ジョニーのメモリアルナイト

センチなジョニーの独り言

観てみたい

2018-03-03 08:00:34 | 本と作家
演劇は観たことがない。

あまり観たいとも思わなかった。演劇の面白さを知らないからだろう。

昨日ネットニュースで又吉直樹の「火花」が舞台化されるという記事を見た。

本にはない設定の又吉本人が出演したり、観月ありさが三役やるとか、神谷役に

ノンスタイルの石田が出るとかで面白そう。

初めて見てみたいという気持ちが起きてきた。

3月30日からで新宿の紀伊國屋ホールということであきらめた。

その期間に東京へ行く用事がないから、観るだけで行くには荷が重い。

無理かなぁとチケット情報をのぞいてみたら、5月9日から12日まで大阪でもやるそう。

早速、11日の公演を予約した。

高校の演劇部を見て以来の演劇。

どんな感想になるか自分でも楽しみです。

四月は少し冷たくて

2018-02-24 08:00:30 | 本と作家
初めての作家の本には手が出しにくい。

読み始めて「これは合わないな」と感じたときの勿体なさは、本の価格が1000円くらいなのに

数万円出して買って合わなかったゴルフクラブ1本より大きな衝撃を感じるからだ。

谷川直子さんの「四月は少し冷たくて」はamazonの欲しいものリストに2015年に

入っていたから3年近く、どうしようか迷っていたのだ。気が長いね。

1週間ほど前に思いきって買って、読み出した。

ストーリーを追うというより、言葉の重さを感じさせらて引き込まれているところです。

例えば、長く落ちこんでいる身近な人にはありきたりの言葉はかけられない。

言葉一つが心に大きく影響するから。

長い人生の中で、そんなこともあった。こんな言葉はありきたりで揺り動かせないぞとかね。

でも、結局出てくるのはありきたりの言葉でしかなく「何やってんだ、オレ!」と失望する。

そんな事を思い出させてくれて、言葉を大切にするのは今からでも遅くない気にさせてくれた。

作者は元編集者で、高橋源一郎氏の奥さんだったと読後に知ってビックリ。

次の作品も読んでみたいな。






面白い書評サイトってある?

2017-11-06 08:00:18 | 本と作家
朝日新聞を読んでいて楽しみにしているのが3つある。

1つは又吉直樹のエッセイ(土曜日beの月1回)

2つめは伊藤理佐、益田ミリのエッセイ(金曜日に交互)

3つめが書評(日曜日)

この書評を読んで、読みたくなる本が沢山あるのだ。

本にかかわる仕事をしている人だけでなく、色んなジャンルの人が

書評を書いている。

今話題の本や、政治、コミック、エッセイ、哲学、小説とそれは

多岐にわたっている。

そんな読んだら読みたくなって、色んなジャンルを網羅している

ネットのサイトがないのかなぁと探しています。

あったら、教えてね。m(_ _)m

国が壊れるということ

2017-09-21 08:00:57 | 本と作家
日経の文化欄で池澤夏樹のエッセイ「国が壊れるということ」を読んだ。

今夏イギリスに行った折に、スーダン出身のタクシー運転手とのやりとりをとおして

スーダンという国の栄光と挫折を語っていた。

彼の文章を読むのは初めてだったが、余分なところがなく削ぎ落とされた文と

そこから伝わってくる明晰さに「なんかいいじゃん」。

他にどんなをかいているのかと早速「スティルライフ」をダウンロードして読んでみた。

「何をみている?」とぼくは聞いた。

「ひょっとしてチェレンコフ光が見えないかと思って」

「何?」

「チェレンコフ光。宇宙から降ってくる微粒子がこの水の原子核とうまく衝突すると

光が出る。それが見えないかなと思って」

こんな出だしに引き込まれて、あっという間に読了。

つぎはどんな作品を読もうかと物色中です。

倚 り か か ら ず

2017-09-07 08:00:24 | 本と作家
軽井沢の写真にあう詩がないかと探していて出会った「茨木のり子」さん。

詩集「倚 り か か ら ず」の中に収められている」「苦しみの日々 哀しみの日々」

苦しみの日々

哀しみの日々

それはひとを少しは深くするだろう

わずか五ミリぐらいではあろうけれど


さなかには心臓も凍結

息をするのさえ難しいほどだが

なんとか通り抜けたとき 初めて気付く

あれはみずからを養うに足る時間であったと


少しずつ 少しずつ深くなってゆけば

やがては解るようになるだろう

人の痛みも 柘榴のような傷口も

わかったとてどうなるものでもないけれど
(わからないよりはいいだろう)


