Schnick, Schnack, Schnuck!

40年
改めて...

愛着深い雑誌がついに60年@Deutschland

2015-06-29 04:18:57 | 雑誌(Magazin)
専門誌"HANDBALL WOCHE"が創刊60年となったそうです。
これは名前の通り週刊発行ですが、ネット全盛の現在は多くの国では紙媒体としてのハンドボールの専門誌が廃止され、数えるほどしかないかもしれません。
ヨーロッパ各国ではハンガリー、スイス、オーストリア、チェコ、ポーランド、スウェーデン、デンマーク、ノルウェー、オランダ、フランス、スペイン、東ドイツの専門誌を持っています(年間購読)が、国が存在しなくなった東ドイツは別として、これらは全て発行されていないと思います。
国によっては別の出版社が新しく発行していますが、それでも同じ雑誌名としてこれ程長年にわたって発行し続けているのはこれまでも、そしてこれからも出てこないでしょう。
WOCHEもこれまで何回か出版社が変わってはいますが、"WOCHE"という雑誌の名前は代々受け継がれています。
WOCHEは他の専門誌と違って試合の結果が中心で、今ではネットでいくらでも見ることができます。
そういったことからも多くの専門誌は発行(存在)の意義に悩んでいたことと思います。
もちろんWOCHEも同じ問題に直面したと思いますが、それでも毎週発行し続けてついに60年となりました。
以前はオフシーズンは何回か隔週ということもありましたが、今ではオフシーズンが短くなった上、ハンドボールの情報が増えてもいますし、隔週はなくなりました。
WOCHEには自分も写真や記事などが何回か載ったこともあり、そういった意味でもとても愛着があります。
写真は上から98年1月13日号、83年7月28日号、84年1月11日号、そして最新号です。
なので、自分は半分以上の30年以上購読(凡そ1600冊)しているわけです。
この中で一番古い83年7年28日号はまだ西ドイツの時代ですが、この頃はドイツ連盟の機関誌としての役割を果たしていました。
できることなら(不可能ですが)、創刊号から自分が読み始める前の号まで全て欲しいものです。
東ドイツのも欲しいですが、WOCHE以上に困難でしょう(以前も書きましたが)。
果たして全て持っている人は...?

アルバニア製は初めて@Deutschland

2015-06-28 03:25:25 | ユニフォーム(Trikot)
来シーズンは残念ながら2部になってしまったVulkan Ladies。
写真はウイングプレーヤーのJennifer Winterが着たユニフォームです。
ユニフォームを手にすると必ず気になるのが"タグ"。
一体"Made in ...."が何故か気になります。
Kempaは南部Baden-Württemberg(バーデン・ビュルッテンベルグ)州のBalingen(バリンゲン)にあるUhlsportのハンドボールブランドですが、これはアルバニア製でした。
以前Steffiからもらったドイツ代表のユニフォームはルーマニア製。
そして4月にもらったU19のドイツ代表ユニは中国製でした。
世界的メーカーのアディダスはドイツですが、最早国内では生産していませんし、自分自身一着も持っていません。
相当な数(少なくとも70以上は)のユニフォームを持っていますが、ドイツ製は持っていないだけでなくEU圏内で生産されたものでさえ5着に満たないかもしれません。
東南アジアやアフリカ、中央アメリカ、そして旧東欧等、人件費が安い国へと流れてしまうのは仕方のないことです。

ちなみにこのユニフォームは、Tシャツのようにスポンサーネームや番号などが生地と一体型にプリントされているタイプです。
バリンゲンやメッツィンゲン、今シーズンのライン・ネッカーなどの試合会場ではこうしたタイプの(レプリカ)ユニフォームが売られていますが、自分が持っている中で実際に選手が着た(つまりレプリカではない)ユニフォームでは初めてです。

このVulkan Ladiesは3シーズン程前の夏、全日本がドイツに来て試合を行った唯一の1部チームでした。
その時には確かユニフォームにはスポンサーマークがないとても寂しいものでしたが、今ではこのようにたくさんのスポンサーマークが付いて(更に背中側にも)います。
今シーズンも観戦しましたが、大好きな選手も何人かいるだけでなく、Conlog Arenaで食べたとても美味しいフリカデーレの味は忘れられません。
16/17シーズンには是非とも再び1部に戻ってきてほしいチームです。

