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初鹿 史典の熟成を楽しむ!

年輪を重ねるように人も会社も着実に成長している、醸造の歩み。

【第316回】林業先進国

2013年11月08日 | 住宅
その森林事業が上手くいっている国とはドイツです。

どのような所が事業を上手く廻しているコツなのか...?

まず、森林所有者等で組織する林業経営協業体が,原木の生産取りまとめと販売に特化して,製材
工場などと価格交渉を行い安定的に木材を供給する体制が整備されております。

具体的には.......

 1、木材価格は,行政の品質規格により価格がほぼ決まっており,収支予測
  に基づく計画的な伐採が可能となっている。

 2、木材の流通ルートは,森林所有者→製材工場→工務店とシンプルである。日本
  のように原木市場や木材製品市場などといった中間業者がないため,無駄な手数料や   輸送コストがかからない。

 3、森林地域を中心とする 100 ~ 120km 圏内にさまざま木材関連産業が集積しており,優良材
  だけでなく低質材や林地残材・工場残材に至るまで,無駄のない連結された利用がされてい
  る。
 4、森林資源を基盤とした資源立地型産業の集合体が形成され,地域の主要な産業となってい
  る。

 行政支援・担い手育成
 5、州政府から独立した統一森林管理署の森林官が州有林(国有林),自治体有林,私有林を一元
  的に管理・指導し,地域の森林経営の中心的な役割を果たしており,森林所有者などから信
  頼を得ている。

 6、ドイツ人は地元志向が強く,林業・木材産業は人気職業であり,後継者を育成する公的教育
  システムが整備されている。ドイツの学校は大学まで全て公立で,学費は不要。(ただし,ド
  イツの教育制度では,小学校卒業時(11 歳)に大学進学か職業学校かが決まる。)

 このように産業として成り立つ林業経営システムで世界をリードし、主要産業としてドイツ経済を牽引するドイツ林業。

 世界中から学生が集まる林学教育の先進性を日本も学ぶ時が来ましたね^^

 

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