今更留学記 Family medicine

家庭医療の実践と、指導者としての修行も兼ねて、ミシガン大学へ臨床留学中。家庭医とその周辺概念について考察する。

Twitter, Facebook, Tumblr

2009-10-26 01:45:12 | 時事ネタ
Facebookは昨年からやっていますが

ついにTwitterを開始

ユーザー名は keimiyazaki です

といってもかなり前から登録はしてあったのですが

どう使ったものか、放置状態でした

ところが先々週のカンファレンスで

フェローの先生のレクチャー

Medical Informatics and Keeping up with the Medical Literature

ここで、Facebook、Twitter、RSSやらその他諸々

情報の処理について色々と刺激を受け

Twitterを積極的に活用してみようかと動き出しました

デスクトップからはTweetDeckを使ってTwitterとFacebookに同時発信

これとブログをどう絡ませるかが悩ましいです

とりあえずは twitterfeed.comを使って、ブログの更新が自動的にTwitterとFacebookに配信されるよう設定

また、これまではデスクトップオンリーだった情報のやりとりを

iPhoneからもできるようにしましたが

iPhoneは英語入力しかできません

そもそもFacebookでの友人の半分以上は、第一言語が英語であり

同僚にTwitterでフォローしてもらおうとすると

日本語情報を、そうそう頻繁に彼らのパソコンや携帯に流すのも

迷惑な話

同僚は時々私の日本語つぶやきに Yeah!とか Great!とかコメントしてくれますが

「絶対意味分かってないだろう!?」という感じで

自分のパソコンにアラビア語コメントが頻繁に流れ込んでくることを想像すれば

その迷惑度が分かるというもの


かといって、Twitterでリアルタイムに日本の人と日本語でやりとりところに

英語でドカドカと入り込むのもイマイチです

そして悩みのもう一つが

Tumblrを始めるかどうか?

Tumblr(タンブラー)のすすめ。初めてTumblrを利用する人へ、遊び方や使い方、おすすめtumblr紹介など。


とても面白そうなのですが、始めてはまったら困るので

とりあえず尻込み状態です




先週行ったゴルフ場の景色


近所の並木道

今後のスケジュール (レジャーモード after 魔のシフト)

2009-10-25 12:08:56 | 臨床留学
小児ERも残すところあと3シフト

来月前半の2週間は大学家庭医療科のナイトシフト

これが魔のローテーションで

日曜日から木曜日まで毎日夜勤

日曜日に至っては、24時間勤務です

通常アテンディングの他に、3年目のシニアレジデント、家庭医のインターン、精神科インターン、PA、医学生の5人で診ている患者さんを

日曜日はアテンディングの他は自分、精神科インターンの2人で診なければいけません

精神科インターンは自分の患者だけ診て

アテンディングは監督だけで、ノート、オーダーなどの雑用は一切しませんので

実質、サービスの殆どすべてを自分が1人で切り盛りすることになります

年々、サービスの患者数が増え

医療の安全性に支障が出るほどのため

現在は、体制の変更を模索しているほどであり

そんな状況での日曜日のシフトは

皆が最もいやがる勤務で

何とか、医療事故無くやり過ごすことが最大の目標

しかも運が悪いことに、来月の前半15日間は、日曜日が3回!!


ただこの魔の勤務が終われば、いよいよ2週間の休暇です

エクアドルのキト、ガラパゴスへ旅行の予定です

ガラパゴスでイグアナと戯れ、ゾウガメを追い回し、ペンギンと泳ぐのが楽しみです

その後の1ヶ月は再びBlock Month

2年目全員が、病棟などのDutyを外れ、連日レクチャーやACLS、NRPなどを受けます

Block Month中は再び同級生が毎日顔を合わせ

週末には皆でスキー旅行の予定

そして12月終わりにSTEP3を受け

年末年始は、休日シフト

今年も大晦日を挟んで6日間の休みをもらえたので

コロラドへスキー旅行へ行ってきます!!

そんなこんなで、レジャーが充実しそうな年末ですが

その前に魔のナイトシフトを、大過無くやり過ごすことが目標

H1N1にかかりませんように

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仕事後の一服。

茶碗:志乃(土岐時代に陶芸家の患者さんから頂いた物)

お菓子:栗山家(くりさんが)by 叶匠壽庵

薄茶:神苑の白 (西尾産,愛知)

ホッと一息です

インフルエンザ状況

2009-10-22 23:35:27 | 時事ネタ
アナーバーでもいよいよ、インフルエンザが猛威を振るい出しました

小児救急で働いていると、如実に変化が分かります

2,3日前から学校でH1N1がはやっているというコメントが増えています

ちなみにH1N1のワクチンは供給が大幅に遅れており

CDCでだされた優先順位に従って、ミシガン大でもワクチンを打っています

優先者は

1  妊婦 Pregnant women
2. 6ヶ月未満の子供と接触のある人 Caregivers/contacts of children under 6 months old
3. 6ヶ月から4歳までの子供 Children 6 months to 4 years old
4.  5歳から18歳までで、健康に問題のある人。及び医療従事者 Children 5-18 years with underlying medical conditions, and EMS and health care workers with direct patient contact.


