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誰もが知るようになってから評価されるノーベル医学・生理学賞

2010年10月27日 | 日記

 人工授精について、もはや説明するまでもなく不妊治療のひとつとして常識になっている。2010年にノーベル医学・生理学賞を受賞したロバート・G・エドワーズ氏は、1969年に、初めてヒトの卵子を試験管内で受精させることに成功している。41年が経過し、社会の常識となってからの受賞である。当初は倫理的な議論があったのも、受賞を遅らせた原因のひとつと報じられている。産経新聞の記事の最後に、こんな一文があった。「高齢のエドワーズ氏は、今回のノーベル賞受賞を認識できない状態という。」

 さて、その前2009年は「テロメア」と呼ばれる特殊なDNA塩基配列が、老化やがんに関与しており、がんの新治療法開発にも役立つと評価された。ブラックバーン、ショスタク両氏は、酵母などを使った実験でテロメアを発見し、1982年に発表しているので、世界的に評価されたのは、実に27年後になる。

 ここで去年と今年の受賞発表の記事、その冒頭書出しを見ていただきたい。いずれも「スウェーデンのカロリンスカ研究所は・・・」と始まっている。ノーベル賞の選考は、分野によって機関が分けられており、医学・生理学賞はスウェーデン・ストックホルムのカロリンスカ研究所が専任されている。選考委員の多くは、カロリンスカ医科大学の教授でもある。

 そして去年と今年の受賞がそうであるように、「研究成果発表から授賞までの平均所要年数が20年とされる」長期の実績が評価され受賞にいたる。

 それを裏付けるかのような発言がある。2010年10月に来日したカロリンスカ研究所の女性所長で、同賞の選考委員を務めるハリエット・ワルベリーヘンリクソン所長(54)は、「私見だが、同賞は通常、20~30年前の発見に贈られる」と毎日新聞のインタビューに答えている。

 決して大手のメディアは取り上げていないが、昨年ひとつの話題があった。日本の研究「酸化ストレス関連疾患を抑制する分子状水素及び白金ナノ粒子を含む還元水(原題は英文)」が、カロリンスカ研究所で二度目の発表を行い共同研究が始まっている。

 前述のとおり、研究成果発表から授賞まで20~30年前はかかる。だとしたら、昨年からカロリンスカ研究所が評価を始めた研究が、近くノーベル医学・生理学賞を受賞することはない。ようやく少数の人に知られ始めたばかりで、多くの人は知らないし、中には根拠もなく否定する人さえいる。しかし人類への貢献度が高い研究として、カロリンスカ研究所で実証研究がされている段階である。逆に言えば、今この時点から数年または10数年先に受賞する可能性は極めて高いと言える。

 ちまたには怪しげな「自称ノーベル賞候補」がウヨウヨしているが、そもそもカロリンスカ研究所に認知もされず評価もされていない研究が、ノーベル医学・生理学賞を受賞する余地などまったくない。ましてや論文にもなっていないものは論外だ。これを肝に銘じておくと、「ノーベル賞候補の画期的な○○○」などの、おかしな話に引っかからなくて済む。