初鹿 史典の熟成を楽しむ!

【第139回】「すっぽり断熱」=「外張り断熱工法」のすすめ

 日本の木造住宅の断熱方法の主流は繊維系断熱材を中心とした「充填断熱工法」で
建物の構造上存在する躯体の中に、安価な断熱材を詰め込む容易さから普及しました。

 しかしこの「充填断熱工法」も特異な気候条件を持つ日本で、断熱化の重要性が高まる
につれ、様々な矛盾点があきらかになってきました。

 今回はこれまでの「充填断熱工法」と比較しながら「外張り断熱工法」のメリットについて
考えていきます。

 現在の住宅は家電や設備機器の発達によって、壁や天井の内部にたくさんの配線や配管
がかくれています。また大地震への備えから耐震性が強化され、以前よりも頑丈な金物も
使用されています。こうした配線・配管・金物をよけて、壁の中に隙間なく断熱材を詰め込む
事は非常に難しいことです。



「外張り断熱工法」は柱の外に断熱施工するので、断熱材を切れ目なく連続して施工することが
できます。また壁の中にある障害物の影響を受けないのも特徴です。高断熱住宅では、隙間から
の熱ロスも見逃せなくなるので、建物全体の気密性能を高める必要があります。



 このように、隙間の出来にくい「外張り断熱工法」は「充填断熱工法」に比べて、気密性能を高める
事が容易になります。

 また、木材は発泡プラスティック系断熱材に比べると、5~8倍断熱性能が劣ります。木造住宅では
表面積の約20%が木材による熱の逃げ道になっています。



 これに対して、「外張り断熱工法」では、木材は断熱材の内側に位置する為、木材の強度が維持
出来ます^^

 続きは次回。。
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