少し道草です。
興福寺をはじめ「塔」と云うものは、なにかそのお寺を象徴するような感じで、特別な魅力を持って迫ってくるのですが、実は遠くから眺めるばかりで、まだ近くまで行ったこともない塔が案外と数多くあります。
若い頃には京都の姉の家の二階からは「東寺」の塔が良く見えました。梅小路操車場に近かったので、貨車の入れ替え中の蒸気機関車の短い汽笛が何度も聞こえました。
それと京情緒豊かな「八坂の塔」…若い頃は勿論、今でもあまり近くへ行ったこともなく、遠くから眺めるばかりです。この「八坂の塔」(法観寺)が祇園さん(八坂神社)と何故、全然違う場所にあるのかも不思議ですね。最近にも近所を歩いて通ったのですが、写真だけ撮りましたが…やっぱり眺めただけでしたね。(写真はいずれ…)でもこの数十年…眺めるばかりで…いずれ一度はお参りしなくてはね…
戦時中…子供の頃に住んでいた大阪と、今住んでいる田舎の間を往復する度に、関西線の汽車の窓から眺めていた「法隆寺」の五重塔等々…心の中を郷愁みたいなものがふと横切ります。
知人から「塔めぐり」とか云うパンフレットを貰いました。関西を中心に「塔」のあるお寺…「仏塔古寺十八寺めぐり」…ちょっと心を惹かれました。
近いところは先月に『門前払い』でお参り出来なかった、南山城加茂町の「浄瑠璃寺」それに「岩船寺」「海住山寺」の三個寺です。天平の昔…「恭仁京」華やかなりし頃…貴人達が木津川の畔のこのあたりを、散策した時代の名残とも云えます。
台風で壊れて近年に再建され「女人高野」でも知られる「室生寺」
それに一度お参りしたこともある、寒ボタンでも有名な「当麻寺」
子供の頃に遠足で行った記憶もある、楠正成ゆかりの河内「観心寺」など…
一番遠いところと云えば高野山…冬季以外なら行けそうだし…パンフを見ながらなにか気分がワクワクして来ました。
早速、カーナビに数箇所インプットしました。
いつ行けるか…よく判りませんが…
と、云う訳で当面は「お寺参り三昧」の、行き先には不自由しないようですね。