岡崎直司の岡目八目

歩キ目デス・ウォッチャー岡崎が、足の向くまま気の向くまま、日々のつれづれをつづります。

松山の赤煉瓦。

2006-10-19 01:55:01 | 建見楽学
余談ながら、こちらは愛媛松山の「赤煉瓦」。

館ではないが、新築喫茶店としては、なかなかリアルな出来で、岡目八目は気に入っている。松山ロープウェイ街にあり、もうオープンして数年が経過するが、最近整備された通りの中で、立ち寄って欲しい店の一つ。
オーナーのこだわりで建てられているが、新築でもこのくらいしてくれると、有難い。中には、アンティークな時計やテーブルなどが配置されている。東雲学園高校の向かい側あたり。

妻壁のデザイン。

2006-10-19 01:42:27 | 建見楽学
牛津赤煉瓦館の細部を見てみる。

妻壁には、丸窓が開いていて、程よいアクセント。四個の白い石を配し、お洒落にまとめている。
また、屋根に近い軒蛇腹の部分には、黒っぽい色の焼きすぎ煉瓦の配列を施し、さりげなく全体を引き締めている。煉瓦職人なのか大工の指示なのか、入れ込み具合が分かろうと言うもの。

牛津赤煉瓦館内部。

2006-10-19 01:30:35 | まちづくり
この写真は、二階の様子。

運営は「牛津赤煉瓦会」の15人のメンバー。
小城市合併と共に、1700万円で改修工事が施され、目下は、市民の憩いの場としてコンサートや催し物会場に利用され、とても好評らしい。煉瓦会の方から、そうした様子を伺って、市民に愛されている歴史的建造物の心地よい在り方が、何とも素晴らしい。

右に見える白い壁は、地盤がゆるく、建物にクラックが入っていたのを改修時に白壁とし、逆に空間構成上のアクセントとなっている。苦肉の策の成功例。

牛津赤煉瓦館。

2006-10-19 01:23:21 | 建見楽学
愛媛では、大洲に赤煉瓦館があるが、全国にもいくつかの赤煉瓦館がある。
 
その中の一つが、佐賀県牛津町(合併して小城市)にある。北九州エリアに玉屋デパートを展開している田中丸家の倉庫として、明治中期から後期の間に建てられたと言われる。国の登録有形文化財と佐賀県遺産に選定されている。

牛津は、県庁所在地佐賀市の西方、長崎街道の宿場町で、陸路と海路の要衝として発展。「牛津 津でもち、駅でもち、町の栄は店でもつ」とうたわれたりした。
この建物は、屋根が起り(むくり)となっていて、つまり直線でなく緩くカーブしてふくらんだ屋根の形。他の煉瓦建造物にはあまり見られない特徴となっている。