Koldingで@Deutschland

2015-06-27 03:38:10 | 試合(Spiel)
暮れにデンマークで行われる世界選手権の予選ラウンド組み分けが決定しました。
プレーオフでロシアに連敗したドイツはワイルドカード枠で出場権獲得。
勝って出場してほしかったのは当然ですが、それより何より、まずは出場権を獲得したこと自体嬉しい限りです。
Gruppe A in Herning(ヘルニング): デンマーク、モンテネグロ、ハンガリー、日本、チュニジア、セルビア
Gruppe B in Næstved(ネストフェド) : キューバ、スウェーデン、オランダ、ポーランド、中国、アンゴラ
Gruppe C in Kolding(コリング): ブラジル、フランス、アルゼンチン、韓国、コンゴ、ドイツ
Gruppe D in Frederikshavn(フレデリクスハゥン): ノルウェー、スペイン、ルーマニア、ロシア、プエルト・リコ、カザフスタン
ドイツの日程
 5日:フランス
 7日:アルゼンチン
 8日:ブラジル
 10日:韓国
 11日:コンゴ

前回優勝のブラジルが興味津々で、GKの"バビー"バーバラ・アレンハルトにウイングの"アレ"アレックス・ナシメント、バックのエドゥアルダ・アモリム、ピヴォットのオリヴェイラ・ピ-ダーデなど、前回優勝の主力メンバーは今も代表にいる模様ですが、アモリムはシーズン中の怪我がどこまで回復するかにもかかってくるかもしれません。
ところで初めてブラジルの試合を観戦したのは97年の世界選手権で、この時ドイツは主力をベンチから外すなど全く相手にしませんでした。
当時はまさかブラジルが世界チャンピオンになるとは思いもしなかったことです。
しかし05年、サンクトペテルブルグ大会で7位になったあたりから自国での世界選手権やオリンピックといった大きな大会が強化につながるのではと思ってはいました。

現在のメンバー
Tor:
 Clara Woltering (Buducnost Podgorica/MNE→Dortmund)
 Katja Schülke (HC Leipzig)
 Jana Krause (Thüringer HC)...オランダ戦とプレーオフは欠場(不参加)
Linksaußen:
 Angie Geschke (VfL Oldenburg)
 Lone Fischer (Buxtehuder SV)
Rückraum links:
 Nadja Nadgornaja (Thüringer HC→Dortmund)
 Shenia Minevskaja (TuS Metzingen→Leipzig)...オランダ戦とデッサゥでのプレーオフは怪我のため欠場。アストラハンでは出場。
 Xenia Smits (HSG Blomberg-Lippe→Metz/FRA)
Rückraum Mitte:
 Kim Naidzinavicius (TSV Bayer 04 Leverkusen)
 Kerstin Wohlbold (Thüringer HC)
 Nina Wörz (Siofok KC/HUN→Bietigheim)
Rückraum rechts:
 Susann Müller (Györi Audi ETO KC/HUN→Bietigheim)...オランダ戦は欠場→オランダ戦ではシェニアと共にベンチ後ろに座っていました。
 Anne Hubinger (HC Leipzig)
 Isabell Klein (Buxtehuder SV)
Rechtsaußen:
 Marlene Zapf (TuS Metzingen)
 Svenja Huber (Thüringer HC)
Kreis:
 Anja Althaus (Vardar Skopje/MKD)
 Luisa Schulze (HC Leipzig)
 Julia Behnke (TuS Metzingen)...オランダ戦は出場し、プレーオフは欠場

Reserve:
 Alexandra Mazzucco (HC Leipzig)
 Jennifer Rode (TSV Bayer 04 Leverkusen)
 Anna Loerper (TuS Metzingen)
 Meike Schmelzer (Thüringer HC)
 Jessica Oldenburg (Buxtehuder SV)
 Julia Wenzl (VfL Oldenburg)
 Franziska Müller (HSG Blomberg-Lippe)
 Sabine Englert (FC Midtjylland/DEN)
 Antje Lenz (Buxtehuder SV)
 リザーブ組は出場しませんでした。→全員姿は見かけませんでした。
 これらのメンバーで何人かは来シーズン他のチームと契約しました。
 クラーラは久しぶりに帰って来ます。
 そしてズーザンも戻って来ます。
 WMはほぼ全員、このメンバーから選ばれると思いますので、U19からの昇格は今回はないでしょう。

将来の...@Deutschland

2015-06-22 04:04:11 | チーム(Mannschaft)
8月にスペインで行われるU19 EMのメンバーが発表になりました。
4月の予選以降、怪我をした選手もいるので何人かが入れ替わりました。
昨年のU20メンバーではXenia Smitsがただ一人ナショナルチームにノミネートされました。
一年後、そういった選手が出てくるでしょうか?
まずはスペインでの結果を楽しみにしています。

