るんるんぴあの♪

ピアノレスナーERIKO。のつれづれ日記
大阪市都島区友渕町のピアノ教室です

1年前の決断  仕事の値段

2006-11-29 | ピアノ
ちょうど1年前になる。
ピアノのレスナーをやめようかと真剣に考えた事があった。
はっきり言って家計の足しにはまるでならない。
教材研究の楽譜・CD代。コンサートのチケット、
機材調達や毎月のセミナー受講の参加費。
出て行くことは限りなくあっても、収入は月謝のみ。
家計や子供達の教育費を考えると、小学校の講師に戻ろうか、パートに出ようかと
真剣に考えた。

でも 辞めるのは やめた。

いきいき喜んでピアノを弾く生徒たちを手放す気にはなれなかった。


家族の誰もがレスナーを続けることを望んでくれた。
ありがたいことに一番応援してくれたのはダンナ。
「ここで辞めたら、先生ごっこしましたっていうだけにならへんか?
もっとちゃんと構えてやってみたらええねん!」
と経済的には道楽同然の、私のやっていることを認めてくれ、続けて良いと言う。
逆にいえば「お遊び程度の収入から脱せよ」との叱咤とも取れた。

そしてやはりレスナーを続ける決心をした。応援という形の叱咤に挑戦しなければと思った。
防音室とXPの導入。ブログを書き出した。
マスターコースの受講を胸に秘めての勉強会開催。

そしてあっという間に1年が経った。

昨年の秋、こうなればいいナァと抱いていた課題は、不思議な事にほぼ実現できた。
願って動けば手に入った。 
いや 手に入れる状況に強いて自分を持っていった というほうが正しいだろう。
自分を変えるという第1目標がどこまでクリアできたかはわからないけど
少なくとも「環境」と「取り組んでいる内容」は昨年より大きく変わった。
そして自分の中身がどれだけ充実しているか・・
これはまだ勉強を始めたばかりだからということで、
来るべき自分を想像するしかないけど、そのために一日一日を送っていきたい。

そしてあるべき自分像に近付く為に、まだこれからも継続して行う事がある。

自分の仕事の値段を上げた。
生徒は減るかもしれないけど、「安いから来ていたのに」という人は、去っても仕方がないと開き直った。
今までも頂いてる額面以上の仕事は当然していたつもり。
音楽を愛しているから音楽でお金を頂く事に罪悪感がついてくる。
でもそこを吹っ切りたかった。
自分は生徒たちに何をどれだけ与えているだろうと自戒しつつ、
だから少しでも勉強してそれに相応しいレッスンをしようと・・。

どれだけ上げたかって。
うちのご近所レスナーさんの12年前の値段と一緒。
自分で言うものおかしいけどやっと人並み。
YやKよりはまだまだ安いよ。


ここは保護者の方も覗いているけど、承知で胸のうちを書きました。
HPも作成中。でもまだ何かできそうな、しなきゃいけないことがあると思う。
来年はそこにチャレンジ。

私 止まったら死ぬんです。




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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (kaoru)
2006-11-30 00:26:55
ERIKO先生の姿勢や考え方を生徒さんたちは理解されていることと思います。

私も未来のなりたい自分を念頭において仕事しています。お月謝も今は安いのですが、大学を卒業できたら
値上げする、と実は密かに決めているんですヨ。
私たちの勉強にかかるお金って、半端じゃないですよね。
お月謝以上の実のあるレッスンを心がける、そして
自分自身の努力の継続、ですね!
ERIKO先生のチャレンジ精神を見習わなくては。

でも、止まっても死なないでくださいッ!(笑

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応援します (まみどん)
2006-11-30 09:53:46
おはようございます。

