もう20年も前に書評で「八百万のしにざま」が面白いと読み始めたのが
ローレンス・ブロックのマット・スカダーシリーズ。
なかなか洒脱な文章を書く作家で他にも「泥棒バーニィシリーズ」「殺し
やシリーズ」があるが、マットが一番好きだ。
今読んでるのは順番が逆になってるけれど前々作の「みなごろし」。そ
の中の表現がとても気に入っている。
「すでに9月になっていたが、昼は8月のようで、夜は10月のような移り
気な9月だった。昼間は自分がどこにいたか思いだされ、夜間は自分が
これからどこに向かおうとしているのか思いだされる9月だった。」