Tor:
 ◎Jessica Jochims(TV Aldekerk)
 ◎Madita Kohorst(VfL Oldenburg)
Feld:
 ◎Emily Bölk(Buxtehuder SV)
  Mieke Düvel(SVG Celle)
 ◎Lisa Friedberger(HSG Bensheim/Auerbach)
 ◎Annika Ingenpaß(VL Koblenz)
 ◎Sarah Irmler(TSV Haunstetten)
 ◎Josephine Körner(SG Nußloch)
  Kathrin Pichlmeier(HSG Blomberg-Lippe)
 ◎Paula Prior(Buxtehuder SV)
 ◎Nele Reimer(HC Leipzig)
 ◎Joanna Rode(HC Leipzig)
 ◎Ramona Ruthenbeck(TSV Bayer 04 Leverkusen)
  Anna-Marie Spielvogel(TSV Bayer 04 Leverkusen)
 ◎Alicia Stolle(HSG Blomberg-Lippe)
 ◎Lisa Wieder(TG Nürtingen)
 ◎Kaja Ziegenbein (HSG Blomberg-Lippe)
Reserve:
  Pia Adams(TSV Bayer 04 Leverkusen)
 ◎Elisa Burkholder(TSV Bayer 04 Leverkusen)
  Dana Centini(TVG Kaiserau)
  Elena Fabritz(TSG Ketsch)
  Leonie Oehme(HSG Blomberg-Lippe)
  Julia Schraml(Frisch Auf Göppingen)
  Sophia Sommerrock (HSG Pforzheim)

◎は予選出場選手
 Alina Grijseels(TV Aldekerk)は怪我のために5月のA Jugend Meisterschaftも欠場していました。
 それと"地元のヒロイン"Franziska Peter(ESV Regensburg)は15/16シーズンを迎えるにあたって6月にHCLと契約しました。
 まだ16歳ととても若く、ジュニアチームになる筈ですが、シーズン前のトレーニングを行う時期なのでチームに慣れた方がいいという考えがあるのかもしれません。

びっくり!@Deutschland

2015-06-21 04:12:42 | 選手(Spieler(in))
1か月以上前のことですが、DHB Pokal Finalを観戦に行ったとき、初日の試合後に友人が
「こっちにおいで」
と誘った先にはTHW Kielのドミニク・クライン(Dominik Klein)がいました。
まさかここでドミニクに会えるなんて思いもしないことでした。
なのでこちらが驚いた顔をしたところ、ドミニクはいかにも人のよさそうな笑顔で接してくれました。
自分が日本人だと告げるとドミニクは
「"HONDA"のマークをつけて日本人と一緒にプレーしたことがあるよ」
そう話してくれました。
既に名前は忘れてしまったようですが、ハシモトとカヤバの名前を挙げると、懐かしそうな顔をしていました。
そういえばまだ若手の頃、HONDAがスポンサーになったGroßwallstadtにいたことがあります。
自分は当時、ホームの試合とヨーロッパカップでスイスまで観戦に行ったことがありますが、あいにくその時はまだドミニクはセカンドチームの一員だったので、会ってはいませんでした。
そんなドミニクは今回、コメンテーターとして2日間ここに来ていました。
男子もシーズン終盤の真っ最中ですが、あいにく負傷のためにこのところは試合に出ることができません。
ですが、ドミニクにとってはドミニクの奥さんであるイザベルの初めてのPokal Siegerを見ることができたのは良かったかもしれません。
自分にとってもドミニクに会えたのは最高の2日間の中での楽しい出来事の一つでした。
小柄(写真を見ると自分の方が高いです)でスマートなドミニクは、ドイツ代表とともに、名門キールのスター選手といったであるにもかかわらず、zusammenで撮った写真は本当に好青年といった感じです。

第1戦の勝利が大きく...@Nederland

2015-06-15 04:24:49 | その他(Andere)
WMプレーオフの前週末にオルデンブルグで行われたオランダ戦。
オランダ代表はブンデスリガに所属している(していた)選手が10人以上もいるので、他国のナショナルチームでは一番馴染みがあります。
そういったこともあり、試合後は「チェコとのプレーオフには2連勝して本大会に」
何人かの選手にそう話しました。
この週末に行われた乗り込みでは2点差で負けてしまったものの、1週間前に行ったホームでの初戦は昨シーズン、ここをホームにしていたLois Abbinghが7点を奪うなどの活躍で33-23と大差の勝利が大きく、56-48の合計得点により、12月の本大会出場権を獲得しました。
90年代、協会は"オレンジプラン"と称した強化を推し進めていましたが、なかなか実らずに程なくして断念してしまったようです。
もう一度"オレンジプラン"を。
WMやEMの常連になってほしいものです。

