ある朝7時頃
朝食をとりながら、夜勤のレジデントから、患者さんの引き継ぎをしていました
居合わせたのは夜勤の3年目レジデント、昼勤務の2年目レジデントとインターン(私)の3人
突然夜勤レジデントのベルが鳴り、彼がすくっと立ち上がりました
「いくぞ!ERでお産だ!」
「え?まだヨーグルト食べてないんですけど・・・」と思いながら、あわててついていくと
ERの一室では、女性の雄叫びが聞こえました
もう頭の先が見えています
この病院には小児や産科はありませんので、普通は妊婦がくるはずも無く
看護士は、おろおろしています
当然、胎児モニターなどありません
ERの先生はさすがに、お産のトレーニングを受けていますが
「僕は赤ちゃんのほうをみるので、後は家庭医の先生たちよろしくね」とさっさと部屋の隅に引っ込んでしまいました
上級レジデント2人は、さっさとガウンを着てテキパキとこなしています
自他ともにみとめる戦力外の私は
本来なら1時間後に到着する予定の、家庭医指導医へ連絡です
ポケベルをうってもどると、「おぎゃ~」
もう生まれてしまいました
お産が3人目のお母さんは
「そういえば言ってなかったけど、わたしGBSプラスだから、ペニシリンうっといてね」
「それから、抗生剤の眼軟膏もうやった?」と矢継ぎ早に看護士に指示を出しています
「いや~良かった。とりあえず指導医に、急がなくても良いと報告しよう」と思っていると
「ちょっと良い?僕、夜勤明けで帰りたいから、入院患者引き継ぎたいんだけど」と他のER指導医に引き止められました
これがICUで重症患者と向き合う、長い当直の一日の始まりになろうとは、その時は気づいていませんでした・・・
朝食をとりながら、夜勤のレジデントから、患者さんの引き継ぎをしていました
居合わせたのは夜勤の3年目レジデント、昼勤務の2年目レジデントとインターン(私)の3人
突然夜勤レジデントのベルが鳴り、彼がすくっと立ち上がりました
「いくぞ!ERでお産だ!」
「え?まだヨーグルト食べてないんですけど・・・」と思いながら、あわててついていくと
ERの一室では、女性の雄叫びが聞こえました
もう頭の先が見えています
この病院には小児や産科はありませんので、普通は妊婦がくるはずも無く
看護士は、おろおろしています
当然、胎児モニターなどありません
ERの先生はさすがに、お産のトレーニングを受けていますが
「僕は赤ちゃんのほうをみるので、後は家庭医の先生たちよろしくね」とさっさと部屋の隅に引っ込んでしまいました
上級レジデント2人は、さっさとガウンを着てテキパキとこなしています
自他ともにみとめる戦力外の私は
本来なら1時間後に到着する予定の、家庭医指導医へ連絡です
ポケベルをうってもどると、「おぎゃ~」
もう生まれてしまいました
お産が3人目のお母さんは
「そういえば言ってなかったけど、わたしGBSプラスだから、ペニシリンうっといてね」
「それから、抗生剤の眼軟膏もうやった?」と矢継ぎ早に看護士に指示を出しています
「いや~良かった。とりあえず指導医に、急がなくても良いと報告しよう」と思っていると
「ちょっと良い?僕、夜勤明けで帰りたいから、入院患者引き継ぎたいんだけど」と他のER指導医に引き止められました
これがICUで重症患者と向き合う、長い当直の一日の始まりになろうとは、その時は気づいていませんでした・・・