Fis-dur日記帳

博士課程院生Fis-durの日常

漬物にはまる

2014年03月30日 | Weblog
漬物にちょっとはまっています。
作りまではしませんが、食べるほうで。

白菜の浅漬けと、ゆず大根がブーム第1弾でした。
春キャベツなんかも試してみました。
今日は瓜を試しましたが、なかなか旨いです。

べったら漬けも久しぶりに食べましたが、
これはこれで旨い漬物です。
昭和天皇や徳川慶喜が好んだといいます。

いぶりがっこも結構好きなので、
通販で購入するかどうか迷い中です・・。

子供のころはキュウリの柴漬けが大好きで、
好んで食べる漬物は柴漬けだけだったのですが、
大人になって好みが変化してきたようです。
キュウリの柴漬けはポリポリした食感と旨みが好きでしたが、
最近は塩味・甘み・旨み・食感のポリフォニーがたまらん、とか
季節を感じるものとか、瓜などは体を冷やすイメージとか
そういった基準で好みが設定されているように思います。

塩分が気になるので、他の塩分を控えたり、
フルーツや野菜のカリウムでリバースするよう心がけてます。

男の嫉妬

2014年03月28日 | Weblog
研究室の後輩Aが後輩Bに対して嫉妬していると聞き、
吹きました。

A君には悪いけど、皆の笑い者になっています。
これまで真摯な態度で実験に打ち込まず、
できないことを努力してできるように頑張るでもなく、
危ない事故まで起こしかけたA君と、
謙虚で実験センスも良い感じで自ら頑張っているB君なので、
周囲から見ると、嫉妬するA君が馬鹿げています。

B君が研究室に進学してきた段階で、
A君がちらほら悪口を言っていましたから
元々対抗意識があるのかも知れません。
医学部の元同級生という関係です。

対抗意識を感じるようなら、
自分で努力して能力を上げるのが本来なんですけどね・・。

下り坂の病院

2014年03月26日 | Weblog
当直中に、事務長みたいな人の気になる発言を聞きました。
医者の数を減らしてICU加算を取れるようにしよう、とか
アル中でも何でも救急として受け入れて4人部屋に押し込めておこう、とか。
こいつは分かってないなあ、と感じました。
病院が転落する典型的なパターンなんですよね、それ。

病院の経営が少し苦しい
→賤しい考えの事務長が目先の収入を追う。
 アル中や薬物中毒をたくさん入院させたりetc.
→やる気のある医師や看護師が辞めてしまう
→人手不足で雑な医療になる。補充はカス人材ばかり。
→患者の評判が悪くなる。職員の士気も下がってくる。
→中程度の人材もそのうち去ってしまう。
 非常勤で来る医師にもすぐ見切りをつけられる。
→問題ありの医師と、わけあり看護師、無能な事務員が残る
→"良い先生"がいないので外来患者数が減る。
誰もやる気を出さないので病棟が汚くなっていく。
→わけあり患者を長期入院させて収入を得るしかない
→最低辺の病院という評判が確定する。

病院の事務長なんて、はっきり言ってです。
元々知性も教養もなく、かつ補助業務係でしかなかったので
一流企業の経営者とは雲泥の差で、カネしか見えない奴が大半です。
病院の評判とか、社会の中での存在意義など考えてもいない。

優秀な医師も、非常にやる気のある看護師や技師も、
やりがいのある職場でなければ居つかないんです。
ある程度、理念のある職場でないと
患者が通い続けるような良い病院にはなりません。
上手な外科医がいれば患者紹介が増えます。
高名な専門家が誠実に医療をしても紹介は増えます。
学識と教育意欲のある医師がいれば、若手を集められます。
やる気のある人が増えると士気も上がり、病院も良くなります。
ここらへんが中小病院の事務長ごときには分からないのでしょう。


ところで私が当直した病院、やっぱり外科医がいいというお返事でした。
外科医だと外科救急も内科救急も受けてくれると期待しているそうです。
それなら最初からそう言えと、紹介してくれた斡旋業者が呆れていました。
バカだなーと私も思います。
病院全体を2人の医師(病棟当直と救急当直)で回しているのだし、
私が診た患者だけでも自分のお給料分は軽く稼げていますから、
救急病院として補助金を得ていることまで考えると絶対に損はしていません。
自分で言うのも何ですが、親切で優秀な医師が対応する日が多ければ
病院の評判だって徐々に上がるわけです。

もし外科系医師が私よりも少し多くの急患を診てくれたとしたら
病院の収入が1日あたり何万円か増えるとは思いますが、
病院経営は毎週日曜日の数万円に左右されるわけではありません。
優秀でやる気のある外科医がそこの病院に来てくれる確率も低いです。
よほど田舎であれば立地条件だけで差別化できるでしょうが、
都会の病院を他と差別化するのは「ヒト」の要素でしかないと思います。
綺麗で、医師やスタッフが親切で、きちんと治る病院に皆かかりますよね?

