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玉川上水 花マップ

玉川上水沿いの主な野草の生育地図を作ります

4月上旬の記録

2021-04-10 17:56:49 | 記録
4/2 安河内
4月上旬はアズマイチゲやヒメニラ、アオイスミレの花はもうなく、ニリンソウ、イチリンソウの群落が満開でした。ホタルカズラ、フデリンドウ、ムサシアブミ、ウラシマソウも見られ、とても楽しい観察となりました。今年は小金井ではアマナの花は少なかったように思います。葉はいろいろな場所で見られましたが、花にはなかなか出会えませんでした。

ホタルカズラのスケッチ、とてもすてきでした。ホタルカズラの色は、フデリンドウの水色とも違い不思議な色ですね。カンゾウの緑の中にうっすらと水色が浮かび上がってくるようです。



4/4 桜井
新緑の緑に赤色のツツジ、ヤマブキの黄色、白いニリンソウの花が咲き、上水はカラ
フルになりました。ホウチャクソウも咲き始めました。

4/6 小島
*       二リンソウ群生地が3か所確認できました。伐採、枝打ちがあり心配しましたが、今年も何時ものように群生が見られました。
* タチツボスミレ群生とショカツサイ群生が確認できませんでした。まだこれからでしょうか?
*     初夏の気配がもう目の前のように感じます。

4/6 大塚
サクラやケヤキやコナラの花が落ちて、道に積もっていました。ヤエザクラも咲いているというのに寒くなりました。サクラの葉には、たくさんの幼虫がついていました。ミノウスバもでていました。

4/6 高槻
春の「第一波」が終わって次の花が蕾のものが多くありました。チゴユリがピークをやや過ぎたようです。

4/7 豊口
やや暖かすぎた3月に比べると、晴れていても風が冷たく感じられる日でした。
また、花(草本)が早いということ以上に、木本の展葉がいつになく早く感じられ、例年だと見上げた木々の隙間にまだまだ空が多く見られていた空間がすでに埋まりつつあり、葉の色の濃くなる時期もだいぶ早いのではないかと感じられます。

4/9 高槻
カマツカが咲き始めました。ヒトリシズカは花が終わって身になりかけていました。



アーカイブ

2019-09-01 07:29:10 | 記録
アーカイブ

7月の観察会
7月21日(日)に小金井で行いました。こちら

2019年6月23日
観察会をし、樹木測定調査をしました。こちら

2019年6月16日
花マップ春号、シンポジウム、今後の活動などについて話し合いました。



2019年5月30日
花マップの活動が朝日新聞に取り上げられました。こちら

2019年2月24日
第2回シンポジウムを開催しました。こちら
シンポジウムの講演の動画が公開されました。 こちら

2019年2月1日
「秋の号」、「冬の号」が完成しました。こちら

2019年1月
 こちら
 冬の号のスケッチを描きました。詳しくはこちら
     

2018.12.10
小平市中央公民館で以下の4点について話し合いをしました。
1)冊子の進捗(松岡)
2)冊子の配布(松山)
3)シンポジウム関連
  広報、当日の役割など
4) 助成金(松山)
5)今後のこと(高槻)


2018年10月29日
 台風24号による倒木の調査報告 こちら

2018.10.14
小平市中央公民館で以下の4点について話し合いをしました。
1)来年のシンポジウムの内容と役割分担
2)花マップ冊子の「秋の号」と「冬の号」の進捗報告
3)助成金の計画変更と、来年度の申請について
4)台風24号による倒木の緊急調査について



2018.10.2
台風24号はまれに見る強い風を吹かせたので、玉川上水の木も倒れました。そこで花マップでも実態を記録することにしました。


2018.8.10
 花マップ「秋の号」を作る過程で、「玉川上水のオリジナル秋の七草」を選びました。こちら

2018.8.10
 今年の4月から7月までの記録をまとめてみました。こちら

2018.6.24
 花マップの調査が始まり、3ヶ月近くが経ちました。新しく参加して不慣れだった人も徐々に慣れてきました。この辺りで一度集まって話し合いをすることにしました。昨年の会計報告、今年の計画、冊子「秋の花」の編集、調査の現状、質問、シンポジウムなどを相談しました。こちら



2018.4.5
4月5日、2回目のレクチャーをし、鷹野橋から上流のいこい橋まで歩きました。


2018.4.1
4月1日 春の花が咲き始めました。シンポジウムの時に「私も参加したい」と行ってくださった方があったので、実際の記録の仕方を体験してもらうために集まりました。鷹野橋から東へ2区画、鎌倉橋までを実習しながら歩くことにしました。「4月の花」で見つかったのはタチツボスミレ、ウグイスカグラ、クサボケ、シュンラン、アマナ、ヒメウズといったところでしょうか。思いがけなかったのはムサシアブミ。それと去年も確認してはいましたが、チゴユリがもう咲いていました。初めての人も撮影係、記録係などを引き受けて忙しげに、でも楽しげに作業をしていました。この後も4回ほど予定しています。


