Fis-dur日記帳

博士課程院生Fis-durの日常

リスク回避

2008年06月29日 | Weblog
指導者とリスク管理に関する本を読んでいます。

企業の人たちも
人間関係やリスク管理で色々と問題を抱えるようですが、
病院もかなり問題山積みです。
患者の安全管理はこのところ相当改善したと思いますが、
そこで働く人間や組織に関しては旧態依然です。

まず「経験年数の長い医師のほうが偉い」という大前提。
これを達成するために全員が必死で努力するならまだしも、
この大前提があるために、馬鹿げた指示が通ったり、
上級医が努力しなくなったりします。

また、対等に議論するということが難しいようです。
できている部署もありますが、上意下達を好む人が
上級職につくと、理屈の通った議論が成立しません。
本人は自分の豊富な経験をもとに語っているつもりで、
周りからみると独りよがりでしかなかったりします。

うちの部署も、来年・再来年にどんどん人が減りますが
人員補充しようという努力が見られません。
関連の医局だって新人が入らないし、
大学の研究部門を強化するので人は出したくないらしい。

若手が沢山いないとすぐ困るのは上級医なのですが、
日頃の楽さに慣れてしまったか、
その環境を維持しようという努力を自発的にしません。
私や同僚も、最近色々あってアホらしくなったので、
リクルートはやめています。
人がいなくなって崩壊してから反省すればよろしい。

放漫に研究費を使って残り少なくなったり、
人が減りそうだと予想してアクションを起こさなかったり、
かなりリスク感度の低い上司たちです。
でも最近2人ばかり傲慢になっているので、
注進してあげる気にもなりません。
組織としてやや末期に近いかも・・。
信賞必罰を曲げて働く若手に報いることをケチり
仲良しを優遇していますから、仕方ないですね。

債権回収?

2008年06月28日 | Weblog
部署から出してくれるという約束で
出張費を一時立て替えていましたが、
海外で使った費用の明細書が届きました。

不良債権化しないうちにさっさと回収します。
最近部署の研究費が減ってきているそうなので。。。
しかも近々大規模に出費がある予定だし。
お金がなくなってから、払って下さいと要求したって
不可能なことは実現できないわけだし、
さすがに裁判へというわけにもいかないので。

お金が絡むと人間関係が思わぬほど悪化することもあるので
金の貸し借りはなるべく早く解消する方針です。
債権回収した後でなら、周りの不幸にだって
清々しく同情して手を差し伸べられることでしょう。

呆れた

2008年06月27日 | Weblog
今日は怒りました。患者をきちんと診ず、
上司のためだけに治療方針を歪める上級医に。

入院してきた患者の症状をすぐ和らげるために
ある薬を投与しないといけませんでした。
どんな教科書にも書いてある方針です。

しかし自分で患者を入院させておきながら、
部長の患者が以前に副作用で危なくなったことを理由に
薬はナシで、ただ安静にさせておけなどと言います。

1日数万円払ってただ安静・・半世紀以上前の医療か?
患者ナメてんじゃねえ(-_-#)

上司の好き嫌いを勝手に想像して治療方針を歪めるなど
医者のやることではありません。
前にも学会発表内容を捏造しようとして信用が低下したけど
他人の顔色ばかり伺うパアでどうしようもありません。
八方美人で依存的な女医です。

ブッチ

2008年06月26日 | Weblog
研究会がありましたが、行きませんでした。
当科主催の研究会は参加が義務だ・・と部長が言いますが
部長以外だれも企画なんかしてないような。。。
当科主催じゃなくオレ主催じゃないのかな。

まー自分主催の研究会に部下の参加人数が少ないと
統制力が足りないみたいに見えてお気の毒かも・・と思うけど
なんで休日や夜遅くまで参加せにゃならんのか。
あなたの見栄のために、貴重な私の時間は割けません。

さすがに何人か欠席すると怒りのメールが来ますが、
みんなすぐ忘れたふりして、放置プレイです。
てゆーか時間外の仕事をメールで強要するとまずいと
気付いてないあたりが、管理職として未熟。
研究会(講演聴くだけ)の強要は立派な時間外業務なのだが、
昔の医者だし、労働者の権利に関しては白痴なんでしょう。

他人の権利とか、選択の自由とか真面目に考えず、
ただ上司に言われたとおり過ごすとアホに育つのかな。
昭和脳には困ったもんです。

偉人・・

2008年06月24日 | Weblog
パリのオテル・リッツで昼食を取ったことがあります。
若造の身分で超伝統ホテルのレストランに行ったものだから
けっこう緊張しながら食事をしました。

先日リッツ・カールトンで食事をし、大変快適だったので
セザール・リッツとはどんな人だったのか興味が沸きました。
Wikipediaで見てみると、かなり大変な人生送ってます。

近代的なサービスのホテルを作り出した、一種の天才ですが
この人をはじめ、天才達の人生はかなりしんどそうです。
自分の求めるものを実現するために相当な困難に耐え、
かつ家族問題や自身の性格に苦しむことが多いようです。

創造の才や、周囲にもたらした幸福の量だけでなく、
苦しみの多い人生という点でも、凡人から見ると大変です。

世界観

2008年06月23日 | Weblog
今日は研修医の慰労会です。
病棟業務は彼ら自身の研修でもありますが、
事実病棟で色々働いてくれるので、毎回慰労会をしています。

でも私が研修した病院では全くそんなことしてくれなかったな。
「研修医は半人前だからお荷物なんだ、迷惑なんだ」
という考え方が当然のようにまかり通っていました。
研修医なしでは決して仕事が終わらない病院でしたが。
間違った世界観でも、世の中は動いてしまいます。
研修医やレジデントの多くも、
自分たちは何もできない迷惑者だと思い込んでいました。

