好奇心旺盛なおばさんのワクワク日記

勉学優先のセン業主婦!
遠くに見える富士山を眺めつつ、ワクワクしながら学習などにいそしむ日々を書き綴っています

蛇神と雷神

2021-10-06 10:57:01 | 風土記
 「常陸国風土記」の茨城里の条の「*震(いか)り殺して~」を読んでいて、以前にN先生の講座で伺った話を思い出した。
 (*震、ふるえ、と読んでもいいが、とのこと)

 テキストの脚注:震は怒る意。竜の形で、雷が激しく撃つ意と重なる。

 講義の際、先生は「後漢にうずくまる人の頭を打つ画がある」と説明された。
 その後、「漢代鬼神の世界」を読んでいた時に、先生のお話に該当する画ではないだろうかと思われる画像があることに気付いた。

 p260 鑿と槌を持った男が地上にひれ伏す被髪の男の上にとび乘り、頭に鑿を打ち込まうとしてゐる。雷光に打たれるのはかういふことと表象されてゐたに違ひない。
 (中略) なほ図18で雷公の子分が人間を打たうとしている所の雲気に龍頭がついてゐるが、これは雷が落ちるのは天が龍を取るのだ、といふ『論衡』龍虚篇に記される漢代の俗信と関係があらう。

 
 漢代鬼神の世界・附図(東方學報46号)より。図18 武氏後石室画像石、2段目の一部分
 
 先生にこの画を見ていただいて確認する機会を逸してしまったことが非常に残念です。
 『漢帝国の遺産』に関連する記述があることに期待するのみ! 『論衡』龍虚篇も読んでみなくては。

 ※ この文章を書くにあたって、過去の記事を読んでいて「漢代鬼神の世界」とあるべきところを「漢代の鬼神の世界」と書いていたことに気づき修正しました。その直後、せっかく戴いたコメントが消えてしまったことに気づきました。
 申し訳ありません
 たまたま別ウインドウで該当記事を開いていたため、コメント部分をコピーして再現させていただきました。どうぞご容赦ください。

[追記]
 今朝の散歩:26分(77m/分)
 ちょっと本気出してみた・・・

コメント
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