映画と音楽そして旅

主に懐かしい映画や音楽について…
時には新しい映画も…

(バーチャル・ツアー)(14)「高原列車でGo!JR小海線」

2006-06-14 00:03:35 | 旅 おでかけ
 ワールド・カップの陰に隠れて殆ど目立たずに終わり、歴史にも全く残っていない「富士裾野の合戦」で九死に一生を得て、命拾いしたツアー御一行様は待機していたジーゼル列車に、そそくさと乗り換えてると「8時ちょうど」の予定時刻よりはるかに遅れて小海線の旅に出発しました。
 そうでした…お知らせを忘れてました…ミステリー列車の目的地は、緑の風と爽快な冷気に包まれた高原列車「小海線沿線めぐり」だったのですよ…
 JR小海線は中央本線小渕沢駅から、八ヶ岳の東麓を通り「しなの鉄道」小諸駅に至る約75kmの区間で、JRでも一番標高の高い地点を走る鉄道として有名で、若い世代を中心に非常に人気の高い線区です。
 別に単に好き…と云う程度で鉄道マニアでもない私でも、興味を持つのはこの路線は平野部を走る線区に比べてかなり特異なことも多い点です。
 小渕沢駅を出発した列車はまず半径200mと云う、かなり急な右カーブを進みますが、勾配もかなりきつくて駅間距離わづか7.5kmに対して、170mと云う急坂を登って行きます。昔のSL全盛時代であれば結構、壮観だったと思われます。

 急勾配と云ってもピンと来ませんので関西の方なら判る例を挙げますと、琵琶湖の水位は約60mで、大津から大阪湾までの距離は約50km…琵琶湖の水面と大阪城の天守閣と高さがほぼ同じです。
 7,500m:170mに対して50,000m;60m …この数値を比べると、登坂角度の急なことは大体想像がつきますね。
 
 このページの地図は昭和初期のもので、この頃にはまだ小海線は開通していませんでした。最初は小諸から小海までガソリン・カーが走っていて、小海ー小渕沢間の全線が開通したのは昭和10年のことです。
 開通時に車体重量の軽いガソリン・カーの路盤を使ったため、一昔は重量の重い機関車が使えず難儀したようですが、近年は重量が軽くて力持ちのジーゼル・カーなので不自由しないようですね。
 

 

(バーチャル・ツアー)(15)「宇宙に近い駅 野辺山駅」

2006-06-14 00:02:03 | 旅 おでかけ
 やがて列車は小海線で最も高い1,375m地点を通過すると、下り坂になり間もなくJRでは標高が最も高い地点にある駅として「超有名」な「野辺山駅」に滑り込みました。
 この野辺山駅は海抜1,345mの標高にある駅で、澄み切った高原の大気と星空の綺麗な「宇宙に最も近い駅」をキャッチ・フレーズとしていますので訪れる客も沢山います。駅のホームに立てられた標高を表示した標柱をバックにカメラに収まる人も多数見受けられました。
 ここには国立の宇宙電波観測所もあって、巨大なバラボラ・アンテナを駆使して宇宙科学の研究にに活躍しているそうです。
 初夏の高原の爽やかな空気を満喫してから、再び列車のはスタートしました。
 目指すは「松原湖」そして狩人の歌で知られる「コスモス街道」です。

   コスモスの花は今でも咲いてますか
   心の支えを今ひとりで たずねてきたの…
           狩人 「コスモス街道」

 今、まだ初夏…秋にはまだ遠い…
 でも…きっと咲いていますよ…
 切ない思いを抱いて
 せっかく ここまで来たんだから…
 咲いていないと添乗員の私が困ります…

   「…と思いたいでーす」
   ここだけ何故か「あずさ2号」です…
    では…