Fis-dur日記帳

博士課程院生Fis-durの日常

学問芸人

2012年02月27日 | Weblog
研究者は貧乏です。
教授ですら国立大の給与は1000万円少々です。

研究をしながら良い生活を送ろうと思うと、
悪いことをするか、引く手あまたになるしか道はありません。

悪いこと・・というのは一昔前の医学部教授がしていた
学位審査の御礼に数十万~百万円くらいもらうとか、
製薬会社からこっそり寄付金もらうとかです。
仮に良し悪しを全く考慮に入れないとしても、
今時告発されますので、これは無理っぽいです。

引く手あまた・・というのは、
大学教授をしながら、どこかの顧問や理事になり
そっちの給与ももらうというプランです。
応援されるか需要がないとそうしてもらえませんから
こいつと組むと勝てるという人材でないといけません。

ごく一部の極めて上層のほうでは、
大学院生でありながら研究所の教授待遇も兼ねた人とか、
医師をしながら大学院生かつ特別研究員の人とかもいます。
教授待遇なんてのはもちろん、国内最強の某大某学部で
かつ本当に天才みたいな人だけですが。
兼務すれば給与はそこそこになります。

昔のヨーロッパの大学の教授は
自分の講義に参加した学生から直接月謝をもらい
それで生活していましたから、芸人みたいなものです。
面白ければ沢山聴衆が来るし、つまらなければ来ないのです。
現代の日本の学者もそういう感じでしょうか。