Schnick, Schnack, Schnuck!

40年
改めて...

31.5万...@WM

2020-01-05 04:51:07 | 試合(Spiel)
熊本でのWMは31.5万人の観客が訪れたと発表されました。
目標としていた30万人を超えて、ある意味それは素晴らしいことです。
ただ、小中高生による大量の動員や、山鹿では地域によって応援する国が決められていて、そういった人たちの数はどのくらいになるのでしょうか? 
そういった動員を差し引いた自分たちのような観客数はどのくらいだったのでしょうか?
熊本へは予選ラウンドだけの日程でドイツの応援に行きましたが、(ドイツの)試合がない日に1日だけパークドームに行きました。
初戦のロシア対アルゼンチンは戦前の予想ではロシアの一方的な試合で、表現は悪いですが"消化試合"。
この試合は6600人もの観客が集まり、動員の生徒の応援もエスカレート。
前半、アルゼンチンは左ウイングのJoan Bollingの個人技からの得点を中心に大健闘。
後半になって徐々に地力の差が出て35-22となりましたが、最後までとても面白く観戦しました。
試合内容だけでなく、他の会場でもそうですが動員の生徒たちの大きな応援も試合に花を添えてくれました。
第三国の観客が自分たちを一生懸命に応援してくれる...。
素晴らしいプレーには多くの歓声が上がり、ブーイングも全くない試合。
ヨーロッパでは全く考えられないことです。
観戦したどの試合も(例え大差の試合でも)好プレーが多く、観客の歓声も相まって、観戦した全試合が面白かったです。

続く試合は日本戦です。
動員された生徒たちは第一試合が終わると会場を後にし、インターバルにはガラガラの状態でした。
コンゴ戦は4400人の発表でしたが、ロシア対アルゼンチンが6600人だったことを比較すれば、とても寂しい限りです。
自国の試合の方が少ない観客なんて...。
今回応援に来てくれた人たちが、果たして今後はどのくらいの人たちが(自主的に)観戦に来てくれるでしょうか...?
せっかく縁あって観戦に来てくれたのですから、やはり一人でも多くに人にリピーターになってもらいたいものです。
熊本でのWMは終わりましたが、日本のハンドボールは終わりではありません。
来年は東京でオリンピックも行われます。
10位に終わった日本は今回のWMを糧にしてまだまだ成長してくれるものと信じています。
そのためにも31.5万人の観客が訪れた熊本が成功したのかは、真価が問われるのはこれからだと思っています。
その数字も動員された上での総数ではなく、全ての人がハンドボールを見たいから、或いは〇〇選手に会いたいから観戦に来た。
ゆくゆくはそうなってほしいと願っています。
自分にとってハンドボールは最高のスポーツであり、娯楽でもあります。
大会前には多くの国が各地で事前キャンプを行い、地域の人たちと触れ合ったことをネット上を見ました。
そこではチームと地域の人たちがとても楽しそうで
「いいなぁ、行きたいなぁ...」
そう思っていました。
今回参加した各チームの人たちは各地での交流も含めて日本に行って本当に良かった(成績は別にして)と思っていることでしょう。
ドイツも帰国して「とても幸せだったよ」
そう話してくれました。
ドイツ戦は試合中ずっと声援を送り続けていました。
ブンデスリガなど普段は静かに観戦していることもあって、今回あれだけ大声を出して応援した姿にチームの人たちも驚いたかもしれません。
自分も熊本に行ったことはとても幸せでした。
ただチームの目標、東京オリンピックへの道が絶たれたことはとても悔しいです。