おまけの時間

仕事に追われて過ぎゆく日々の“しおり”として。

1/n の時間感覚

2006年02月26日 22時31分32秒 | Weblog
昔、ある科目の最終講義で教授が言っていたことです。

ここで、nは年齢を示します。

年齢を積み重ねると、1年の長さが感覚的に短く感じられるという話です。

1歳の時には1/1
2歳の時には1/2
3歳の時には1/3

・・・

1歳の時の感覚(覚えていればだけど)に比べて、
20歳の時には1年の長さが1/20の短さに感じられる、というのです。

そして、
1/80と1/81の差よりも、
1/30と1/31の差の方が大きい。


この話、教授は何かの本で読み、妙に納得したらしいのです。
講義で話した意図は、要約すれば
「若い君たち、“今”頑張りたまえ」
ということだったのですが、最近この話を何故か思い出します。


若いときはイベントも盛りだくさん。
小学校のときなんて、永遠に小学生でいる気がしていました。
春が来れば、クラス替えがあり、新学期になれば席替えがあり…

そういう時期は1日が一瞬に感じられます。
でも、後になって思い返してみると、その積み重ねの1年は本当に長く感じられる。

一方で、仕事をして“早く土日が来てくれ~っ!”と1日がどんなに長く感じたとしても、1年を振り返ってみると意外と短い。


日常の中で、どれだけ新しい発見や体験があるか?どれだけ驚くことができるか?

1/n は、その傾向が年齢に反比例しているということを示しているに過ぎません。



「人間は、どんなことにでも慣れる動物だ」と、或る人は言いました。
生きることにも慣れてきます。

でも、この関数をちょっと狂わしてみたくもなります。












コメント
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