おはようございます！経営コンサルタント 中小企業診断士の藤田雅三（フジタ マサカズ）です。
先日の日経MJに次のような記事がありました。
「強い店 新戦略始動」
・米ファンド大手弁キャピタルの参加入りが決まったすかいらーくがはや反転攻勢に向けて走り出した。
・「ベインは人口構成の変化などを見越している。宅配や持ち帰りに拠点となる路面店への関心は高い」ドライブスルーは平日で1日当たり3万円、週末は同6万円を稼ぎ同店の売上げを約1割押し上げた。
・1984年設立のベインキャピタルは世界で660億ドル（約5兆円）を運用する。定評があるのは投資後の経営支援の緻密さだ。同社内外の人材を送り込み投資先と二人三脚でマーケティングを徹底し解決策を提示する。
・バーガーキングでは曖昧だったターゲットを”本物志向”の客と明確化し、強みの「本格的なハンバーガー」を全面に出すPRを展開。
・「ダンキンドーナツ」ではスターバックスより安いコーヒーの支持が高いとみてドーナツとコーヒーの組合せを強調する戦術で業績を伸ばした。
・こうした「現場志向」では各案件で一貫してQSCを追求した点にもうかがえる。
（引用：2011/10/31 日経MJより）
とのことです。
アメリカの投資ファンドというと、昔のハゲタカのイメージがあるかもしれませんが、ベインのやり方はまさに投資だけでなく企業価値を高めるため、ハンズオンでのコンサルティングをやっているかのようですね。
しかも店長の士気向上策として7～8月のキャンペーンで成績優秀な店長75人らに特別ボーナスを支給したとのことで、これまでのすかいらーくにはなかった成功報酬だとのことです。
士気向上にお金がすべてではありませんが、こうした全社一体となった大きな変革の時には、目に見えるわかりやすい形で従業員に報いるのは大変効果的であると思います。
データを分析し、強みを活かした戦略で立て直していくのはまさにコンサルティングの王道といって良いでしょう。
参考にしたいものです。
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NPO法人金融検定協会認定 ターンアラウンドマネージャー
藤田雅三
