Schnick, Schnack, Schnuck!

40年
改めて...

優しい、たくさんのファン...@Deutschland

2016-01-02 05:03:48 | 試合(Spiel)
WM Pauseが終わり、年末は29・30日で7試合が行われました。
WMは13位。
ヨーロッパ勢ではセルビアの15位に次いで下から2番目と、お世辞にもいい最終結果にはなりませんでした。
個人的には韓国戦での素晴らしい勝利が唯一の満足でした。
しかし、7試合はどこもたくさんのファンが集まり、合計で12000人の発表となりました。
HCL対Göppingenの2697人を筆頭に、TusSiesは普段とは違うTübingenにあるPaul-Horn ArenaでのDortmund戦に2560人、Oldenburg対Bietigheimの1920人などとなっています。
日頃からドイツのファンの人たちは優しいなぁと思っています。
例えWMやEMの成績が悪くてもファンの人たちは試合会場でそんなことがなかったかのように楽しそうです。
(成績など関係なく)ファンの人たちはいつものように選手やスタッフの人たちと談笑し、ホールではケーキを食べ、チアリーディングの子供たちは精一杯演技をし、試合を楽しみます。
そんなアットホームな雰囲気でいっぱいのハンドボール会場。
もちろんWMやEMでメダルを獲得してもらいたいとは思っているのでしょうが、友人たちはいつも冷静な目で"無理だよ"。
そのように冷静に優しく?突き放してくれます。
ほとんどのファンの人たちは実際問題のところ、自分たち(ナショナルチーム)の力を分かっているから決していい成績でなくてもブーイングをしたり、挙句の果てには騒いだりしないのかもしれません。
ブンデスリガでは試合を楽しみ、知り合いの選手たちと談笑できるからそれでいいじゃないの。
そういった気持ちなのかもしれません。
そういえば12年のセルビアでのEMのプログラムではドイツの紹介ページに『ドイツは不思議...』と冒頭に書かれてありました。
そういったことも踏まえて、特に女子に対して(優しく突き放してくれる)友人たちは「(他国の強豪とは)予算が違うからね」と答えてくれます。
国内では強豪のチームもやはりチャンピオンズリーグファイナル4などに進出するチームに比べるとはるかに少ない予算でチームを運営しているのが現状です。
そうしたことがわかっているから、(ドイツは)できる範囲で精一杯やった結果がこれ、と常に冷静な立場で見ているのかもしれません。

国際試合でも負けた後に選手に写真やサインを求めるファン(もちろん自分もその一人ですが)がたくさんいます。
選手はそれに対して笑顔で接してくれます。
かつて新聞の1面にサッカー会場で警官隊と争うファン(というか、何なのか・・・)の写真が大きく載っていました。
しかも一人はしっかり顔も含めて全身がしっかりと写っていたので、情けないと同様にこんなことでは新聞に載りたくない...。
それはある種、犯罪者です。
自分自身、Bayern州の新聞(Süddeutsche Zeitungのような全国紙ではありません)に友人やドイツ代表の選手たちと一緒に撮った写真と記事を載せてもらったことがありますが、その記事を送ってもらった時にはびっくりしました。
でもこんな内容ならば載せてもらって嬉しかったです。
Sachsen州の雑誌(ハンドボールやスポーツ関連ではなく、一般のタウン誌です)に載せてもらった時も嬉しかったですし。

話がそれました。
次のページをめくるとハンドボールの写真が載っていて、それは太鼓を叩いて応援している知り合いのおじさんでした。
こんな記事を比較対象すると、やっぱり(サッカーは)嫌だ、馴染めない。
そう思ってしまいます。

一度だけサッカーの試合を観戦に行ったことがありますが、会場の雰囲気はとても楽しめるものではなく、前半を終えて帰りました。
翌日男子ハンドボールの試合を行ったところ、選手が自らファンの人たちにサインカードを配っていました。
そしてホールではゴール裏の最前列(というよりもコートの中)で試合を観戦させてもらいました。
(やはり)ハンドボールだ。
昔から続いているアットホームなドイツのハンドボール。
もちろん時にはトラブルもないことはありませんが。
試合前の練習をゴールのすぐ裏でケーキを食べながら見ている自分がいたり、ファンの応じるサインを誇らしげに書いたり、試合後はコートを一周する選手たちとハイタッチ、そして食事usw...。
楽しみは尽きません。
いつもそんな暖かい雰囲気一杯のハンドボール会場。
やはりこの雰囲気は最高に大好きです。