苦しみに負けて

哀しみにひしがれて

とげとげのサボテンと化してしまうのは

ごめんである


受けとめるしかない

折々の小さな刺や 病でさえも

はしゃぎや 浮かれのなかには


自己省察の要素は皆無なのだから


寝た犬を起こすな

2017-08-24 08:00:39 | 本と作家
スコットランドの小説家イアン・ランキンのリーバス警部シリーズは「最後の音楽」で

警察を定年退職して終了したと思っていた。

7年前のことだ。

リーバスの後「警部補マルコム・フォックス」シリーズがスタートしたが読んでみようという気力が

おきなかった。

先日図書館で、何か読む本がないかと外国小説のコーナーをうろついていたらイアン・ランキンの

「寝た犬を起こすな」が目に入った。マルコム・フォックスシリーズでも読んでみようかと裏表紙の

あらすじを読んだら「リーバス警部」と。


知らないうちに復活していたんだね。

読み始めたら、あっというまに読了。ちょうど、スコットランド独立投票前夜が舞台でそれもからめて

あり、賛成派反対派が殺人に絡むのか絡まないのかもあり楽しめた。

読後知ったのは「最後の音楽」と「寝た犬を起こすな」の間に「他人の墓の中に立ち」がリーバス復帰作と

して発売されていること。

早速それを読んでいるところだが、この作品からマルコム・フォックスがリーバスに絡んでいる。

マイクル・コナリーのボッシュ刑事にリンカーン弁護士やマッケレイブが絡んできたみたいに今後も

楽しませてもらえると期待している。

あまちゃん4

2017-08-22 08:00:00 | 本と作家
脚本 三谷幸喜
音楽 スカパラ
主演 天野アキ  ・・・二階堂ふみ
   天野春子  ・・・樹木希林
   天野夏   ・・・南野陽子
   安立ユイ  ・・・広瀬すず
   安立ヒロシ ・・・DAIGO
   鈴鹿ひろ美 ・・・原田知世
   水口琢磨  ・・・松田翔太
   荒巻太一  ・・・柄本明  ・・・他

スウェーデンの作家、スティーグ・ラーソンのベストセラー3部作「ミレニアム」は面白かった。

読み終えるのがもったいなくてミレニアム3「眠れる女と狂卓の騎士」は3年間放置した。

スティーグ・ラーソンは2004年に亡くなっていて、新作が読めないのがわかっていたからでもあった。

このミレニアムシリーズが爆発的な人気を博したからなのか、他の作者によるミレニアム4が発売された。

朝ドラ「あまちゃん」が人気なのでシリーズ3まで続き、4は脚本、音楽から俳優まで上のように替えてみた。

ミレニアム4を読んでそんな感想だった。

神様のカルテ

2012-09-24 15:18:00 | 本と作家
ジュニアがもう1年くらい前になるかな?「神様のカルテ」が面白いよと
いっていて、話を聞いているとすでに読んだような気がしていた。
どこかで読んだようなと思っていたら、ビッグコミックで漫画連載され
ていたのだ。コミックはそこそこ面白かったが、主人公の栗原一止が古く
さい言葉使いや、学士、男爵など登場人物が古く感じられて小説をよむま
でには至らなかった。
この前、「神様のカルテ」をWOWWOWでやっていてみたら面白かったので
ジュニアに借りて読んだら、映画よりもコミックよりもずっと面白く(
原作だから当たり前か)3巻立て続けに3日ほどで読了した。

映画のキャスティングと自分のイメージが随分違っているので、ここ数日は
自分なりのキャスティングをして楽しんでいる。
まずハルは宮崎あおいちゃんそのままでOk!作者があおいちゃんをイメージ
して小説を書いたのではないかと思えるほどぴったりだ。
師長の外村さんは吉瀬美智子さんだったが、もう少し冷たい感じを出してほ
しいので小西真奈美さん。病棟主任の東西さん、池脇千鶴さんだが、もう少し
違った役者さんを探している。水無さんは綾瀬はるかさんでどうだろう。
でも、一番の問題は主人公栗原一止だ。
誰にしたらいいだろうか?

さよならを告げた夜

2012-08-20 13:52:15 | 本と作家
ロバート・B・パーカー、ディックフランシス亡き後、自分好みの作家
探しが急務で、色々読みあさっていたが感性にふれるものが無かった。

「さよならを告げた夜」
タイトルがいいではないか。チャンドラーの小説の中にある一文「警官に
さよならを言う方法はない」に似ているようなきがした。
著者はマイクル・コリータ。
マイクル・コナリーに似ている名前。
大学生の時にこの本を書いたとある。若いな。
でも、矢作俊彦がデビューしたのもそんな歳だから、期待してもいいかも。

読み終えた感想は、「いいじゃないか!」。
ちょっと、パーカーを彷彿とさせる感じもし、自分好み、22歳でこれだけ
書けたら今後が楽しみだ。
この小説は2006年に早川から発売されていて、次作は2011年に創元推理文庫から
「夜を希う」が発売。新作「冷たい川が呼ぶ」が同じく創元推理から9月27日に
発売予定だそうだ。
早速、アマゾンに予約だ。



星月夜

2012-07-23 14:28:56 | 本と作家
伊集院静がミステリを書いたと聞いてアマゾンの評価を見てみたら
絶賛は少なかった。
エッセイは好きで、よく読んでいる。
何が好きかというと、自分とは正反対の破天荒な生き方にあこがれる
からかもしれない。
また、居眠り先生など私小説的なところも好きでわりとよく読んでい
る作家だ。
それなのに、それだから、ミステリといわれるとすぐには手が出なかった。

読んでみた感想は、世間の評価以上に自分のなかでは点数が高かった。
面白くて夢中で読んだ。
色んな出来事が起きて、最後に収束していくというパターンで、その
収束の仕方が性急すぎてその部分だけ物足りなかったが、それ以外は
満足で自作品が出ればそれも読んでみたいと思った。
何がよかったかというと、人物がすべてよく書けていてそれぞれに存
在感が感じられたこと。
人物で物足りなかったのは、筒見の内面とか行動がもう少しどろどろ
書けていたらもっとミステリっぽくなったのにと感じた。

次作も期待したい。