先日も、職員用にワクチンが400個入ったとのメールがあり、シフトが終わってからすぐに行ったのですが

わずか4時間の間に品切れ

小児救急で連日インフルエンザの患者と接していますので、ワクチンの有効性への疑問はともかく

うっておきたいと思っているのですが

それもかないません

トロント

2009-10-16 12:06:59 | その他
アナーバーは、ついに氷点下を記録し始めました

寒くなる前にと

先週、小児ERローテーションの合間の2連休を使って、トロントへ行ってきました

トロントまでは、車で4時間半

アナーバーから車で東へ1時間弱行くと

デトロイトとカナダのウィンザーの国境があります

国境の橋では車1台で4ドル支払い、車に乗ったままパスポートを提示してわずか1分でカナダへ入国です

あまりにもあっさりと国境越えですが

制限速度の表示がマイルからキロメートルに変わったり

ガソリンの値段がガロンからリットルに変わったことで

ようやく「違う国へ来たんだ」と実感します


途中、ナイアガラの滝に寄るという選択肢もありましたが

既に2回行ったことがあるので、今回は見合わせ

かわりにAfrican Lion Safariというサファリパークへ立ち寄りました

日本で言う、富士サファリパークのようなものです

写真はキリンの子供


少々お高かったですが、娘が喜んだのでよしとしましょう


そしてトロントでは、買い物と食事を楽しみました

トロントはダウンタウンが割と密集していますので

買い物、観光のめぼしいポイントの大部分を徒歩でまわることができます

今回は「寒い」と文句を言わずに行けるギリギリの日程でした

ちなみに写真はカサ・ロマというお城

お城と行っても昔のトロントの金持ちが建てた家です



そしてトロントで当たりだったのは夕食の寿司

事前にネットで調べたHiro Sushiに電話したところ

今日は何故か「ネタが無いので寿司が出せない」と言われ

やむなく選んだ Japango Sushi & Noodle Restaurant



外から見た店構えは怪しげですが

入ってみて大当たり

とくにJapango巻きという、カリフォルニア巻きにグリルしたホタテとトビコをのせたものは絶品でした

とりあえず、渡米してから食べた寿司ではダントツ一番でした


写真は、帰り際に高速道路からとったCNタワー


研修医の仕事 in 小児救急

2009-10-08 09:40:13 | 臨床留学
10月に入り、アナーバーもめっきり冷え込んできました

朝の気温は10度をきっています

10月は小児救急です

9時間のシフトが月に18回

それ以外に週1日、水曜日は午前中がカンファレンス、午後が外来です

さて小児救急

前回は、散々な評価をされましたので

今回は、研修医としてどんなことを要求されているかをよく考えてからのぞみました

おかげで、評価は上々のようです

ところで、「研修医として要求されている行動」を考えていてふと気づいたのですが

殆どの仕事が「話すこと」で手技などが極めて少ないのです

例えば、Short gut syndromeでTPN(total parenteral nutrition)をしている1歳の女児が、発熱で来院し、ライン感染,菌血症疑いで入院になるとします (全くの想像のシナリオです)

この患者を担当する自分の行動を経時的に描写すると

1. 電子掲示板で、新しい患者を確認し、自分が担当する旨を入力
2.   予診情報を確認してから、その他の患者情報を電子カルテから収集
3. 病室で現病歴をとる
4.   診察
5.   患者&保護者に方針を説明
5.   検査等のオーダーを用紙に記入し、電子掲示板にオーダーを出したことを表示
6.   指導医にプレゼンし方針を決定
7.   指導医が患者診察(研修医は同席することもしないこともあり)
8.   患者&保護者に方針を再度説明(指導医が説明するが、補足説明)
9.   待ち時間(点滴開始や検査結果まち)
10.  各部署へ連絡(採血がなかなかされていなければ、看護士や技師に「早くして」と頼む、採血結果が遅ければ検査部へ電話、レントゲンの結果は読影をする放射線科医師へ問い合わせ
11. 経過や検査結果を踏まえ、方針をアテンディングと再確認
12. 経過,検査結果や方針を家族に説明
13. 入院が決定的となった段階で専門科のフェローに電話連絡&相談
14. 入院チームのシニアレジデントに電話申し送り
15. 入院要請のカルテ入力
16. 入院ベッドが空き、患者が上に行くまでは定期的に様子をチェック
17. 正式に入院となった段階でカルテをディクテーション

この患者さんでの仕事内容をみると、身体診察以外は手技はゼロです

採血,点滴確保も専門の技師の仕事です

そして各部署への電話連絡が極めて多いことが目につきます

とくに小児救急では、病室が込み合っており、少しでも早く空きをつくりたいので

検査結果を待っていると「問い合わせをしたのか?」と急かされます

流れの中で、検査が出されていなかったりもよくあります

全体のフローがよどみなく行っているかを逐一チェックして、とにかく「まわす」ことが研修医の一番の仕事なのです

知識とか手技とか、最初はそこが足りないと思っていたのですが

結局は

1. 話し続ける(コミュニケーションをとり続ける)こと
2. さっさとまわすこと

「なんだかな~」とも思うのですが、この二つが要求されていること


でも、これって小児救急で特に目立っていますが

アメリカで医学生、もしくは非外科系の研修医をやっている人に共通のテーマだと思います


仕事の合間に、近所でラズベリーピッキング



家族3人×1時間の成果