1点差で連敗...@Deutschland

2015-06-14 03:36:07 | チーム(Mannschaft)
カスピ海北西岸の町アストラハン(Астрахань)で行われたロシアとのプレーオフ第2戦は26-27の1点差。
1週間前にデッサゥで行われた第1戦20-22に次いで連敗となってしまいました。
第1戦に7MTの6点を含めて11点を奪われたアンナ・コチェトーヴァAnna Kochetova(Анна Кочетова)を今回も防ぐことができず、今回も両チーム最多の7点を奪われました。
対するドイツは初戦は全体的にミスが多く、個人的にはズーザンが2試合とも僅か1点ずつに終わってしまったのが誤算の一つかもしれません。
コチェトーヴァはDinamo Wolgograd(Динамо)所属ですが、プログラムによるとこれまで国際試合の出場は0になっています。
ディナモはGKのアンナ・セドィキナAnna Sedoykina(Анна Седойкина)など多くのナショナルメンバーがいますが、チームのHPを見てもコチェトーヴァのデータは空欄、さらにロシア連盟のサイトにはナショナルチームのスケジュールや集合写真は載っていますが、メンバーの詳細が見当たらないので残念ながらわかりませんでした。
ちなみにオルデンブルグでは超満員の3000人、アストラハンでは6000人のファンが集まりました。
国内で女子だけの試合に6000人のファンが集まるか、それは残念ながらとても難しいと思います。
WMやEMの本大会は別として、ちょうど1年前、マグデブルグでのEM予選にはこれまでにない4500人が集まりましたが、多分に男子のWM予選対ポーランド戦とのタイアップがあったからに他なりません。
こういった集客はどうも旧"東欧"勢には叶わないような気がします。
観戦に行っても、旧"東欧"諸国は、ドイツにはない何かしらの緊張感があります。
ブンデスリガの試合はいつもアットホームな雰囲気があってとても楽しく、そういったドイツのいい面が逆に国際試合での弱さを引き出しているのだとしたら皮肉ですが、多少は関係しているかもしれません。
今回のデッサゥでも試合後、負けたにもかかわらず多くのファンはブーイングをするのではなく、選手に写真やサインを求め、そういったことに対して喜んで応じてくれました。
自分もたくさんの選手に「もう1試合あるから」
そう言い続けました。
実際ドイツの勝利を願ってやみませんでしたし。
選手たちも子供の頃、そういった姿を見て今に至っている、その繰り返しでドイツは来ています。
旧"東欧"に所属している選手はそうしたドイツの"弱さ"を打破しようとしているようにも見えます。
けれど、そういった選手たちも試合後の対応はもちろん国内にいる選手たちと同様に対応してくれます。
あくまで勝利を追及するのか、それとも興行面も重視するのか・・・。
根は深く、難しいところです。

これまでと変わらず...@Deutschland

2015-06-13 03:46:20 | 試合(Spiel)
先月テレビの公開収録番組を行っていた際に爆弾騒ぎがあったMannheimのSAParena。
結局爆弾は見つからず、悪戯に終わりました。
翌日のTVニュースでこの事件を知ったのですが、たくさんの人がこの催しを楽しみに来ているのに、
「こんなことをして一体何が楽しいのか...?」と「爆発物がなかったからよかったでは済まされない」
といった気持ちでした。
もちろん、実際に爆発物があって犠牲者が出なかったのは幸いですが、こうした事件があると今後は警備が厳しくなるのは必至です。
このSAParenaはブンデスリガのRhein Neckarがホームとして使用しているだけでなく、DEL(Deutsch Eishockey Liga)で今シーズンのチャンピオンに輝いたAdler Mennheimのホームリンクでもあるように、地域の大きなスポーツ施設としてだけでなく、多目的ホールとしての役割を果たしています。

厳しくなるであろう警備を覚悟して観戦に行くと、まるで爆弾騒ぎなどはなかったかのように、コートにセキュリティーもいませんでした。
なので、いつも通りに楽しめたのはいうまでもありませんでした。