同じ業態の店舗ばかりでは成長を維持するのが難しくなってきているのでしょう。
チェーン店といえば、適正規模の店舗を標準化されたオペレーションで多店化していったわけですが、時代の移り変わりと共に、その業態が地域にあわなくなっていくこともあります。
こんにちは!経営コンサルタント 中小企業診断士の藤田雅三(フジタ マサカズ)です。
先日の日経MJに次のような記事がありました。
「加速するドミナント戦略 高齢化、店舗過剰に対応」
・カスミ、エコス、オークワなどの食品スーパーでは不採算の食品スーパーをディスカウントストアに転換する動きが盛んだ。
・不採算店を閉鎖するより業態転換により採算を改善するとともに、地域内シェアの拡大を図る算段だ。
・オークワではスーパーセンターやデパ地下に近い高級スーパーも展開、多業態で既存地域のシェアをがっちり確保する構えだ。
・小商圏戦略で顧客を確保するとともに、潜在出店地を他社に取られる前に押さえる狙いがある。
・このためサービス業と組み合わせる動きも見られる。物販に介護サービスを加味したクリエイトSDホールディングスは~~~クリエイトだけで安心して生活できるよう、場所により野菜も品揃えしスーパーやコンビニエンスストアなど多業態の顧客も吸収する構えだ。
(引用:2010/09/06 日経MJより)
とのことです。
ある程度自社競合すると承知で、出店候補地を押さえていくのは昔から良くあることです。競合がそこへ出店すれば、自社の売上に影響を及ぼすので、それなら自分で出てしまえということです。
一見、非効率なようですが、面で押さえて自社のシェアをがっちり確保してしまえば、収益力が高まるとの判断のようですね
不採算店の閉鎖についても、完全にやめてしまうより、業態転換をして地域内のシェアを失わないようにしているようです。
最近では「居抜き」出店戦略を採る企業もありますから、他社に使われるくらいなら自社で使った方が良いわけです。
そのためにはある程度の業態ノウハウを持っていることが必要です。
一つの業態をきちんと確立させることは重要ですが、一方で常に業態開発の努力は欠かせないでしょう。
さあ、あなたのビジネスでは、次の業態開発を行っていらっしゃいますか?
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