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中小企業診断士 藤田雅三 ブログ

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世襲は問題が多い?

2011年11月23日 07時02分36秒 | 事業承継

おはようございます!経営コンサルタント 中小企業診断士の藤田雅三(フジタ マサカズ)です。

先日の日経MJに次のような記事がありました。

「問われる企業承継」
・オリンパスによる損失隠し、大王製紙の創業家の前会長による巨額資金借入問題など、日本の企業統治(コーポレートガバナンス)が問われている。
・2社とも特殊なケースとはいえ、市場では「やっぱり世襲は問題が多い」といった見方が広がっている。
・ファーストリテイリングは~~長男の柳井一海氏が子会社2社の取締役会長に就く人事を発表した。日経本誌では小さなベタ記事だったが、電子版はページビューがその日の上位5番いないに入るほどの反響だった。
・当の柳井社長の後継者についての発言を見ると世襲にはやや否定的だ。「息子達は能力も高く人柄もいいと思う。ただ能力という面では社内に同じような水準の社員はいる。それを上回る力がないとファストリは切り盛りしていけない」としている。同時に過去の小売の世襲人事についてもうまくいっていないとの評価を下している。
(引用:2011/11/13 日経MJより)

とのことです。

私も上場会社であれば、世襲はしない方がいいと思います。もし本当に能力が高ければ別ですが、柳井社長もおっしゃるように、優秀な息子でも同じような水準の社員は他にもいるというのが大多数でしょう。

しかしながら、誰だって最初から名経営者だったとも思いません。やはり会社の成長ステージに合わせて、経営者も成長してきているのだと思います。今のユニクロほど大きくなってしまうと、これを切り盛りできるような人材が社内で育ってくるかというとなかなか難しいのではないでしょうか。
名経営者の息子というだけで、他人より、一層厳しい見方をされるのは世の常ですが、柳井社長の息子さんだって、成長ステージに合わせて経営に携わっていければ柳井社長のようになるかもしれません。

一方中小、零細企業は個人の財産も絡んでくることが多いですから、やはり世襲とならざるを得ないことが多いでしょう。
継がせる方も継ぐ方も、早くから覚悟を決めて、準備していくしかありません。

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