"Time is Money"なんてコトワザ、
小学校か中学校で習いましたよね。
その当時は時間なんて沢山あったのでピンと来ず、
「時間を惜しんで勉強しないとだめってことだぞ~」
という公立学校の教師のコメントを聞いておりました。
今。
本当に"Time=Money"です。
時間あたり自分がいくら稼いでいるのか、とても気になります。
研修医のころは平日十数時間病院にいて、休日も出勤し、
年収300万もありませんでした。時給800円切ってます。
超高学歴の25歳でしたが、高校生の飲食店バイトにも給料負けました。
2年間きちんと勤め、深夜に患者が症状を訴えたら私の携帯に電話が
かかるのに、なぜか非常勤でした。
2年間の研修医生活を終えるとようやく常勤になりました。
税引き前の金額で1日1万円以上もらえるようになりました。
引越し屋さんのバイトには勝てるようになりました。
家庭教師の時給にはまだ負けています。
先日1日だけ、先輩医師のアルバイトを代わりました。
先輩医師が海外へ行くので、その日だけ代診です。
35000円/2時間=時給17,500円。
とてもおいしいバイトです。
・・ただ、こういう好条件は常勤だとありえません。
大病院での当直は、命にかかわる病人が来る割に
給料の面では最低ランクの当直バイトの半分です。
大きな病院で難しい病気を診ているほど、給料は安い。
医学界の大きな矛盾です。
先輩医師は勤務医でも開業医でもなく、フリーターです。
割の良いバイトを沢山抱えていますが、身分は不安定です。
同じ道を歩もうという気はあまりしません。
いま、空いた時間は勉強するようにしています。
将来のために法律、金融などきちんと勉強するつもりです。
また、常勤の病院で経験を積むかたわら、
アルバイトもして余剰資金を作るようにしています。
先行き不透明な世の中ですから、将来裕福な暮らしを望むなら
そのための学習時間と資金が必要です。
そういう意味ではTime≧Moneyかも知れません。
患者の診察、病棟への指示、後輩への指導、医学の勉強、
論文書き、当直、将来のための勉強、アルバイト、恋人、
休養だって必要ですし、時間を無駄にはできません。
今月後半はイベントが目白押しです。
学会で東京に1日行き、研究会があと2回あります。
当直アルバイトと勤務先の当直が合計あと3回。
研修医の慰労飲み会が1回。
病棟の送別会は欠席することにしました。
出てゆく先生も看護婦さんも、全然知らない人だし。
貴重な時間とお金を投入するよりも、
恋人と食事をして話をする時間にするほうが有効です。
ちなみに送別会は居酒屋で、参加費8000円。
コストパフォーマンスがいいように思えません。
某科の部長先生が退職するんだし、
私なら少し高級感のあるイタリアンにでも行きます。