開業医の妻のたわごと

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医療滞在ビザ大反対!

2010年12月27日 11時38分05秒 | Weblog

今日の毎日新聞に「医療ビザ何のためにできた?」と言う記事が載っていた。


「医療ビザ」は来年1月から導入される。

 


日本の病院で治療や健康診断を受けたい外国人は、現在は「観光ビザ」で入国し、

滞在期間は最長90日間で原則一回しか入国できない。

が「医療ビザ」の場合は

有効期間が最長3年で一回の滞在期間は半年で、繰り返し来日できるそうだ。

 

この記事に私の目が止まったのは

「数年前から日本で医療を受ける為に海外から多くの人が来日している」という事実に

非常に関心があったからだ。

 


海外から来ている患者たちとは、

保険診療を受けるのでは無く、

自由診療(自費)で高額な医療費を払える新興国の富裕層たちだ

 


高度な診断機器を使った人間ドックや先端医療を日本で受けたいと考える

金持ちの中国人たちをターゲットに日本では

「温泉旅行、買い物など組み合わせた新たな観光商品の開発」の動きも

活発になっているそうだ。

 


温泉旅行、買い物などのツアーの販売促進は大歓迎だか

医療の現場にまで、金持ち外人を引っ張り込み、

なりふり構わず目先の外貨を稼ごうとする人たちの思惑が気に入らん。

 


なぜなら、誰もが知っているが

今、日本では医師不足、看護師不足などで

一般の日本人がまともに医者に診てもらえないという悲惨な現実があるからだ。

(医療崩壊寸前の原因は様々な所にあり、それについても言及したいがまたいつか)

 

保険診療の国内患者が後回しにされ、

札束を振り回す自由診療の外国人患者が優先される、

そんなことを、許していいのかっ!

 


少し前に、

新興国の富裕層の為の医療旅行を取り上げたTV番組を見たが、

某病院の超高級ホテル並の部屋のベッドに座っている金持ち外国人が

にこやかに笑っている映像を流していた。

その番組は

「日本では医療が高度に発展しているから、こうやって外国人が多くやってくる」という点にだけ

スポットを当てた内容だった。

その裏側に潜む問題を何ひとつ取り上げていなかったのだ。

 

腹立った。むかついた。

作成者(責任者)、出て来い!!!

 

少なくとも日本では医療は日本に住む万人の為にある


お金があっても無くても、平等に医療を受ける権利がある。

 


医療目的での訪日外国人数は10年後には年間43万人、

市場規模は約5500億円に達するとの試算があるらしいが、

この状況を手放しで喜ぶ一般人は居るのだろうか。

 


金持ち外国人を受け入れる病院のオーナーや、

そこに勤務する奴らよ、TVに出て来い。

そして、それに反対する人たちとTVで徹底討論してもらいたい。

 

われわれ一般人は、健康なうちに、

この現実にもっと目を向けて、将来の我が国の医療を守る事に躍起になるべきだと思う。

 

ここでメディア関係の人にお願いしたい。

日本への「医療ツーリズム」問題を、大きく何度も取り上げて一般人に知らしめてくれないか。

この国の医療がさらに悲惨な状態になる前に早急に皆で、この問題を真剣に考えて欲しい。

 

コメント
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