Schnick, Schnack, Schnuck!

40年
改めて...

EM6位と素敵なプレゼント@Deutschland

2016-12-27 05:34:08 | チーム(Mannschaft)
94年にドイツで始まったEMは今回12回目を迎え、ノルウェーが2大会連続7回目の金メダルに輝きました。
他に金メダルを獲得したのはデンマークの3回、ハンガリーとモンテネグロの各1回で、ノルウェーは銀3回、銅1回と、00年ルーマニアで逃した以外はすべてメダル獲得と、女王の座は揺るぎないものになっています。
このところ心境著しいオランダが5回目の出場で初のメダル獲得というのも大きな話題です。
オランダは前回の7位がこれまでの最高位ですから、このところの上位に安定している成績は目を見張るものがあります。
ドイツは6位。
過去10回出場で、最高位は第1回の2位。
しかもこれが唯一のメダルで、次いで96・06・08年の4位と、思ったような成績を残せていません。
今回直前のスウェーデンとの2連戦で試合後にブンデストレーナーのミヒャエル・ビーグラーさんにEMチャンピオンを期待していると話したところ、
「残念ながら、無理だ」
との返事でした。
昨年の男子EMでは金メダルを獲得しただけに、来年はホームでのWMに対してDHBはプロジェクトを組んでこれまで男子チームのトレーナーだったミヒャエルさんを女子のブンデストレーナーに迎えました(大会後は再び男子に戻ります)。
思えば97年のWMは3位に輝きました。
あれから20年です...。
当時はまだ女子の試合を観戦することがとても少なかったのですが、一人大好きな選手がいました。
今は女子の試合もかなり観戦し、当時とは思い入れが全く違ってきました。

これはチーム最年少(98年生まれ)のEmily Bölkがスウェーデン2連戦で着用したユニフォームとEM公式プログラムです。
ユニフォームにはHammでの初戦に出場したメンバー全員のサインが書かれてあり、世界に1着しかない"プレミア"ものです。
右袖部分にはEMのロゴマークが付いています(基本的にはどのチームもEMのみに着用しています)が、この2連戦限定ユニフォームは背中の番号下部分には"SEE YOU 2017"と来年の自国開催のWMをアピールするマークが付いていて、EMではこの部分はDHBのスポンサーが付いた別のユニフォームを着用しました。
ちなみにEmilyはEMでチーム5番目の16点を挙げましたが、19年熊本のWM、20年の東京オリンピックではチームのエースとして期待しているホープです。
母親のAndreaは代表201試合で361点を挙げた名選手でした。
そんな血筋を受け継いでいるだけに、Emilyに対する期待も大きいものがあります。
しかも12月20日発売のWOCHEにはEMでSaskiaとハイタッチを行う写真が表紙です。
以前も書きましたがWOCHEは女子の表紙がとても稀で、前回は今年の最高選手に選ばれた代表キャプテンのAnna以来ですし、自分が持っている過去30年以上の中で"最年少"といった勲章も得ています。

ラフプレーがフェアプレーに...@Deutschland

2016-12-25 05:30:48 | 試合(Spiel)
3部男子での試合の時のことです。
ディフェンスの選手がシュートしようとした選手に対してラフプレーがあり、2分間の退場を言い渡されました。
しかしその選手は相手の選手の腕をしっかり掴んだまま離そうとしません。
が、相手側の選手も全くそのプレーに対して抗議もしないどころか、退場を言い渡した審判も静観しています。
相変わらずその選手はベンチに下がろうともせず、腕をしっかりと掴んでいます。
腕を掴まれた選手の体が静かにフロアに横たわり、それを確認してベンチに下がりました。
フロアに横たわった選手は何事もなかったかのようにすぐに起き上がり、プレーが再開されました。

ジャンプ中のため、万一最悪の場合は怪我をしてしまう恐れがあったかもしれません。
なので、それを防ぐために退場を命じられた選手は相手の選手が怪我をしないように直ぐにフロアに横たわるまで腕を掴んで守っていたのです。
ラフプレーによって退場を命じられた選手が行ったのは結果的にフェアプレーと思っています。
その印象がいつまでも脳裏から離れません。
些細なことでしたが、とても感動した一シーンです。

またしてもびっくり...@Deutschland

2016-12-10 05:03:44 | チーム(Mannschaft)
先日の試合とは別の3部リーグでの話です。
最寄駅から30分程歩いてホールに到着しました。
日没が早い今の時期はすぐ夜になってしまうので、初めての場所は結構苦労する場合があります。
話をしている2人の男性に入口を聞いたのですが、そのうちの一人はかつて今回観戦するゲストチームのGK(当時は2部の試合でした)だった人でした。
今はキャリアを終えた上にチームは変わり、今回のホームチームでのGKトレーナーです。
かつて観戦した時のことを覚えていると話したところ、彼は残念ながら
「覚えていない」
とのことでした。
試合後、再び彼のところに行ってチーフトレーナーとzusammenでの写真とサインをお願いしましたが、今日のこと(現役時代に観戦したことも含めて)はいつまでも覚えていてくれることでしょう。
3部の試合を観戦に行って思わぬ人との再会が続き、(観戦は)1部だけではないと改めて思っています。
今シーズンは既に男子は1~3部、女子は1・2部とOberliga、Bezirks Kreisliga、Jugend Bundesliga等、いつになく様々なクラスを観戦しています。