救急当直

2014年03月23日 | Weblog
久しぶりに救急当直に来ました。
まあまあ大きな急性期病院です。
激しい急患をバンバン診ろとか言われたらどうしようと
少し心配していたのですが、
救急当直を外注しているだけあってユルい雰囲気です。

研修医やレジデントといった若くて体力のある医師がいないので
オジサンばかりで当直を回すと彼らが疲弊しますから、
救急当直を外注しているんでしょうね。
病棟当直医と救急当直医が別なので、病棟からは呼ばれず
これはこれで気楽です。

自宅から電車1駅の距離ですし、お給料が非常に良いので
基本的に続けようかと思います。
ここの病院のオジサン先生たちのためにはなりますしね(笑)


進展

2014年03月22日 | Weblog
出てほしかったとおりの実験結果が出ました。
「○○という結果が出てほしい」
→「でもそううまくいかないだろうな」
→「うまくいかなかったら次はどうしようか?」
→「その時は、××という可能性を検討しよう」
・・・と心の準備をして挑みます。
もう何度、こういう状況になったでしょうか。
(そして大抵、○○という結果にはなっていない。笑)
でも今日は、期待したとおりの差が出ていました。

さらに、自分が昔した実験を見直したところ、
今考えていることを完全に支持してくれるデータを
半年くらい前に得ていました。
(当時は全く違う観点で見ていたし、知識も浅くて
すごく意味を持った結果だと気付きませんでした)

今月から来月にかけて、攻めの時期になりそうです。
自分の考えの正しさを完全に確信できるまでには
もう2,3個実験をしてみないといけませんが、
あと少し、期待通りの結果が出たら
どこの教授が見ても感心する論文ができるはずです。
私も自分自身で出来ばえに満足できます。

色々

2014年03月17日 | Weblog
土曜日に研究会で発表したところ、
憧れの天才研究者からいくつか質問を頂きました。
私の中でスーパースターの先生なので、
直接話すことができて大変嬉しいです。
まるで韓流スターのライブで「○○様がこっちを見た~~☆」
と騒ぐオバチャンのような心境でした(笑)

日曜日はデートしてなかなか楽しかったです。

今週は飲み会が3件と、週末に当直があります。
疲労をためないよう、かつ研究を進める頭がきちんと働くよう
自己管理をしっかりとしなくては。

チャンスが訪れる確率

2014年03月12日 | Weblog
昨日はマウスの実験ですごく美しいデータが取れました。
しばらく自分で見とれてしまいました。
実験自体も2回目なのに、とても上手にできており、
データの内容も、とても深い意味を持ったものです。
学会で発表したら、重鎮の先生たちがこぞって考え込みそうです。

今日も一つ、これはどうだっ!と試しの実験をしてみたら
それは残念ながら上手く行きませんでした。

明日は別の実験の仕込みなので結果は出ません。
明後日は2つ結果が出ます。
まず実験系がきちんと動くかどうか、
そして予測している結果が出るかどうかです。

生物系の研究というと手だけ動かすイメージが強いですが、
やはり想像力、計画性、注意力、基礎学力、論理性、語学力などの
総合勝負です。
チャンスが訪れる確率に大きな差が出るように思いますし、
目の前の幸運に気付いてつかまえられるかということでもあります。

研究室の闇

2014年03月10日 | Weblog
STAP細胞、とんでもない終わり方をしそうですね。

役者1:自己顕示欲にまみれた若い者(捏造係)
役者2:それを利用して利権や資金を得ようとする年寄り(演出係)
役者3:美味しそうな論文に群がった人たち(盛り上げ係)
の三者がいたものと思われます。

Natureには日本人研究者もそこそこ論文を出していますが、
発表当日に新聞記者が殺到するなんてありえません。
STAPについて大々的な演出を組んだ上層部がいたということです。

技術屋のオジサンは、手を引いてしまいましたね。
頭がすごく良さげなキャラではないので、
「信じていたのに」という人情派と扱われて逃げ切れそうです。

超インテリのパトロンはダメでしょうね・・。
騙された被害者ですと言い逃れをするにはインテリ過ぎます。
ネットでは男女関係と書かれたりしていますが
あの程度の女子力に狂うとは思われませんし、
研究資金とか学界での力とかに心を奪われたのではないかと思います。
偉くなると誰も注意してくれないので大変ですね。