鎌倉橋で


新緑の平右衛門橋



2018.2.4
2月4日、シンポジウムのあとに花マップに参加したいと申し出た人が集まり、顔合わせと調査の内容について話し合いました。こちら

2018.1.9
1月8日、シンポジウムが開催され、200人もの人が参加される盛況でした(こちら)。シンポジウム関連の内容は下記をご覧ください。
シンポジウムの記録
打ち合わせ会の記録

毎木調査の結果

2019-06-23 17:53:21 | 記録
2019年6月23日に玉川上水駅の上流で毎木調査を実施しました。幅13m長さ100mの中にある樹木の直径を測定しました。この長さに18種が出現しました。
 本数はエゴノキが39本で2位のシュロ10本を大きく引き離していました。


本数


平均直径を見ると、太い方ではエノキが56.3cm、コナラが46.7cmなど、太い木が時々あって、その下にエゴノキが密生しているという感じでした。


直径 cm


 直径から断面積を求めてそれを樹種毎に合計すると、この林でどの樹木が優占しているかの指標になります。私はエノキやコナラの大樹がトップで、エゴノキは本数は多いけど断面積は大したことないと踏んでいたのですが、外れました。トップがエゴノキでエノキ、コナラ以上でした。


断面積合計 cm^2


何事も直感で決めつけてはいけないということです。


2019年6月23日の観察会

2019-06-23 07:33:34 | 記録
少し前の天気予報では「雨」でしたが、前日では「くもり」になりましたので、なんとか実施できそうでした。玉川上水駅に集まりました。ちょうど夏至です。この時期は春の花は終わり、夏の花はまだなので、花が少ない時期です。そのこともあり、樹木調査をしました。これには、去年の台風24号で倒れた樹木の内訳について、現状の樹木の内訳と比較したいという事情もあります。それで歩道の幅10mほどと、玉川上水沿いの柵の外側2mほどの範囲に生えている樹木の太さを測定することにしました。


調べ方を説明する

 まず、巻き尺を張り、それによってスタート点からの樹木の距離をとります。樹木の名前を確認してから太さを測定してもらいました。柵内には入れないので、塩ビパイプを加工した測定具を作り、これで測定しました。この道具を持った関野先生は頑張ってたくさん測定してくれました。


樹木の太さを測定する関野先生

 時々、樹種がわからず双眼鏡で確認することもありました。


双眼鏡で樹種を確認する

 ヤマモミジとトウカエデがあったのでカエデの説明をしました。
「カエデはカエルのてで、これには紅葉するという意味ではありません。ヤマモミジのように丸い葉っぱが手の指のように切れ込んでいます。これがカエデの代表ですが、秋に紅葉することが印象的で、日本人はカエデ狩りと言って楽しみました。紅葉することを<もみじする>と言います。モミジする葉の代表がカエデなので、カエデとモミジが一体化して、一種の混乱が生じました。それで、5枚に分かれていないのにカエデという矛盾が生じました。ハウチワカエデはカエルの手にしては指が多すぎるし、カエデなのに切れ込みがないヒトツバカエデとかチドリノキのようなものもあります。日本はカエデの種類の多い国です」



 巻尺が30mだったので、これを3回とあと10mののべ100mのデータが取れました。一番多かったのはエゴノキで、マユミがそれに次ぎました。これらはあまり太くはなりません。これに対して本数は少ないですが、ケヤキ、コナラ、クヌギ、エノキなどは大木があり、あるエノキは直径が122cmもありました。それでその木の前で記念撮影をしました。


大エノキの前で記念撮影

エゴノキにはたくさんの実がなっていました。
「エゴノキの実は果皮に毒があるので、こを集めて袋に入れて川に入れると、魚が死んで浮くそうです。人には無害なので食べたんですね。小さい種子をたくさん作る樹木あれば、大きい果実を少し作る樹木もあります。ドングリみたいに大きい果実をたくさん作る木は豊作のあとしばらく休んだりします。ところがエゴノキは大きな果実を大量に、しかも毎年作ります。どうなってるんだろうと思います。」



「これタチツボスミレで4月頃に咲きます。だから果実を作って、果実が裂開して茶色の果実の跡が残っています。ところがそれとは明らかに別の果実がまだ緑色の状態でついています。これは花を咲かせないでできた果実で、<閉鎖花>と言います。普通の花は花を開くので<開放花>と言います。開放花は昆虫によって別の花の花粉を受粉します。それによってDNAの多様性が生まれます。それに対して閉鎖花は遺伝子は親のものと全く同じです。なぜ2つの花があるかというと、解放花は、例えば天候不順で昆虫が活動しないなどのトラブルがあると受粉できません。そういうリスクを回避するために閉鎖花を作ると考えられています。では閉鎖花だけを作れば安全ではないかと思いますが、それでは遺伝子多様性が無くなります。そのために、二刀流が発達したと考えられています。スミレだけでなくタデなどでも見られます」


タチツボスミレの閉鎖花


閉鎖花を観察する

 花は少なかったですが、ホタルブクロなどを見ました。


ホタルブクロ


ネムノキ


アメリカオニアザミ

 いいデータが取れたので整理できたらまた報告します。→ こちら