GRの戯れ言日記2

途中まで元々閉鎖された別会社のブログを引用して来た物。2017年2月から本格始動。それ以前は、はてなブログに書いてます。

新作(創作)落語の可能性に

2024-08-05 21:39:42 | お笑い考

挑戦し続けた桂米丸(よねまる) 師匠が、亡くなられました!現役落語家最年長者の99歳でした。米丸師匠は、五代目・古今亭今輔(いますけ)に弟子入り。師匠に「古典落語は、競争相手が多いから、新作をやりなさい」と勧められ、古典落語は一切やらず生涯新作落語道を邁進しました!古今亭今児(いまじ)という名で落語家をスタート。僅か3年というロケットスタートで真打昇進。4代目・桂米丸を襲名。数年前の雑誌内のインタビューでは、"新作落語って伝統芸能扱いされず、低く見られがちだけど、バカを言え!ありもしない話を一から作る事が、どんだけ大変な事だと思ってるんだ!それに初めて世に出た時点で(当時)は、古典落語も新作だよ。だから古典落語も新作と一緒みたいもんだ(笑)だから最初から古典落語というものは、後世に伝えられない限り古典落語とはならない(=古典も最初は、新作)訳で。"と意に介してないというか矜持・プライドが、ありましたなぁ。米丸師匠の落語は観た事はないけど、文枝師匠やったかな?との対談を演芸図鑑で観た事が、ありますし似た様な事を言ってたんやなかったかな。その文枝師匠も80歳を超えて、未だ創作(新作)落語をやり続けてる共に同じ道を歩み、バイタリティーが凄い!なお文枝師匠もプライドがあるか、江戸落語と上方落語との差別化を図る為か、新作と言わず創作と言ってるな(汗)観た事がないというのはざこば師匠もそうでしたが、先日の追悼番組で、最初で最期かもの本業を拝見させていただきました!江戸落語の「厩(うまや)火事」を上方(関西)風にざこば師匠が、アレンジしたものです。元々全く知らん噺ではなかったし、番組で事前に出演者が若干解説してくれたおかげで、ストーリーを100%理解出来ました!上手い・下手かは、判りませんでしたが。結構ええ話ですよね。話が飛んだけど、多才で落語だけでなく、お笑いスター誕生の審査員や『お笑いマンガ道場』の初代司会者も務めた。さらに家電にも造詣が深く、落語や落語の演目にも多分に取り入れていた。代表作に「ドローン出前」などが、ある。私見ながら、新作落語ならばお笑いの審査員は、余計やり易い気がする・・・ネタの作り方が、漫才やコントや一人コントに似てるやろうしな。弟子には、桂歌丸やタレント・落語家のヨネスケ・桂米助らが、居ました。前者に関しては弟子ではあったが、米丸師匠自身が戦時中や戦後の混乱期で全く弟子修行をせずに落語家になった為、何を教えたら良いのかも分からず何も教える事が無かった為、放任主義であった。その為、どちらが師匠か判らず、他の弟子をとっても弟子の歌丸がその弟子に古典落語教えたり稽古をつけるという現象が、漫画の様な話やリアルなお笑いの現象が見られた(笑)一方で固い面も見せ、所属の落語芸術協会と落語協会と方針の対立から上野鈴本演芸場から寄席出演を完全撤退し、これは亡くなるまで貫いた。コロナ禍騒動では、寄席や高座への出演は控えていたが、家電に強いだけあって配信落語にも精力的に取り組んだ。落語会としては、2019年9月の新宿末広亭が寄席での最期の高座となった・・・お悔やみ申し上げます(涙)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする