシーンがあまりにも真っ暗で画面の中で何が起きているのか掴みにくかったということ。視力に自信がないわけではないので、目が悪い人なんかは相当きついスクリーンだったんじゃないでしょうか。3Dだと改善しているとも思えませんし、もう少し明かりを意識してくれると尚よかったかなと。

 まー、なんかモロ続編作ります! 的な幕引きだったので続きも期待しちゃいます。
 是非とも劇場に足を運んでください、とまでは言いませんが、そう遠くないうちにBDなりロードショウなりで見ることができると思いますので、皆様もどうぞ緩い感じで見てくださいねという感じで一つ。


【映画】ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島

2011-03-12 | 映画

[ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島]
http://movies.foxjapan.com/narnia3/


 まず一言。

 長女を「絶世の美女」設定で引っ張るのもうやめてやれよwwwwwwwwwwwwww
 軽くいじめやろコレ。

 全体通して、「俺TUEE系の転生、憑依なんでもござれ作品ってわけでもないのに普通の少年少女がなぜ英雄としての力を発揮できるのか(魔法とかトンデモパワー使うならわかるけど剣術や弓術は修練が必要な技術でしょ)」みたいな細かい疑問が尽きない作品というのは相変わらず。
 でも、映像にはそこそこ迫力があるし、ネズミさん含むサブキャラがすげえ好感持てるキャラばかりだし、性格ねじ曲がってる子が活躍するって話の筋も王道で心地よい。
 だからファンタジー好きにとっては、総じて名作。

 ……だと思うんだけど。だからこそ。
 ホント、長女の役者が全部台無しにしてるよなーって残念感は、もうどうしようもない。次女は百歩譲るとしてもさー、今回のさー、「私もお姉ちゃんみたいにキレイになりたいの!」展開は見てるこっちがキツイよ。一作目の最後に出てきた「成長した四兄弟」はカッコよくなってたんで、そのうちあっちの役者さんに切り替わったりすんのかねー。
 しかし、『ハリーポッター』もそうでしたけど、作中で美人設定の子があんまり可愛くないと台無しになりますよね。
 そういう点で二次元って優秀だと思う。
 そしてハーマイオニーは奇跡だと思う。
 エマ・ワトソンはキレイに育ってよかったよねえ。