開業医の妻のたわごと

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@妄想女なり

@人間万事塞翁が馬

嬉しいお手紙をいただきました

2008年11月07日 22時39分03秒 | Weblog
1週間前の金曜日の夜19時過ぎ、うちのクリニックに1台の救急車が。

最寄りの駅で転倒され怪我をした人(男性70歳後半)が運ばれて来ました。


昨日、その方から、お手紙が届きました。

「貴院では先生を始め、スタッフの皆様に親切にしていただき

有り難うございました。」と言う内容のもの。


彼はうちの近くの景勝地(田舎です)に、

神戸から、奥様と日帰り旅行をしに来られ、

その帰路、駅で転倒されたそうなのですが、


その手紙は「わざわざ我々を駅までお送り下さったスタッフの方に、

くれぐれもよろしくお伝え下さい。」と結ばれていました。


ワ~、すごい、エライ、うちの子!

誰やろ???と、夫と感心することしきり・・・。


(うちは19時までの受付なので普段は19時過ぎに仕事が終わるのですが、

その日は終了は20時頃になりました。スタッフ全員が家庭持ちなので

皆、一刻も早く帰りたいと思うのに患者さんを駅まで送っていくなんてスゴイです)


今日、お昼頃にスタッフA子に訊きに行きました。

誰が送ってくれたのか判りました。


それで夕方、その送ってくれたスタッフB子に事務室で、

私がねぎらいの言葉を伝えると、


彼女は、にこにこして

「医療費もたくさんかかったし、タクシーを呼ぶのも大変そうで、

駅方面は私の帰り路だったので。」とさりげなく言ったのです。


感動です・・・。


私なら、何か手柄を取ったように、ず~っと「エッヘン!」し続けます。

もっともっともっと、しつこく誉めてもらいたいです!!!


それなのに、B子は実に何気なく、当然のことをしたように、

さわやかにさらっと一言だけで、その話をすませ次の仕事をしていました。


横で聞いていたスタッフC子も「可哀想だったので、ねぇ。」と

なぜか申し訳なさそうに言ってくれました。


またまた感動・・・。


私なら、

私は誉められなくて隣りに居る人だけが誉められていたら、

悔しくて泣き出してしまうかもワカラナイのに・・・。

(ん?私、根性腐ってる?)


そう言えば、

A子は以前、駅に急いでいる夫を駅まで乗せてくれたことがあります。

(うちから駅までは約1・5kmです)


そして、C子は、うちの母をよく送迎してくれるようです。

(母から聞きました)


みんな優しい・・・。

うちは今とっても平和。


開業当初の3年間は色々苦しんだけれど、

最近まで色々悩んだけど、今は本当にスタッフ全員に恵まれています。

彼女たちに感謝です(あ、送迎車のおっちゃんにも感謝!)。


夫も私も、全く◆指導力の無い、経営能力の無いふたり◆なのに、

どこからどんな風に、

みんなが生き生きと仕事をこなしてくれるようになったか判らないけれど、


開業○○年の今年、

うちのクリニックに★優しい風が吹いている★事は確かです。

いつ見ても働いてるみんなの顔が実に生き生きとしているんです。


いつ、また、どんなお天気になるかは判らないけど、

その時はその時に考えましょう。


と言うことで、

オッサン、

アンタの肩にはスタッフの生活もかかってるねんから、

もう少し、頑張りや!!!

ドン!(アタクシが夫の背中を蹴る音)



追記:昔、私が教師をしている時は子供が怪我などをして病院に送る場合、

   責任上の問題があるので個人の車を使ってはいけないなど、

   色んな規則で、がんじがらめになっていました。

   今は世の中が殺伐としているので、もっと厳しいルールが有り、

   交通事故などを想定すると個人の車で患者さんを送迎するのは

   問題があるでしょう。

   危機意識に欠けているかもしれないけれど、こんな世の中だからこそ、

   人間本来の優しさを体現してくれてるスタッフの行動に感動しました。

   世の中のみんながそうであるといいな・・・。

コメント (4)
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