誤診ゼロの医師はいないし、やはり相手が生き物ですから
医師がいくつになっても謙虚であることはよいと思います。
でも自分の存在価値まで否定して卑屈になってはいけません。


最近もう一つ思ったことは、
勉強しない者は保守的にしかなれないということ。
人間の考えの99%は外から学んだことですから、
歴史や人文の教養を積まないと、
周囲の風潮に同調する以外に選択枝がなくなります。

医師の中も広い意味での勉強が不十分な人が沢山おり、
そういう人は結局、誰かの顔色を伺うことに終始して、
判断を誤ったり若手から馬鹿にされています。
だいたい不真面目な医師や、腕の悪い医師に限って、
人間関係の大切さばかり強調したり、
既存のシステムに取り込まれようとします。
それ以外のことを検討した上での選択ならよいですが、
物事のあるべき姿なんか考えもしないケースが多い。


世界観の涵養ということが
教育において、もっと大切にされてもよいと思います。

上司?

2008年06月22日 | Weblog
医局制度の弊害は色々ありますが、今回は
判断力の低下した医者を量産してしまう点について。

部長に対する批判が我が部署の若手から噴出しております。
若手部下だろうが新人だろうが、
自立した個人として応対しないと信頼を失います。
以下は一例。

演題採択されたら採択者全員を発表に行かせてやる、
と言われて海外の学会に演題投稿させられましたが、
演題を投稿した後になって、行かせると言う人数が減り
とうとう1人だけしか行かせないと言い出しました。
結果的に複数人採択されてしまったので、部長の信用が低下中。
今から謝って全員参加させても、しこりは残るでしょう。
部長と喧嘩してまで海外の学会に参加するのも面倒で、
我々の間に見離し気運が漂いはじめています。
約束を反故にすることに対する危機感がないのでしょうか。
”医局の医者”ならば白を黒といってもイエスと言いますが
もうそんなおかしなことが成り立つ時代ではありません。
しかも、その学会は演題採択されて不参加だと罰則があります。
学会には嘘の言い訳をして、部下との約束は反故にして、
自分でおかしいと思わないようなら、だいぶ末期です。

部署の費用が足りないので海外への渡航費を一部、
自費で出してもらうかも・・と言ってくせに、
週に半日来るだけのバイト医者を海外の学会に行かせて
その費用を部署から出していたことが判明しました。
しかも発表する演題がなく、当人は毎日遊んでいたという。。。
仲が良かったらお金を出して物見遊山に行かせるくせに、
職務上の命令で演題投稿させて発表に行く部下には自費と言い、
信用力さらに低下です。
我々も自費で出そうなんて考えはなくなりました。
資金ゼロになってから悩めばいいんです。

新婚旅行に10日間行くと言ったら文句を言われましたが
当人は若いころ新婚旅行に行かなかったのだろうか。
自身が行ったのに他人には文句を言ったなら、最低です。

自然科学としてまったく不十分な研究方法のため、
とある研究が学会発表も医学雑誌掲載も却下されつづけています。
にも関わらず、別の研究で同じ間違いを繰り返そうとしています。
内輪では何とでも言い訳できるし、周りも見離すから追求しませんが
よそで相手にもされないような研究はやめたほうがいい。
時間の無駄なのに・・・と若手から馬鹿にされています。
しかも不十分な研究たるや、某有名大の某内科関連病院の部長が
寄り集まって計画してデータを集めたものです。
彼らみんなバカです・・と証明しているようなもので残念至極。
医学博士号保持者が何人もいるはずなんですが。


他人から足を引っ張られてでなく、自滅しそうな予感。。。

ホテル中華

2008年06月19日 | Weblog
有名ホテルの中華を御馳走になったら
全然胃もたれせず美味しく食べられた・・と
うちのヨメが以前言っておりました。

そこで今夜は某一流ホテルの中華に行ってみました。
結婚式のアルバムを渡すついでの、たまの親孝行です。
 ディナーコース $100/person
 グラスワイン $27/glass
 中国茶 $10~13/pot
 サービス料 13%
・・・とまあ、海外旅行中でも使わない金額でした。

料理のほうは自然に美味しいと思える味付けで、
お茶もちょうど良いころに注ぎ足してくれるので
食後の満足度はとても高かったです。

結納

2008年06月18日 | Weblog
友人が結納をするそうです。
100万円包んで、指輪と腕時計の交換をするそうな。
100万円も指輪代も自腹なので、貯金が減ったと嘆いてました。
外来アルバイトもやめたので収入は多くない状態です。

が・・・結納数日以内に迫ったのに
結納セットも腕時計もまだ買ってないらしい。
おまいは本当に大丈夫かと問いたくなります(^^;
すでに、籍をどうするのかと相手の父親に聞かれた時、
適当でいいんじゃないでしょうかと返答したら睨まれたそうで
マイナス1点。。。
前々から適当な人でしたが、大丈夫かな・・。

ロースカツ

2008年06月15日 | Weblog
何年かぶりにロースカツを食べました。
豚カツはずっとヒレカツばかり食べてたので。
全部食べたら、ちょっと気分悪くなりました。。。

秋にヨーロッパの学会にも行けることになりましたが、
部署の費用がちょい苦しいし、自腹も嫌なので、
グラント(補助金)を申請してみることにしました。
アメリカなんかだと、優秀な奴は学生時代からそういうのをもらい
グラントを獲得しているということが優秀さの証らしい。

もし旅費がもらえたらラッキーです。