先生ご自身、色々と悩まれていたのですね。
お月謝確かにお安くしていただいていて、習い事の多い我が家の家計的には、非常に有難かったことは事実です。
しかーし、先生のご家族の教育費やご自身の自己啓発のお勉強代は半端なものではないと拝察いたしております。来年度からのお月謝そのものがべらぼうにお高いとは思いませんし、何より充実したレッスン内容から判断しても、良心的な範囲だと考えています。
実際、サラリーマンの私は「お給料が沢山もらえて・・・」なんて感じるような仕事しか出来なくなったら、退職を考えなければならない。と腹をくくって23年がたちました。今はまだ「倍もらっても足りない・・・」と自負しています。
どうか、思いっきりご自身を磨かれ今までどおり「楽しく、充実したレッスン」をしていただけたらと、せつに願います。
まだまだ、これから「お気楽親子」がお世話になると思いますので、見捨てることなく・・・宜しくお願いします。

私たち家族は先生を応援しつつ一緒に頑張ります。

そして・・・お互い止まらないように・・・ですよね。
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応援しています! (B☆K)
2006-11-30 10:08:38
読みながら、感動しました。
先生がいつも生き生きと輝いて見えるのは、
その奥に秘めた決意、努力
そして、ご家族の支えがあるからなのですね。
陰ながら、応援しています!

「先生ごっこ」と思われないように
がんばらなければ♪
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無題 (みらい)
2006-11-30 11:03:50
 ここ数日間 何の為にピアノを続けているのかと、自問自答の日々でした。
 自分ピアノ教師としての至らなさ、
なかなか良くならない体調・・・・。

ERIKO先生のように大切なことを
相手の様子をきちんと見て
伝えられるピアノ教師であったら・・と、
真剣に思いました。

そのERIKO先生にも 
そんな風に悩まれた時期があったから
今のERIKO先生があるのだと
先生のブログを見て 思いました。

私達の恩師 K先生も悩めるピアノ教師の一人だったのではないか・・と思うことが
ありました。

みんな 同じように悩んで
生徒の為に 真剣に考え、
日々を歩んでいるのだ・・と
思いました。

ERIKO先生の文章が心にしみました。
ありがとうございました。
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よくわかります (ぴありす)
2006-11-30 11:30:11
ERIKO先生、こんにちは
先生の1年前のお気持、今の私そっくりです。
今、とても迷っています。
一応、今年月謝は値上げしました。
心配していたほど退会者は少なかったです。
月謝を値上げするにあたって、主人からは「もっと自分に自信を持て!」と言われました。

入会者はやっぱり減りました。以前は春・秋の入会シーズンに5名前後は来ていましたから、収入の面では値上げしてもどっこいどっこいってとこです。

先生のようにもっと強い決意が必要なんでしょうね。
私はまだまだ甘いです・・・
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私も同じです (ひろこ)
2006-11-30 12:36:31
先生の日記で涙がでました。

私も月謝の値上げをしたばかり。
そこに至る経緯はそのまんま、ERIKO先生と同じでした(勉強の深さは届きませんけれども・・)

私は月謝の値上げを実行したことによって、いろいろな面で前よりずっと強くなったと思います。

「私 止まったら死ぬんです」

かっこいいですね。
夫が私によく言います。休むのは死んでからでいいよって。彼なりの私への応援なのでしょう。

私も応援してくれる家族や来てくれている生徒たちのためにも、止まらずに進んでいきたいと思います。

想いを新たにしました。ありがとうございました。
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御礼 (ERIKO)
2006-11-30 18:32:46
コメントがたくさんあって 驚きました。

思わずパソコンの前ではらはら泣いてしまいました。

みなさん ありがとうございます。

共感してもらう事がこんなにも嬉しいとは!

ずっと心に仕舞っていたことを吐露したのに加え、

一人ではないということがわかって、胸を熱くしています。

足元固めて頑張ります!! よろしくお願いします。

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Unknown (Ishimine)
2006-12-01 00:58:54
わ~、プロフィールに写真が付きましたね。ちょっと色っぽい(*^o^*)
先生の覚悟の表れですね。

以前ERIKO先生にもお話しましたが、「技術を伝授する」と言うのは、人の人生をも左右する大きな事なんです。

私は、ERIKO先生の指導に対する情熱とお勉強熱心さを本当に目の当たりに見てきましたよ。

私も、まだまだ自信を持って値上げ出来るように頑張るんだぁ~。
それが10年後になろうが20年後になろうが、日々の積み重ねしかないもんね。

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