他人にお任せするとお金がかかるものですが、
食事などの目に見えやすいサービスと違って
金融では特にそれが顕著です。
家賃振込みのついでに某メガバンクの金利をチェックしたら
相変わらず信じられないくらいの低金利でした。
1000万円以上を10年間定期預金して金利が0.5%です。
ネット取引で一番良い利率を謳っている外貨預金でも
ドル預金4%とかNZD9%とか一見華々しい利率ですが、
まず税金がかかるために4%の金利が実質3.2%になります。
さらにドル購入時と売却時に2円程度の差額があるため、
構造的に実質1%少々の運用利率しか得られません。
満期解約日に契約時より1円ほど円高になっているだけで、
1000万円の資金と何年もかけた運用益がゼロになります。
もっと悪ければマイナスになってしまいます。
銀行としては「ドルに替えてあなたのお金を預かってあげるから
為替リスクは顧客が引き受けてね」という仕組みです。
銀行には手数料がもれなく入り、
預かっている間に運用して利益を上げられます。
プロですから年1.2%を大きく超える運用は難しくないでしょう。
運用を完全に他人任せにする以上、顧客の取り分が少ないのは
ある程度仕方のないことかと思いますが、
途中解約するとおそらく違約金が発生するはずなので、
顧客が為替リスクを回避する自由が少ないのは欠点です。
+ + +
10月第1日の今日はとりあえず15,000円儲かりました。
こんな小さな利益でも、メガバンクの普通預金や
半年定期預金の名目金利を超えてしまいます。
(最大税引後の手取金額)/(今年度初めの金融資産総額)という
一番厳しい評価をしてさえ、私の今日の稼ぎが勝っているわけです。
もちろん私も普通預金はしています。
自由に使える当座のお金が必要ですし、
1000万円まで保証してくれる点は魅力ですので。
でも今の銀行はある程度の大きさをもった金庫みたいなもので、
積極的にお金を増やすところではありません。