1部にも負けない...@Deutschland

2016-12-05 01:46:18 | チーム(Mannschaft)
親友と一緒に3部男子の試合を観戦しました。
ホームのHildesheimは1部経験があるチームで、現在首位です。
対するゲストチームも首位を伺おうとしていて、まさに序盤の"首位攻防戦"です。
Hildesheimはこの地区ではとびぬけた集客を誇り、毎試合1000人以上の集客があります。
この日もゴール裏を除いた両サイドは超満員の1593人です。
試合前からファンの太鼓を叩く音など、熱気は1部に勝るとも劣りません。
この日は女子Oberligaの試合を立ち寄ったこともあって、ホールに到着したのはスローオフ直前です。
スタンドから見ると、両チームにはかつてのドイツ代表や以前1・2部で観戦した時に覚えている選手が何人かいます。
「試合後には声を掛けよう」
そんな思いで観戦する中、試合は白熱。
首位のホームHildesheimが勝利し、コートに降りてお馴染みの選手などの所へと。
一人の選手は自分のことを覚えていてくれて
「まぁ、ベンチに座りなよ」
と。
かつてのことに思いをはせながらしばらく話をしました。
他の選手の一人はこの試合はあいにくベンチ外でしたが、覚えていることを話すと、彼も覚えてくれているとのことでした。
嬉しい再会です。
3部はもとよりどのレベルでも(今シーズンは直前に立ち寄った女子Oberligaや6部以下のKreisliga等、ブンデスリガ以下の試合も何試合か観戦しています)、ハンドボール観戦は楽しくて仕方ありません。

ともに引き分け...@Deutschland

2016-12-03 05:15:53 | チーム(Mannschaft)
恒例のEM(WM)直前のテストマッチ2連戦は今回、オリンピックベスト8のスウェーデンを招いてHammとTrierで行われました。
残念ながらオリンピックに出場できなかったドイツにとっては"格上"かもしれません。
チームバスから降りてくる選手たちはこれまで(国内でのテストマッチでの)になく硬い表情をしていました。
友人と一緒に観戦しましたが、他にもブンデスリガのチームスタッフやDHBのスタッフ、ファンの人たちなど多くの人たちから声を掛けられたり、DHBのマスコットに初めて声を掛けたりと、浮き浮き気分のスタートとなりました。
初戦は観客席いっぱいの2000人を超すファンが集まりました。
スタンドも心なしか浮き浮きしているように感じられたのは気のせいでしょうか...?
いざ試合が始まるとウイングのスヴェーニャが大事な場面でポイントを挙げて何とかスウェーデンの流れを阻止しています。
結果は24-24の引き分け。
試合後は多くのファンがコートに降りて恒例の"写真撮影+サイン"の時間です。
試合前とは全く異なり、どの選手も満面の笑顔で応じてくれたのは言うまでもありません。
翌日はTrierに移動。
この日はあいにく2人の親友は来ることができません。
入口を入ってすぐのところに再びDHBのマスコット(Türenheld)がいて、多くのファンに囲まれています。
自分に気付いたマスコットから(今日も来てくれたねと言わんばかりに)グミをもらい、写真撮影を。
このすぐ横に来月フランスで開催される男子WMの紹介コーナーがあり、2人の女性が対応していました。
ここでパンフレットのようなものをもらったのですが、その女性のひとりが何と、ブンデスリガでプレーしていたお気に入りのメガーヌでした。
メガーヌはフランス人ということもあり、自国開催のWM紹介をしていたのですが、自分はそれまでメガーヌに全く気が付きませんでした。
メガーヌは自分に
「マスコットと遊んでいるのをずっと見ていたわよ」
と。
久しぶりの再会にとても嬉しく、話をしたり、zusammenでの写真を撮らせてもらいました。
思えば初めてメガーヌの試合を観戦したときにファンになり、いつしかTrierの試合ではいつもメガーヌを頼っていたもので、ユニフォームをもらったこともあります。
さてスタンドへと。
昨日のHammより客席がかなり多いこともありますが、空席が目立ちます。
いつもと違ってホールに到着したのはスローオフ間もない時間で(ドイツの選手には前日、2試合とも観戦に来るよ、と伝えています)、もはやそれ以降はほとんど増えません(入場は2試合ともスローオフ1時間半前)。
発表では1700人とのことでした。
さて試合はずっとスウェーデンペース。
昨日好調のスヴェーニャもゴールを外す場面が多いだけでなく、攻守に圧倒。
普段の試合とは違って喜びを全面に出す国際試合ですが、心の中ではどんどん凹んでいます。
前半を終えて何と10点のアヘッド...。
後半になるとスウェーデンはGKを変え、ドイツもカッチャから若手のディナーへと。
ところがディナーも流れを変えることができません。
どんどん時間が経過していきます。
少しずつディナーもセーブし始めると、次第に流れがドイツへと。
「ひょっとしたら...」
何と勝ちに等しい28-28のドロー。
2試合とも引き分けです。
翌週はスウェーデンでEMが開催されますが、大事な場面で個人で点が取れる選手が不足しているように感じます。
EMチャンピオンは悲願ですが、正直なところ厳しいでしょう。
楽しさと現実を思い知らされた2連戦でした。