自分で捏造することはありえませんが、
こういう上司になってしまわないよう他山の石としましょう。


しかし完全な再現性があり徹頭徹尾ごまかしのない論文って
医学系では特に少ないのではないでしょうか。
私はそういうのを目指していますが、ものすごく大変です。
・自分で考えた仮説はなかなか当たらない
・時間は無情に過ぎていく
・いつか真実を突き止められる保証もない
・教授からは「きっと○○が鍵じゃないの?」と言われ、
 それで終わらそうよという誘導にも聞こえてくる。
・上司の権力が強い研究室だときっともっと大変
 (うちは本人の意志を尊重してくれますが)。

拷問でも、いつまで続くか分からないと思わせるのが
一番恐怖心を与えて効果的だと聞いたことがあります。
研究で「分からない」状態にずっと耐えられる人は少ないです。
優等生でずっと来た人はその状況に耐えられなくなりますし、
自分を責める真面目すぎるタイプもかなりしんどくなります。
かといってボンクラすぎると本当に解決策が浮かばず、
指導者からも強制終了の方向が指示されるでしょう。

自分が納得できるまで真実を追求するための要件です。
・経済的に手詰まりにならないこと(医師だとこの点は有利)
・教授が同意してくれていること
 (真実を追求させられ過ぎて卒業できないケースもありますが)。
・いずれ解決策を考え付く程度に優秀であること
・精神的なタフさ
・成功体験もしくは社会的優位性
・研究室に潤沢な研究資金がある
⇒要するに、個人として精神力・経済力・知力にまだ余裕があり
研究室としては金もあるし心行くまで追求してよい、と
認めてくれていて初めて可能になります。

研究員の身分

2014年03月03日 | Weblog
研究関連のプチ身分をまた一つ頂ける予定です。
リサーチアシスタントとか、○○研究員とか
その手の身分です。

いずれにしても本業は大学院生であり、
優れた成果がなければ結局どうにもならないのですが
履歴書の職歴だけは一行長くなります。

教授が気にかけてくれている有難みは実感しますので
私も気持ちを新たにして、自分の時間が許す限りは
周りの院生のサポートもしようと思いました。
大学院在学中ずっと何らかの身分を世話してもらったので
相当に面倒見のよい教授だと思います。

私の見積もりとしても、雇って頂いた身分に対して
きっと高パフォーマンスの成果を返せるような気がします。
生命現象相手なので絶対にとまでは言えませんが。

外勤

2014年03月02日 | Weblog
研究メインの医者ですので、生活費や学費を稼ぐために
大学院進学後からアルバイトで臨床もしています。

医学系大学院では医師業のバイトをするのが当然という認識です。
病院や医院でも、基本的に人手不足だったり過労だったりするので
大学院在学中の医師(全国で数千名)が完全に臨床から離れると、
医師不足がますます加速します。
外来や当直の一部を、卒後数年以上たった一人前の医者たちに任せ
常勤医の過労を少しでも緩和しているという状況です。

また、家庭を持っている年齢の人が多いので、
兼業禁止にすると、大学院に進学する医師はいなくなります。
優秀な医学研究者となりうる人材を見出すとか、
自然科学をきちんと修めた指導医を育てるという意味では
医学部卒業者が大学院に進学しないのは非常にマイナスです。
アルバイトの単価としても、コンビニ等と軽く1桁違うので
それほど長時間努めなくても生活はできます(貯金は増えませんが・・)。

私の場合は研究メインなので、平日午前の外来を週2回しています。
臨床寄りの先生だと週3回の人もおり、このあたりが標準です。
あとは土曜日の外来を隔週と、当直を月1回だけしています。
若い医師に対する応援の気持ちだと思いますが、
少し多めに給与を出してくれるクリニックも時々あり
大学院在学中の若手は非常に助かっています。

最近、外来にもう1コマ来てほしいと頼まれ、
専門外来を半日増やすことにしました。
来年以降もぜひ来てほしいと外来の勤務先全てから言われ、
当直に行った病院も半分は無期限でよいとオファーしてくれます。
・職員と患者に毎回挨拶する。
・全ての患者に対し、人として尊重する気持ちを持つ。
・横柄な態度、言葉遣いをしない。
・患者の話をよく聞き、きちんと病状や検査の説明をする。
・自分に間違いや不十分さがあれば認める。
・患者の病気が良くなるよう一件一件考えて努力する。
・診察時間を意識し、大きな遅れが発生しないようにする。
という本来当たり前のことを心がけているだけです。

自分で良い研究ができ、優秀な後輩を効率良く伸ばせて
経済的にもまあ納得できるレベルで稼げるよう、頑張りたいと思います。